皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン、裕坊です。
4日間のフライトへ、今週火曜日に出発している裕坊。今日金曜日は4日目。昨日木曜日に担当した4便のうち1便は、ニューヨーク・ラガーディア空港経由。普段の年ですと6月はこちらでの卒業シーズン、結婚シーズンになるくらい、お天気が穏やかになる日が続くのですが……
昨日のお天気は下り坂………
既に嵐は過ぎ去ったものの、かなりの風が吹き荒れていて…………
ニューヨーク・ラガーディア行きは、出発前から2時間の遅れ…………
昨日の最終目的地になる、カナダ・モントリオール到着は、夜中過ぎとなりました………
まあその前日水曜日の担当便は2本だけでしたので、とてもラクチンな1日で……
は、終わらず……………………………
裕坊が乗務している、CRJ−900型機。カナダのボンバルディア製ですが、
日本の三菱重工が、ボンバルディア社のリージョナルジェット機部門の買収を現在交渉中。まだ交渉が成立するかどうかは、確証はないそうですが、裕坊的には、是非とも実現していただきたいです。
機体後方にエンジンが取り付けられている航空機は、客室の床が低く、貨物室は基本的に機体後方になることが多いのですが、
元々の50人乗りのCRJ−200型機と比べると、前後に大きく伸ばされていて、
全長だけでいうと、実は130人を乗せることができるエアバス319型機よりも長かったりするのです。
そんな訳で、CRJ−900型機には、床下に若干のスペースがあるので、そこに小さな貨物室があるのですが……………
一昨日水曜日の1本目の担当便の出発直前になって………………………
前から2番目の貨物室のドアが閉まらんようになった…………………………
仕方なく、ミネアポリスにある本社・整備課へと電話……
本社の整備課に直接パイロットが電話をかける時は、『100パーセント例外なく』電話の用事が『飛行機の装備品の故障が原因』と決まっているので、応対する時の機嫌はまずいいことはありません………
しかし、電話の応対ぶりには地域差があります。
裕坊が入社した当時の、今の会社の本社は、テネシー州のメンフィス。英語でディープサウスと呼ばれる、典型的な南部の都市。当時の整備課の電話の対応はというと……………
ほぼ99%の確率で…………
『な〜〜〜〜に、やらかしよった〜〜〜〜〜〜』……
でした……
以前は、地上係員や整備士以外が普段は触ることがないドアパネルの開閉を、朝一便の出発前の外部点検で開け閉めをしていたのですが、
例えば油圧系の機械があるパネルだったり……
トイレの洗浄液のパネルだったり………
開閉の際の扱いが荒いのが多かったせいか、ドアパネルが歪んだりヒンジが折れ曲がったり………
整備課の責任者に電話で、しょっちゅう怒鳴られておりました…………
はんせい………………
社名がエンデバー航空となり、それと同時に本社はミネアポリスに移転。今ではそういったドアパネルを外部点検の際に触ることがなくなり、電話の用事は純粋に、飛行機の不具合が原因での電話ということになり、
以前に比べると、電話での応対もとても穏やかになりました……
整備課の支社がない空港では、本社に応援を要請すると、契約先の整備会社から応援に駆けつけてくれます。今日も旅客ターミナルから滑走路を挟んで反対側にある会社の整備士が、すぐに駆けつけてくれました。
そしてさっきまで閉まらなかったドアが、魔法にかけられたようにあっという間に閉まり……
あとは整備記録に署名を入れて、出発準備完了。
原因はというと…………
これがドアレールに引っかかっていたらしい…………
ゲートで搭乗の際にお預かりしていた荷物の南京錠が、どうやら引っかかっていたらしいです……
つーか、なんでそんなもんがドアレールに引っかかるのかが、よう分からん…………
デトロイトには30分遅れで到着。
一昨日の最終目的地は、インディアナポリス。
遅れを取り戻すには至りませんでしたが、取りあえず任務は完了して、 ホテルへと向かいます。
至福の瞬間…………
フロントで、部屋のキーを受け取るはずが…………………
まだ部屋の清掃が終わっていないらしく…………
30分ほど、ロビーで待ちぼうけ………
やっとのことで、部屋のキーを受け取ってエレベーターを上がってみたのですが………………
まだ清掃終わっとらんやん……………
ちょっとベッドメイキングも雑やし……………
部屋に入ったの12時近くになっていました。
昨日木曜日は、4便のうちの2便をこなし、クリーブランドで、今ニューヨーク・ラガーディア行き待ち……
まだ風が残る中を、ラガーディア空港まで…………
モントリオール到着は夜中過ぎ………
今日は1便を担当して、帰宅の日。
1日お休みをいただいて、また5日間のフライトが待ち受けております…………