アメリカの地方路線を担う、地域航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは。
日帰りのフライトの直後に4日間の宿泊滞在付きのフライトと、変則型の5日間のフライトをこなして、拠点空港であるデトロイトに帰ってきました。
土曜日が5日目の最終日。インディアナポリスからの出発でした。インディアナポリスといえば、アメリカの2大レースのうちの1つ、インディ500の開催地。通常は5月に開催されます。今年はコロナウィルスの影響で、8月に延期された上で無観客で行われましたが、
この時は、佐藤琢磨選手が2017年に続いて、2度目の優勝……
そんなレースの町ですので、空港内にまでかつてのレースカーが展示されていたりします。
宿泊滞在を経て、ホテルは朝9時半に出発だったのですが、朝メールを確認していると、故障していた無線交信用に使うヘッドセットの修理の準備ができている、とヘッドセットメーカーからの連絡が前日に入っておりました。ところが、メールをよく読んでいると……
修理代……90ドル……
払えなくはない……
ただし「クレジットカードの情報が必要なので、カスタマーサービスにお電話をおかけください。クレジットカードの情報は、メールではお受けできません…」との但し書き……
もう9時を過ぎとるし、カスタマーサービスも開いてるはずやな……
「お電話ありがとうございます。ただいま営業時間外でございますので、営業日におかけ直しください。営業日は月曜日から金曜日までで〜す」
留守電かえ……
何度か試してみたものの、対応するのは留守電のみで、結局応答してもらえず……ここのカスタマーサービスは、仕事する気ゼロやな〜〜〜(怒)……
と思って、ふと時計を見ると……
(土)………………………
やっちまった…………
顔から火が出ました…
幸いスペアのヘッドセットは、調子がよく……ただコードが細くて弱いのが難点……使っているのは、既に製造を終了しているドイツのセンハイザー社製のヘッドセットですので、修理が効かないのです………
滅多なことで、コードを踏みつけたりしないよう、最新の注意を払って、大事に大事に使います………(汗)…
インディアナポリス空港には、10時前に出勤。
10時30分発のデトロイト行きを、まずは担当。
デトロイト到着時は、ちょうどお昼前。
サブウェイでお昼をいただいた後、向かったのは、
オマハとは元々原住民の言葉(実際には“ウマハ“と発音されていたらしいです)で、「崖に住む住民」から来ている地名なのだとか。
オマハはミズーリ川の西側に面していて、かつては西部へと向かう交通の要所として栄えていたそうです。
かつては陸路の要所しても重要な位置づけだったオマハ。全米初の大陸横断鉄道の開通した当時の鉄道会社のうちの1つ、ユニオン・パシフィック鉄道は、現在でも全米での貨物鉄道部門2位を占め、
その本社は、今でもオマハに置かれています。
ただオマハの地名を聞いて、真っ先に裕坊が頭の中で思い浮かべてしまうといえば、この方、
投資一筋で財産を築き上げてきた「オマハの賢人」こと、ウォーレン・バフェット氏。数日前に出された資産の合計、
830億ドル(日本円でおよそ8兆5,000億円)!!
オマハ生まれのオマハ育ちであるバフェット氏。6歳の時には既にチューイングガムを抱えて、近所に売り回っていたそうです。
そのバフェット氏、父親の国政進出で12歳の時にオマハから首都ワシントンへと移っていましたが、ペンシルベニア大学からネブラスカ大学リンカーン校へと19歳の時に、父親の反対を押し切って編入。
その後オマハへと戻ったバフェット氏は、自ら手がける投資事業やビジネスパートナーシップを通して、既に1960年代にはミリオネアになっていましたが、この方のハイライトといえば、元々はマサチューセッツ州の紡績企業だったバークシャー・ハサウェイの株を次々に買い増ししていったことでしょうか。
1965年にバークシャー・ハサウェイの経営権を取得、それ以降は現在の自動車保険会社であるガイコ(GEICO)などを買収しながら、ビジネスを拡大、バークシャー・ハサウェイの創業時の事業である紡績業は、1985年に完全に閉鎖になっています。写真は現在の本社がある、キューイット・プラザビル。オマハの中心部に置かれています。
ウォーレン・バフェット氏の投資の根幹は「内在価値を反映した、妥当な水準に価値を見出す」ことだそうです。本当に価値があるものに投資をしてきたからこそ、ここまでの財産を築き上げたのでしょう。そのバフェット氏、5月には全米の3大手航空会社の株を全売却しています……果たして、航空業界の将来や如何に……
ちなみに、広島に原爆を落としたことで知られる、B−29型機の「エノラ・ゲイ」号も、ここオマハにて製作されました。
現在はスミソニアン航空宇宙博物館別館になる、スティーブン・ウドバーヘイジー・センターに展示されています。
現在のオファット米空軍基地である、グレン・マーティン・ベルビュー工場にて製作されました。
民間航空会社が就航しているオマハ国際空港(別名:エプリー・フィールド(Eppley Field))から、車で南へおよそ25分。20キロほど南に位置しています。
裕坊はエプリー・フィールドで、
消毒作業が終わるのをしばらく待って、
デトロイト到着……
土曜日は、特に午後はかなりターミナルも閑散とするのですが、国内線の需要の戻りに呼応するかのように、お客さんで賑わっておりました。
日曜日は1日お休みです。