Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊日記(2月16日)

米国内の地方路線を担当する操縦士、裕坊といいます。

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2月前半のアメリカでの代表的スポーツといえば、スーパーボウル

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1シーズン当たりの試合数が16とメジャーリーグなどと比較すると極端に少なく、実は入手困難なNFLのチケット。スーパーボウルでは一般販売すら行われず、チケットは年間席を購入しているファンや企業向けのみ…

 

それでも一部のチケットは、チケット販売サイトなどを通して買おうと思えば買えなくはないです…で、試しにチラッと販売サイトを覗いてみると、1番安いのでも…

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チケット1枚当たり5,000ドル……

 

 

1枚で日本円で50万円……

スーパーボウルというのは経済効果が劇的に高いらしく、各都市が挙って招致をしようとするらしいのですが、よく分かるわ…

 

 

ちなみにスーパーボウルを開催するには、一定の条件を満たす必要があり、60,000人以上を収容できるスタジアムというのは絶対条件なのだそうです。

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今年開催になったのは、ロサンゼルス近郊にあるソフィー・スタジアム。

 

野球でいうワールドシリーズなどの場合は、出場チームの本拠地で原則開催されますが、スーパーボウルは出場チームとは関係なくオーナー会議によって事前に会場は決まっています。
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ですので今までですと、開催地と出場チームには地域的な関連性が全くなく、むしろ開催地を本拠地としているチームが出場できないというNFLならではのジンクスすらありました。

 

『開催地チームの呪い』とまで呼ばれたそのジンクスを打ち破ったのが、昨シーズンのタンパベイ・バッカニアーズ

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バッカニアーズは対戦相手となったカンザスシティ・チーフスに1つのタッチダウンも許さない31-9の圧勝で、昨年のスーパーボウルを制覇。

 

そして今年の出場チーム、ロサンゼルス・ラムズは、開催地を本拠地とするチームがスーパーボウルに出場する2年連続のチームになり、

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試合は二転三転の大接戦。

 

そして第4クォーター、しかも残り2分を切った中でラムズが決勝点となるタッチダウンパスを決め、
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その後は対戦相手だったシンシナティ・ベンガルズの得点を許すことなく、そのまま勝利。
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第56回スーパーボウル覇者となりました。

 

最近のスーパーボウルのもう一つの楽しみといえば、ハーフタイムショー。今年はエミネム、メアリー・Jブライジに、スヌープ・ドッグなどのスーパースターが共演。
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かつてはいつも視聴率が下がるお荷物的な時間帯だったそうです。その流れを変えたかったNFLは、出演を渋るマイケルジャクソン氏を粘りに粘って説得し、受諾が得たのが1992年。第32回スーパーボウルのハーフタイムショーにマイケルジャクソン氏が出演を果たして以降、ハーフタイムショーの存在感も際立つようになりました。今年は50センツなどのサプライズ出演などもあったのだとか…

 

そしてスーパーボウルが終わる頃になると、いよいよベースボールシーズン。
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本来であれば、春季トレーニングが始まっている頃なのですが……


今季に関していうなら、オーナー機構と選手会の包括的労使協定が未だに締結がなされないまま、既に2月中旬が過ぎ…
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まだ球場施設すら選手たちは使えない状態…


労働組合としては例外的に実質権力を持っているとされる、大リーグ選手組合の影響力がやはり強いらしいです。
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ただここ最近の放映権収入の伸びもあって、各チームの収益は実際には相当伸びていて、収益分配率がオーナー側に偏ってきているというのも事実なようで…

 

ここは落とし所を、お互いに早く探ってもらう以外にないです。
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でもどんなに選手会が発言力を持とうとも、各選手はしのぎを削って生き残っていかないといけないのも、これまた事実…

 

デトロイト・タイガースの中から例を挙げるとするならば…かつてはエース級の働きでチームを引っ張ってきたマシュー・ボイド投手。
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2017年シーズンのシカゴ・ホワイトソックス戦で、9回2アウトまでノーヒット・ノーランの快投を演じた程の左腕なのですが、昨シーズン後に球団から戦力外通告を受け、現在は自由契約選手となって、未だに次の契約先が見つからず…

 

 

勝負の世界は厳しいです…

 

 

裕坊は最近は家に帰ってくると、もっぱら息子くんの運転のお付き合い。

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先日は学校の課外活動でやっている音楽演奏にお出かけしておりました。

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州外での演奏を控えて、人前で演奏の練習を兼ねた演奏会。

 

終わる頃には、外は雪がチラついておりました。
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翌日には出勤。ここ最近は2日間の休日をいただいて、6日勤務というパターンを繰り返しています。
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従業員専用駐車場からは、専用のシャトルバスに乗って空港ターミナルまで。

 

1番下の階にある国際線到着階に着きます。

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ターミナルに入ると、各箇所に設置された出発便案内板で、出発ゲートの確認をして、

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出発ゲートまでやってきて、
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荷物を運ぶと、まずは外部点検。
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毎日数便を担当して、
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各目的地へと到着。

 

空港では各地方のシンボルがお出迎え。
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メイン州ポートランドでは、大きな鹿さんのお出迎えでした。

 

そしてホテルからの送迎シャトルに乗り込んで、1日が終了。
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航空会社の乗務員は、ずっとこれの繰り返し。

 

 

 

 

今日水曜日は3日目。お昼過ぎの空港出勤です。