皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。
航空会社のフライトクルーは、基本的に航空法で最低限必要な頭数が規定で定められていて、1人でも欠けるとたちまち飛行機は飛ばなくなります。
病欠や急な用事によって担当予定だったクルーがフライトに出られなくなった時に、カバーをするのがスタンバイ待機のクルー。アメリカではリザーブと呼ばれます。
正規のスケジュールを持つクルーに比べると休日日数が少なくなるので、大抵皆敬遠……
ただ裕坊の場合、年末年始にかけて義両親家族とのバケーションを実現すべく、今月は敢えてその補欠要員であるスケジュールを選択……
ひたすら電話番の日々……………
実はまだ今月は、自ら操縦桿を握っては一度も飛んでおりません……………………
ただでさえ景気の影響を受けやすい航空業界……その中にあっても特に裕坊が勤めるリージョナル航空会社は、基本的には大手の下請け。不景気等でフライト全体の数が少なくなる時に、まず一番最初に整理の対象になるのがリージョナル航空会社の運命……
非常に不安定な業界なのです………ですから万が一に備えておくことは、とても大切……
大手航空会社の直接の子会社が、閉鎖された例も見てきました………
そもそもリージョナル航空会社は、ほとんどのパイロット達にとっては、航空業界でのステップアップの足がかりとするエントリーポイント的な要素が強く、若いパイロットともなると、入社時から次の就職先を探しているケースがほとんど。
実は今日もしばらく我がリージョナル航空会社に勤めていた日本人パイロットが、大手航空会社での研修を始めることになり、3人いた日本人は再び2人体制になることに……
裕坊ももし次の就職先を探すことが必要になった場合に備えて、ログブックだけは今も欠かさず更新中……
そこで今日は、もし転職することになった時は、どういう選択肢があるのかを簡単にご紹介………
アメリカではここ10年ほどの大手航空会社同士の合併で、長距離国際線を多く抱える大手航空会社は、3社にまで減りました。
その3社とは、裕坊の勤める会社の親会社であるデルタ航空、さらにはユナイテッド航空、アメリカン航空。
競争倍率がとても高く狭き門ではありますが、就職に必要な条件は満たしています。
他にもLCCとも呼ばれる格安航空会社のパイオニアとなったサウスウエスト航空や、
ここは経営側が従業員をとても大切にし、自由な社風の勤務環境で知られます。
ジェットブルー航空や……
特にスピリット航空の場合は、デトロイトにもフライトクルーの所属先があり、州外への飛行機通勤をする必要がないので、転職を迫られる時は選択肢の上位になるでしょう……
アメリカ国外へと出て、就職をするという選択肢もあります。かつてリージョナル航空会社が一社閉鎖になった時には、多くの同業者が海を越えてアジアであったり中東などへと渡っていきました。
その代表がエミレーツ航空。
世界最大の旅客機エアバス380型機を多く抱え、長距離国際線を多く運航します。日本でも見ることができる中東を代表する航空会社。
そのエアバス380型機の内部には、寝室があるスイートルーム付き………
エティハド航空や……
カタール航空なども選択肢の一つには上がってきますが……
これらの航空会社の場合、とてもアメリカや日本などから通える通勤体系ではなく、航空会社の本社がある都市に在住するのが大前提……
ということで、裕坊が転職を余儀なくされる時は、選択肢から外れる可能性大……
あと台湾系の航空会社にも外国人の採用があり、中華航空にエバー航空会社(長榮航空)などに行くことも不可能ではないようです…
では日本の航空会社は………
日本エアコミューターであったり……
J−Airなどもチャンスがないわけではないのですが………
これらの航空会社は、日本のパイロットライセンスを保有していることが必要条件……残念ながら日本の免許を持たない裕坊には、チャンスがないのです……
ただ裕坊にも日本で働くチャンスがないわけでは決してなく……
例えば………
全日空の系列のエアジャパンであったり……
関西空港を拠点にするピーチ航空などには、裕坊にもチャンスがあり………
大きなボーイング767型機を操って、近距離国際線を飛ぶのも悪くはないな〜………
今の航空会社がまずまず安定した職場ですので、間近の転職というのは可能性としては低いですが、不安定な航空業界にあっては、明日の運命は神のみぞ知る………いつでも動けるように、常に情報収集に勤める日々です。
明日は午後2時から、再び電話待機です。
裕坊