アメリカの地域航空会社に勤める、裕坊といいます。
長い長い連続勤務をこなして、昨夜帰宅しました。
連続勤務の最後の日となった月曜日夕刻の、従業員専用駐車場。
空港はデトロイト市も属するウェイン郡(Wayne County:行政区分上は日本でいう県と市の中間の存在ですが、役割は日本でいう市とほぼ同じです)によって運営されているのですが、空港従業員駐車場もウェイン郡の管轄下。
雪が直前まで降っていて、除雪隊は空港滑走路の除雪にかかりきりでしたので、従業員駐車場は全くの手付かず状態でした。
裕坊の愛車、アウディくんは駐車場の中でポツン…
積雪は見た感じで、5センチくらい…
20分ほどかけて、雪落とし…
普段はフリーウェイと呼ばれる無料の高速道路を10分ほど走る経路で通勤するのですが、昨日は一般道を通って、倍の時間をかけて帰宅。
地図アプリを開けてみると、あちこちで事故が発生しておりました。
そして今朝、目を覚ましてみると……
雲一つない快晴のお天気に、眩いばかりのお日様の光…
若かりし頃、スキーに行くたびに雪のある景色に憧れていた裕坊。この景色が見られるから、ミシガン住人はやめられない……それを今朝愛妻ちゃんと話したのですが……
愛妻ちゃん:私は、いつでもやめられるわ……………
裕坊:……………………
ミシガン州に住むからには、雪対策はしておいた方がいいです……
今回の連続勤務、実を言いますと14日間に渡りました。
さすがに連続でこの日数をこなしたのは、現在の会社に入社して以来(勤続16年になります)初めて……
サラリーマン時代(裕坊はこの業界へと入る前は、製薬関連に従事しておりました)、特に営業を担当している当時は休日を返上するのは珍しいことではなく、時には30日以上の連続勤務をこなしたこともありました。
ただそれは、裕坊が当時まだ20代だったからこそできたこと(ちなみに現在の裕坊は、50を超えております)…
そうでなくても20代の頃といえば、体力が有り余っていましたので、
冬の週末ともなると、ほぼ毎週のようにスキーへと出掛ける日々。
金曜日の深夜にスキー板を乗せて、他社の営業担当と共に出発すると、
スキー場の駐車場に着くなり車内で仮眠を取り、
土曜日は1日じゅう、目一杯スキーを楽しんで、
写真のイメージとはちょっと違いますが、土曜日の晩は近くの民宿で一泊…
日曜日も夕方ギリギリまでスキーを楽しんだ後、
日曜日の夜に家路に着くという超強行軍……
会社員時代は九州に長くいましたので、広島県北のスキー場までは片道約5時間…多い時は、3週続けて通ったこともあったほど…
それでも翌朝は、普通に出勤しておりました。
振り返ってみると、我ながら20代の頃の体力に驚かされます。
今そんなことしようものなら……
朝はまともに起きられず…
出勤しても、こうなっとったやろな…
ただ体力のあるないに関わらず、お客様を乗せての運航に携わるとなると、疲労の影響は直接安全に関わってきますので、
旅客航空会社に勤務するパイロットには、拘束時間、総飛行時間の規定が連邦航空法で細かく定められていて、さらには必要とされる休息時間に関する規定もあります。
総飛行時間の原則は国内線担当ですと1日当たりが9時間以内で、1ヶ月あたりだと100時間まで。拘束時間の規定は出勤時の条件によって変わってくるのですが、多くの場合1日あたりが13時間で、1ヶ月だと190時間まで。
そして休息の規定はというと、1晩当たりが最低10時間。そして1週間で30時間のまとまった休息を取ることも義務付けられます。
普通であれば丸1日お休みをいただいて、30時間の休息時間の要件を満たすのですが、
この2週間の裕坊はというと、フライトが早朝に終わって帰宅したあと、翌日の空港出勤が夜遅い時間だったり、
宿泊先での滞在時間が32時間で、休息の規定を満たしてしまったり……
この時はホテルで、オムレツにパンケーキの朝食…
お昼はお寿司屋さんと、ささやかな贅沢…
2週間、家から空港を行ったり来たりの状態が続いたのですが、なんとか乗り切りました。
ただ締めとなるフライトがデトロイトでの降雪の影響を受けて遅延…結果的に拘束時間の規定を超過することに……
結果的に会社から勤務日程の調整が入り、木曜日から6日間で組まれていた勤務は1日削られ、2日だった休日が1日延長されて、3日間お休みをいただけることになりました。。
せっかくいただいた、1日の余分なお休み…そんな時は、
目一杯ゲームタイムやぁ〜………
もとい………
ウチには、ゲーム機ないやんか……
そんな時間あったら、お勉強…
3ヶ月おきに課される課題を、早いうちに片付けます……
さらには、昨年度分の確定申告も…
早いうちに片付けます……
次回の出勤は、金曜日です。