米国小型機専門航空会社で、運転士をしている裕坊といいます。こんにちは。
昨年末からやや体調を崩し気味で、1週間ほど家からほとんど外に出ることなく、ゆっくりと静養に時間を当てておりました。やっとフライトにでも出かけられるようになって、先週の木曜日と金曜日にかけての2日間のフライトから復帰。両日とも、担当便は1つずつ……
木曜日には、夜のフライトへの出発前に、家族と共に快気祝い。イタリア料理に舌鼓……
金曜日は、サウスカロライナ州のグリーンビルをお昼前に出発。
外の気温こそ10度だったものの、快晴のお天気で、ポカポカ………
助かりました………
1時ごろにはデトロイトにも帰ってきて、任務終了………到着ゲートはA69でした。
ほんの薄日が差す中を、大きな雪雲がミシガン州を覆う前に、帰宅……
これだけ見ると、ほとんど春の気配なのですが…………………
一夜明けると…………………………
一面銀世界……………………
降雪など当たり前のミシガン州デトロイト。少々の雨や雪では中止にならない、毎週土曜日開催の剣道の練習日だったのですが、さすがに大雪に関する警報が出ていたとあって、先日の土曜日の練習は、前日から中止が決定…
新雪であれば大活躍してくれる、充電池式の雪かき機を取り出しての作業となりました……
昨日は雪がかなり湿っていて、新雪でありながら、さすがにちょっと一苦労………
あわやモーターを焼き切りそうにまでなる始末………
それでも雪かき機くん、頑張ってくれました。
ミシガン州といえば、その周辺を取り囲む五大湖のうち、4つの湖と接するアメリカ唯一の州。
日本では冬になると、日本海側の暖流である対馬海流がもたらす大量の暖かい水蒸気が、ロシアからの冷たい寒気団にさらされて大量の雪雲を作り出し、かなりの降雪量を日本海側の都市にもたらすのは、日本人であればよく知っているお話。
これとほとんど同じ現象が、五大湖を取り囲んでいる中西部の都市でも起こっていて、
特に4つの湖に面しているミシガン州は、全米でも年間積雪量の上位にいつもランクイン。2018年から2019年における積雪量では、6位だったそうです。ちなみに、全米1位はバーモント州、2位はアメリカの北東端に位置するメイン州だったのだそうで……
デトロイトやシカゴなどの都心部は、それでもスノーベルトと呼ばれる豪雪地帯からはやや外れているのですが、
大陸型の冷たい寒気団に晒されやすい、各湖の南側、東側に面する地域では、どうしても降雪量も多くなりがち……
ちなみにミシガン州内で、最も降雪量が多いのは、ほぼ毎年といっていいくらい、ミシガン州の最北端の都市スーセントマリー………
スーペリオル湖にヒューロン湖が重なり合い、しかも直接は繋がってはいないものの、ミシガン湖からの水蒸気の影響もあるらしく……
春の終わりから秋ごろにかけては、とても見どころの多い、こののどかな街に………………
一晩で1メートルを超える積雪をもたらすことも、あるそうです…………
こうなると雪かきも、かなりの作業量………
ここまでの積雪ともなると、もはや我が家の雪かき機(充電池式)では、絶対とても追いつきません…………
ちなみに、こちらではホンダのエンジンが搭載された雪かき機なるものも発売されています。
こちらには雪かきのブレードと、吸い出した雪を放出するブレードがそれぞれ別になった2ステージ型の雪かき機。お値段、3,000ドル也……………
欲しいけど……………
1ヶ月を雪かき機購入のためだけに働くのもなぁ〜………………
ニューヨーク州のほぼ西端の都市バッファローや、オハイオ州の東側もエリー湖の影響で、比較的降雪量が多いようです。
バッファローといえば、ナイアガラの滝から、目と鼻の先。エリー湖の水蒸気がもたらすドカ雪が、時々町を訪れることで知られていて、
2014年の11月には、1晩でほぼ2メートル近い積雪を記録したこともありました……
ただ気温が高かったせいか、この時は2週間後には、雪がほぼ消えてなくなるという、マカ不思議………
それでも降雪当日は、航空会社がこぞってフライトを欠航したのは、言うまでもございません……
ただ一度春が訪れ、雪解けの季節になると、エリー湖周辺の景色は、それはそれはとてもきれい………
人の手が入らない、本当の自然がたくさん残っているエリー湖沿い……
エリー湖沿いには、のどかな町もいくつも点在していて、
オハイオ州のサンダスキーも、かわいらしいダウンタウンで知られる町の一つ。
ただ裕坊の場合、サンダスキーまで行くことがあったとしても、ダウンタウン止まり…………
決してその先へと行くことはございません……
未来永劫、ございません………………
なぜなら、その先にあるのは…………………
中西部に住む人なら、皆知っている、シーダーポイント………………
園内に入ると、あるのはジェットコースターだけ………………
ついたあだ名は、『Rollercoaster Capital of the World』。早い話、ジェットコースターの首都………
見渡す限り、ジェットコースターだらけ…………
ジェットコースターしかない…………………
ジェットコースターしかない…………………
ジェットコースターしかない…………………
そのシーダーポイント、ほぼ2年に一度の割合で、新しいジェットコースターができているらしいです……
その中でも、見ただけで足がすくみそうなのが、これ……
『バルレイブン(Valravn)』……
1番上に上がると、まず最初にやってくるのが、65メートルの垂直落下…………
落ちる前に、ゴンドラが4秒間下を向いた状態で止まるそうな……………
恐らく挑戦された皆さんにとって、人生で最も長く感じられる4秒となることでしょう………………
明日からは、次の5日間へと出発………前回の5日間のフライトでは、2日目でダウンしてしまいましたので、今回こそ頑張って完走しなくては………