Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、3日目

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

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先週は腹痛に始まり、腹痛と腰痛に終わった1週間。やっと体も飛べる状態にまで回復して、病み上がりからの復帰1日目は、担当便はたった2つだというのに、フライトが遅れに遅れて、フライトが終わったのが午前3時を過ぎるという、超過酷な内容…………

 

昨日土曜日はそこから一転、とても穏やかな1日でした。担当したのは、ミネアポリスからウィスコンシン州の小さな町、アップルトンまで。普段はとてものどかで小さな町なのですが、この時期、特に7月の中旬から下旬にかけては、空席が全くない満席になることがほとんど。ウィスコンシン州はどの町も規模が小さくて、のどかな町ばかりなのですが、

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実は昨日の目的地、ウィスコンシン州アップルトンから車で南へ約20分行くと、

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ミシガン湖と繋がるウィニベーゴ湖があり、

 

その湖のほとりに、もう一つののどかな町。オシュコシュ。

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実はここは航空関係者にはとても縁が深く、7月下旬の1週間にかけて、航空ショーが開催されます。

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ということで、この時期はアップルトン行きのフライトは、どれも満席……

 

オシュコシュの航空ショー、最初の開催は1953年で、今年で66年目。世界でも最大規模の航空ショーらしく、昨年の訪問者は、60万人超えを記録したそうです。
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自ら飛行機を操縦して、全米から訪れる人も多く、駐機場もいっぱい。

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普段はなかなかお目にかかれない、軍用機や…
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第2次大戦時の軍用機なども、間近に見ることができます。

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こちらはゼロ戦のライバル機だったコルセア。よくこのプラモデルを作っては、ゼロ戦に“撃墜されて”おりました。

 

イギリス軍が、当時の技術を結集したスピットファイヤ。

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細長い胴体が特徴で、裕坊は小学校の頃、よくこのプラモデルも作っておりました。

 

そしてゼロ戦の長年のライバルだったグラマン
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日本軍が誇るゼロ戦も、何度か動態保存されている機体が、オシュコシュに展示されたことがあったそうです。

 

こちらは旅客機の先駆け的存在となったDC−3。現在では旅客機では見ることがなくなった後輪型の機体。
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巡航時にはほとんど水平になる機体は、後輪型ですと地上にいるときに、かなり機首が上を向くのが特徴。

 

クロバット用の航空機を、間近で見ることできるのも航空ショーならでは。
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そのアクロバット機による曲芸飛行に、
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総仕上げは、やはりこちら。
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ブルーエンジェルスによる、圧巻の航空ショー。迫力あるアクロバティックフライトを披露してくれます。


本当なら車で裕坊が滞在していたアップルトンからですと20分ほどですので、設営の様子などを観察することも可能だったのですが、

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一昨日があまりにも過酷だったので、今日はホテルでゆっくりを決め込みました…

 

2019年は、明日月曜日(7月22日)から1週間、7月28日までの開催だそうです。

 

 

裕坊は夕方遅くにショーアップ。2便を担当して、東海岸を目指します。