皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン、裕坊です。
日本のお天気図を見ていると、今回の台風はどうやら日本列島を縦断しそうな予報になっていますね。どうかどうか、被害が広がりませんように……
4日間のお休みのうちの2日間を返上して、フライトを組み込んだ裕坊。土曜日は丸々お休みではありましたが、移動に費やし、アトランタに自費にて宿泊。4日間のお休みのうち、実質3日間を返上することになりましたが……
これくらい頑張らないと、生活はラクにはなりません……
この時期の南部地方は、お天気がいい日が多く、今日も快晴の広がる気持ちのいいお天気でした。空港行きの送迎シャトル出発前の、ホテル前…
まるで南国リゾートにでも、来ている気分…
これがビーチに行くシャトルならいいのに……
各ターミナルへと向かう地下鉄に乗る人の列を垣間見て、現実に戻る裕坊……
いつ来ても、ここの空港は人影を見ない日がありません。実は昨年度の年間利用者が発表になり、昨年2018年度の利用旅客数は1億700万人。21年連続の世界一の座を死守だそうです。2017年度に比べても、3%の旅客数の伸びだったのだとか…
快晴の中を出発して、最初に向かったのは、
ペンシルベニア州のアランタウン。
アメリカの地方の町には、大リーグやNFLのプロスポーツチーム傘下のマイナーリーグのチームもたくさん存在し、こちらはフットボールのリーハイバレー・ファントムズ…
そしてリーハイバレー・アイロンピッグス。こちらはフィラデルフィア・フィリーズ傘下のトリプルAチーム。
メジャー昇格を視野に入れている、若手のホープがたくさん存在します。
ここアランタウン空港には、裕坊は50人乗りCRJ−200型機を担当している時には、デトロイトからよく訪れておりました。
規模は小さいのですが、何度か改装工事が行われて、ターミナル内もとても清潔。
現在のターミナルは、1976年に開業して、
2000年代に入って、一度大きな改装工事も行われたそうです。
200型機担当時は、デトロイトからの往復便も多く、当時はよく宿泊滞在にも来ておりました。
そしてここペンシルベニア州アランタウンの、もう一つの顔といえば、
アメリカ東海岸から中西部における、ラストベルト(Rust Belt)を代表する都市の一つであること…
ラストとは錆。1980年代になってアメリカの製造業の製造拠点の海外移転に端を欲して、工場が次々に閉鎖。鉄鋼を代表するピッツバーグ、自動車産業を代表するデトロイトなども、その一都市に入ります。使われなくなった工場や工業用の機械が錆び付き、それが中西部一帯に広がったことから、この一帯がラストベルトという名前で呼ばれるようになりました。
一時は炭鉱の町として隆盛を極めた、アランタウン。
町には市電が走り、多くの人が行き交う活気のある町だったそうなのですが、
工場は移転、炭鉱は閉鎖になり、失業者に溢れかえったアランタウンは、大きな変貌を遂げる運命に……
とても同じ町には思えない惨状になってしまいました…
立ち並ぶ住居からも人が消え去り、残った建物は朽ち果てた状態になったそうです。
裕坊がよく訪れていた2000年代初期は、まさにアランタウンにとっての過渡期…
宿泊先はダウンタウンのほぼ真ん中にあったのですが、このような光景を、当たり前のように目にすることに……
その都市の惨状を風刺した歌までが発表になりました。ビリー・ジョエルが1982年に発表した「アランタウン」が正しくそれ。「ナイロンカーテン」というアルバムの中から先行シングルとして、『アランタウン』が発売され、全米17位にまでつけて、ラストベルトを代表する曲にもなりました。中西部の斜陽の町を代表する歌として、一躍注目を浴びることになった、ここアランタウン。
最近では都市再開発も始まり、
アランタウンは、徐々にかつての輝きを取り戻しつつあるようです。
再びアトランタへと戻ってきて、
州都とはいえ、空港の周辺には何も見当たりません……
空港周辺にはホテルもほとんどないので、
契約先のホテルまでは、高速を使って15分ほどドライブ…
環境はまずまず…
木漏れ日の景色がとてもいい、静かな環境でのホテルに今晩は滞在して、
明日は3時台起きです…………