アメリカの地域航空会社に勤務する、裕坊といいます。こんにちは。
3連休のお休みをいただいて、明日金曜日から4日間のフライトへと出発します。
出勤前の日にすることといえば、アイロンがけして荷造り……拠点が一時期ニューヨーク・ケネディ空港だった経験から(2014年9月から2016年11月まで、所属しておりました)フライトへ出かける際は、日帰りで帰ってくる場合を除いて、今も6日分の着替えを持って出発しています。
こちらが裕坊愛用のカバン。
金属フレームでできているのでとても頑丈で、少々重たい物に周りを囲まれても、ちょっとやそっとのことでは壊れません…
アメリカ国内の乗務員用の用品店であれば、大抵どこででも手に入ります。ほとんどの空港では、乗務員用休憩室の横にお店があったりして、一般のアクセスが見つかりにくいのが難点なのですが、
シンシナティ空港ですと、Bターミナルの出発ゲートB20の横。「クルーアウトフィッターズ・ストア(Crewoutfitters Store)」というお店がありますので、狙い目かも。
取っ手も当然のことながら金属製。めちゃ丈夫です。
でも………
頑丈な分、めちゃ重いのです……………
裕坊が乗務しているリージョナルジェット機ですと、操縦席がとても狭く、カバンを置くにはとても耐えない狭さなので、
普通に客席の荷物棚に乗せます……これがけっこういい運動だったりします……
裕坊は以前友人に会った時「ずいぶんと鍛えとんやなぁ〜」と言われましたが、お仕事の合間にできるというそれはそれはとても効率的な『重量挙げ』をやっているのです……ちなみに愛妻ちゃんには重すぎるらしく、到底荷物棚に乗せることなどできません……地面から数センチ持ち上げるので精一杯……
以前はこんなカバンも持ち歩いておりました。マニュアルがぎっしりと入ったパイロットケース。
実は米系の航空会社で、紙で印刷したマニュアルを持ち歩いていたのは、我が社が最後でした…
エンデバー航空でも3年前の2017年5月から、電子カバン(英語ではEFB(Electronic Flight Bag)と呼ばれています)に完全移行しました。
写真は第1世代のタブレット。連邦航空局では3年おきの置き換えを義務付けていて、我が社では今年2月に第2世代に換わっています。ちなみに第2世代は、iPad 10.2インチの2019年度版。
フライトへの出発の準備を済ませて、秋の夜長は読書の時間………
とはならず、ゲームの時間……
特に無料のパズルゲームを始めてしまうと、どうにもやめられない………
ただ無料のゲームですと、必ず広告が途中で入ります。今までですと、広告といえば似たようなゲームの宣伝がほとんどだったのですが……
ここ最近では、選挙戦用の宣伝がかなり入るようになりました。トランプ大統領と、バイデン・民主党候補の両氏のお顔を、何度となく拝見させていただいております。
民主党から立候補しているジョー・バイデン氏。安倍前首相が在任中の2015年4月に行った、アメリカ連邦議会における『希望の同盟へ』という演説の際に、安倍前首相の後方に座っていた方だったりします。
当時は、オバマ政権時代の副大統領。
ちなみに、写真の右側後方に写っているのは、当時連邦議会下院議長を務めていたジョン・ベイナー氏(共和党)。オハイオ州のシンシナティ近郊にお住まいですので、時々エンデバー航空のフライトにも乗ってこられます。
既に政界から引退されているということもありますが、スーツを着ている時のイメージと違い、とても穏やかな印象の方でした。
方やトランプ大統領。
今でこそ、アメリカの大統領のイメージがありますが、
元々は不動産王。
裕坊が渡米して間もない頃は、『アプレンティス』というテレビ番組によく出ておりましたので、そちらの印象がいまだに強いです。
『アプレンティス(Apprentice)』とは、英語で「見習い労働者」。番組の中では、応募者の中から選ばれた一般の番組参加者がトランプ氏の繰り出す課題に取り組み、毎週脱落者が出て最後まで生き残った者が本採用されるのですが、脱落者に対して使われていたのが有名フレーズだった、
『おまえクビ〜(You're fired)』……
このフレーズがウケにウケて、トランプ氏は一躍人気者になってしまいました。ちなみに、最後まで生き残って本採用が決まった時のフレーズは、というと……
『You're hired(おまえは採用だ)』
ただし選考基準は、相当厳しかったのを覚えています……
ドナルド・トランプ版は2000年代。今からおよそ20年ほど前ですので、まだトランプ氏は当時50台。
若い………
その言動や立ち振る舞いなどから、大統領の資質には問題ありなどと揶揄され、批判は絶えず、ここ最近の選挙戦でもかなりの劣勢が伝えられてはおりますが……
実際には、大統領としての功績や成果はちゃんと挙げていらっしゃいます。
大きなところで行くと、まずは経済政策。先月のギャラップの世論調査では、回答者の56%が「4年前よりも暮らし向きや良くなっている」と回答。しかも直近の大統領5名で比較しても高評価で、実は半数以上を超えているのはトランプ氏1人だけ…
ドナルド・トランプ大統領(2020年):56%
バラク・オバマ大統領(2012年):45%
ジョージ・ブッシュ大統領(子)(2004年):47%
ジョージ・ブッシュ大統領(父)(1992年):38%
経済もさることながら、裕坊的に舌を巻くのは、「無駄な戦争はしない」という公約の実行。裕坊の記憶に間違いがなければ、在任中に戦争を一切しなかったアメリカ大統領は、過去45名いる大統領の中でも、トランプ氏だけだったはず……
のみならず、中東和平には意外なほどに尽力しています。この選挙戦真っ只中にあって、次々にイスラエルとアラブ諸国との和平合意を仲介。アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンに続き、先週にはスーダンがイスラエルとの国交正常化に調印することになりました。
先月にも、セルビアと旧ユーゴスラビアのセルビア自治州だったコソボが、経済分野における正常化に合意。
1999年にコソボ紛争が勃発した際には、クリントン政権はコソボ(アルバニア人側)を支援してベオグラードを空爆したのを、裕坊世代の方ならよく覚えていらっしゃることと思います。そのクリントン政権とは真逆の対応をして、中東地域の和平に尽力をしている点は、本来であれば今回の選挙戦で取り上げられて然るべき、トランプ大統領の立派な成果。
リベラル系のメディア(特にCNN)では、トランプ劣勢を伝えてはいるものの、人気は元々根強いトランプ大統領。コロナ対策は明らかに失敗してしまいましたが、それでも裕坊の予想はトランプ氏が勝つ……選挙戦にこれだけの注目を集め、政治への関心をここまで引き寄せたというだけでも、トランプ大統領の功績は大きい、に一票です。
明日はお昼過ぎに出発です。