Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、有給前のフライトを終える

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマンパイロット、裕坊です。

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有給前の4日間のフライトの、最後の日となった土曜日。

 

今日は北アメリカ大陸全体の東半分は、お昼過ぎまでどこも好天。

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ニューヨーク・ケネディ空港経由だったものの、遅延とかも全くなく、インディアナ州インディアナポリスで、今日の2便の担当便を締め、

 

そのあとは『デッドヘッド』でデトロイトまで帰ってきました。

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実はゲートでの荷物一時預かりがないフライトだったにもかかわらず、ゲート係員が勘違いをして、ゲート一時預かりをしてしまい…………

 

出発前になって、手続きの変更に追われることになって、出発が10分ほど遅れてしまうご愛嬌…………

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元々このゲート預かりのサービスは、プロペラ機がまだ小都市への就航機種の中心だった、その昔…

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荷物の棚があまりに狭い上に、スペース全体としてもとても乗客全員の皆様の荷物を入れる余裕などはなく、

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こういったタグをつけて、ゲートにて荷物をお預かりして、到着後にボーディングブリッジにてお返しをするというのが、このゲート預かりのサービスの始まりでした………
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航空会社によって色は違いますが、大体チェックインの時とは違って、簡易な紙を使っているのが普通。
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初期のリージョナルジェット機も、荷物の棚はお世辞にも広いとは言えませんでしたので、
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このゲート預かりのサービスは、続いておりました。ちなみに、上の写真はCRJ−200型機。

 

裕坊もこのCRJ−200型機を担当している頃は、自らの荷物を無理やり押し込んでは、よくカバンの車輪の部分を壊しておりました…………

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最近はリージョナルジェット機といえども、機内の開放感はかなり改善され、荷物棚も通常の機内持ち込みの荷物であれば、問題なく積みこめるだけの大きさが確保されるようになっています。
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写真では違いが見分けにくいかも知れませんが、こちらの写真が裕坊が乗る、CRJ−900型機の機内。

 

ちなみにデルタ航空系列では、さらに内装が大きく改善されて、開放感がさらにアップした機体も登場しています。

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アメリカの航空会社の系列におけるCRJ−900型機は、通常ですと76名乗り。そこから6席を取り除いて70名仕様とし、その分シート間を少し広げてみたり、化粧室を大きくしてみたり、天井のライトに青色を導入してみたりと、内装は大幅に改善。

 

西海岸を中心に、数機が導入済み。運航は全てスカイウェスト航空によるものなので、シアトル、ロサンゼルスから地方へと行く便にご搭乗の際に、お目にかかる機会があるかも知れません。

 

 

ユナイテッド航空アメリカン航空の系列ですと、リージョナルジェット機ご搭乗の際には、機種を問わず、現在でもゲート預かりのサービスがあるのですが、デルタ航空系列ですと、エンブラエル製の最新のリージョナルジェット機、E170、E175機にお乗りになる際は、

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ゲート預かりのサービスがありませんので、ご注意……

 

ちなみにこのエンブラエル製のリージョナルジェット機のE170、E175、シートに厚みがそこまであるわけでもないのに、シートのクッションがかなり利いていて、

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座り心地は、裕坊の中では間違いなく1番。ゆったりした空の旅がお楽しみいただけます。中央座席がないのも、リージョナルジェット機ならでは。このエンブラエル製のリージョナルジェット機が、小都市就航の機材の中心に、最近ではなってきています。

 

 

夕方にはデトロイトに到着。腹痛が原因で4日間のフライトを全てお休みするところから、2週間。その後は体もなんとか回復して、9日間のうち8日間をフライトで過ごす強行スケジュールながらもなんとかこなしきり、やっとのことで、有給までこぎ着けました……

 

 

帰宅してからというもの、大急ぎで荷造りも済ませて、明日の出発の準備も完了…

 

今回は息子が生まれてから15年目にして初めて、家族と共に帰国し、再渡米のタイミングまで一緒になることになりました。

 

 

明日裕坊一家がスタンバイで狙うのは、名古屋行き。重量制限がかかることで有名なこのフライト…………

 

なんとか乗れますように……………………

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