Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊日記(7月27日)

米国航空会社で、小型旅客機の副操縦士を務める裕坊です。
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7月のアメリカは旅行シーズンの真っ盛り。裕坊が乗務する便も満席になることが多く、平均の搭乗率は90%を超えています。5日勤務を終えて帰ってきたのですが、デトロイト空港の旅客ターミナルもご覧の通り…

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旅行へと向かうお客さんで、ごった返しておりました。

 

裕坊が乗務するのはボーイング717型機で、社内で最も小型(客席は110名仕様)。中短距離路線が多く、就航都市も小、中、大規模とバリエーションには事欠きません。こちらはニューアーク空港へ向かう送迎シャトルからの一コマ。
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社内の最小型機ですので地方都市への就航も多く、前回勤務ではノースカロライナ州のアッシュビルへの担当便なども入っていました。
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当日は日が暮れた後の到着。

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アメリカ国内ではボーディングブリッジのない空港はめっきり減りましたが、アッシュビル空港はターミナルが改装真っ最中で、ボーディングブリッジはなく簡易のスロープで乗り降り…

 

車椅子などでも安全に乗降できるよう、傾斜の緩やかな幾重の構造になっています。
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山間の中腹に位置するノースカロライナ州のアッシュビル。ダウンタウン周辺でも周りは山々が取り囲んで、朝の景色はなかなか見応えがありました。
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翌日の勤務も、簡易スロープを使っての搭乗。アトランタまでは所要時間35分とあっという間のフライトでした。
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ところで前回の裕坊のブログにて、有給を利用しての家族旅行の一部をご紹介しましたが、今回はその続き。初日から2日目にかけて訪れていたのは、ルイジアナ州ニューオーリンズ

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18世紀、19世紀のフランス領だった当時の面影を残すフレンチクォーターは、タイムスリップしたかのような錯覚さえ覚えてしまう独特の世界。

 

ミシシッピ川下流に面しているので、遊覧船なども出ています。
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ニューオーリンズの目抜き通りといえばキャナル通り。フレンチクォーターへの入り口にも隣接しています。
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椰子の木が生えている通りの中心には路面電車も走っていますので、市電にてニューオーリンズの街並みを観察するのもいいかも知れません。
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南部の街に、赤や緑の車体が本当に彩りを添えてくれています。

 

2日目の夕方にはニューオーリンズを出発。搭乗した時には、何と煙が機内に充満……
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実は水蒸気が、機内に吹き出されていたのでした…

 

地上では第3エンジン(業界ではAPUと呼んでいます)を使ってエアコンを使用。外気が水蒸気をいっぱい含んでいると時々起こります。当日は5メートル先すらほとんど見えないほどに機内が真っ白になっておりました。
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前日には豪雨も降っていたので、湿度が相当高くて起こったというカラクリ…

 

でもフライトには影響はありません…目的地到着、こちらはニューヨーク・ケネディ空港。
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座席の空き具合を見ていて、これ以外に選択肢がありませんでした…

 

到着はほぼ日付が変わる夜遅く。深夜になってマンハッタンへと行くのは気が引ける、ということで、ケネディ空港の旅客ターミナルに隣接されるホテルで1泊。
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数年前に開業したばかりの空港内のホテル、TWAホテルへと滞在しました。

 

開業は2019年5月。2023年8月現在では、ケネディ空港敷地内に唯一存在するホテルとなっています。
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元々はTWAフライトセンターと呼ばれていた、トランスワールド航空(Trans World Airlines:TWA)の旅客ターミナルで、1962年から2001年までは旅客ターミナルとして機能していました。当時の発着便案内掲示板だったり、

 

時代背景をよく示す当時の代表的な車なども、展示されています。
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TWAのロゴなどは、当時のまま。
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天井が高く、上から見ると鷲が羽を広げたような形をしています。

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2階へと上がると、当時のトランスワールド航空乗務員の制服なども展示されていました。
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フロントの反対側へと行くとゆっくりと寛げるスペースもあり、

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TWAの主力機としても活躍していたプロペラ機なども展示されています。
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ちなみにこちらは4発エンジンのプロペラ機、ロッキード社製のコンステレーション
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大陸横断飛行も可能な航続距離を備える高性能機ですが、ボーイング707型機やダグラスDC-8デハビランド・コメットなどジェット機の黎明期に重なりこそしたものの、販売数はそれなりに善戦、総生産機数は856でした。

 

アクセスはケネディ空港内を走るエアトレインに乗車し、第5ターミナルで下車。プラットホームからは地上へ降りて向かう方法もありますが、もう1つの行き方がオススメ。

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ジェットブルー航空の到着ロビーを通り抜ける行き方の方がベター。車道を横切る必要がないので、時間は少々かかりますが遥かに安全です。到着ロビーを過ぎエレベーターを上ると赤い絨毯がすぐ目に入ってくるので、案内板の通りにフロントへと向かってチェックイン。全て自動の手続きで部屋用のキーも自分で作成するという、なかなかの優れものでした。

 

 

ニューヨークでの観光は、次回以降改めて紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊日記(7月20日)

米国航空会社で、ほぼ国内線を専門に担当している裕坊です。

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まだ2年目の新米社員でありながらいただいている有給休暇は合計で2週間。比較的有休の日程が選択しやすい契約になっていて、夏休みにも1週間のお休みをいただくことができました。

 

航空会社の社員にとって恩恵が大きい福利厚生といえば、無料で自社便のフライトが利用できること。但し空席がある場合に限って搭乗できるという付帯条項が付くので、座席の空きが多い便に的を絞って、という制約はどうしても付き纏います。
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アメリカ国内の場合夏休みが3ヶ月と長いこともあり、移動がどの季節よりも多くなって軒並みどの便も満席になるので、移動の制約はより厳しくなります。事前のホテルやコンサートチケット予約などはなかなか難しくなるのが難点…それでも何とか隙間を狙って、今回は1週間で3都市を訪れることができました。

 

有給3日目まで空席を待った上で、最初に訪れたのは、

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フランス領の面影が今も色濃く残る、ルイジアナ州ニューオーリンズ

 

空席が多く残っていた始発便で午前中にニューオーリンズ入り。宿泊先は愛妻ちゃんが探してくれていたのですが、フランス領時代の建築がそのまま残るフレンチクォーター内のホテルを予約してくれていました。
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ウーバーを使って、地元の黒人男性の運転手さんと談笑しながらの到着だったのですが、想像を超えるタイムスリップの世界にいきなり突入してしまった裕坊…

 

ホテルは中庭を取り囲むように4面の構造になっていて、

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宿泊していた部屋からお隣のホテルの装飾がすぐ目に入る、大きな窓付きのお部屋でした。

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フレンチクォーターに相応しい服装を、自分なりに考えてみた裕坊…

 

見渡す限り、目に入るのは19世紀当時の建築ばかり…
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フレンチクォーターのほぼ中心には、セントルイス大聖堂が聳え立っています。
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観光用の馬車も練り歩き、
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フレンチクォーターの目抜き通りになるバーボンストリートまでやってくると、各レストランでジャズの生演奏を聴くこともできます。
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18世紀に建てられた音楽ホールにて、本格的にプロによる生演奏を聴くことも可能。

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バーボンストリート沿いのこの古い建築の中には、日本語による昭和時代の宣伝ポスターなども貼られていました。

 

ちなみにこちらは事前予約制。座席に座ってゆっくりと聴きたい方は、早めの予約をするのがベター。
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専門のプロだけあって、迫力が一味違っていました。

 

バイキング形式のレストランでジャズ演奏を聴くのも選択肢の1つ。

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中庭付きのバイキングレストランなのですが、当日はあいにく雨のお天気…お食事は建物内になってしまいましたが、
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テーブルのすぐ横で生演奏を聴くことができました。
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建物を見て回るだけでも楽しいフレンチクォーター。
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当日は気温が30度を超えて、しかも雨模様。歩いていると汗が噴き出る1日でもありました。

観光シーズンはホテルのフロントの方によると、10月から4月にかけてなんだそうです。
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早いうちから辺りが暗くなって、灯りが街全体を照らし出す夜のニューオーリンズを楽しむのもいいかも知れません。
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午前中の到着からずっとフレンチクォーターを歩き続けていたこともあって、まるで千と千尋の神隠しに登場する千尋にでもなったような気分。不思議な世界を体験した初日でした。

 

 

その後はニューヨークとボストンを訪れたのですが、また後日の投稿にてご紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊日記(7月7日)

米国航空会社に勤める、副操縦士の裕坊です。

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アメリカにおける夏季最大のイベントといえば、7月4日の独立記念日。各地で夏祭りが開催され、7月4日当日は打ち上げ花火が夜空に次々に舞い上がります(今年はイベントで集まる人を狙って、テキサス州ルイジアナ州などの各地で銃乱射事件も発生してしまいましたが…)

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夏の空の風物詩の代表といえば、空高く上がる入道雲。「積乱雲」と呼ばれる雷雲ができるための条件は3つあり、

 ① 水蒸気を多く含んだ湿った空気

 ② 不安定な大気

 ③ 空気を上昇させる物理的作用(上昇気流など)

 

気温が30度近くに上がる時期になると、これらの条件が揃いやすくなります。

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パイロット用レーダー画面でもハッキリと映り出される入道雲、色が濃い部分(赤や紫など)が危険領域になります。上昇気流と下降気流が激しくぶつかり合っていることも少なくなく、無理に通過すると最悪機体の損傷を招くことも…迂回は絶対条件になります。
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木曜日に終えた5日勤務。合計の担当便は7だけとラクなシフトになるはずだったのですが、最初の2日間は迂回を繰り返しておりました…
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湿度が高い状態では、霧も発生しやすくなります。霧で有名な観光名所といえば、サンフランシスコのゴールデンゲート橋。紅く彩られた橋が霧に包まれる様子を眺めるのは、とても絵になりますが……

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パイロットにとっては、着陸時の厄介のタネ…

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視界が極端に悪いと離陸時も神経を使いますが、エンジンの故障などさえなければ、操作そのものにそれほど高い技術は要求されません。

 

集中力がより必要になるのは着陸時。通常のお天気だと10キロ先からでも十分滑走路が視界に入り、目視で着陸が可能になるのですが、

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視程と呼ばれる指標が下がると遠くから滑走路を目視することができなくなるので、計器着陸システム(ILS:Instrument Landing System)という地上からの電波を頼りに着陸します。視程が1/4マイル(0.25マイルで、およそ400メートル)以下にもなると、滑走路直前まできても視界がすぐに開けることはなく……
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外は真っ白…

 

着陸寸前およそ500メートルになって、滑走路から伸びる誘導灯を確認するのがやっとで…
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誘導灯の両側に位置する赤色誘導灯が加わり、着陸に漕ぎ着けられるようになります。
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それでも着地時の窓から見える光景はこんな感じ……3日目深夜に到着したメイン州ポートランド到着時は降下下限高度ギリギリまで降下し、やっとのことで滑走路が目視できるといった具合でした。
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積乱雲を2日間避け続け、3日目の深夜は周囲が真っ白な中での着陸。ひたすら神経をすり減らし続けました…

 

 

疲れた……でも4日目は……

 

 

 

担当便が一切入らないご褒美の日…

 

 

 

2ヶ月ぶりに30時間連続滞在が入り、メイン州ポートランドを満喫する1日になりました。ニューイングランド地域ではマサチューセッツ州ボストンに次ぐ港湾都市。19世紀のビクトリア様式の建築の影響を大きく残しているポートランドは、ダウンタウン周辺は煉瓦建ての建物がたくさん建ち並んでいます。

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公園の一角には姉妹都市の東京都品川区から寄贈された、昭和世代にとって昔懐かしの郵便ポストが2つ立っています。
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ジャガイモを主成分にしたドーナツ屋さんもダウンタウンの目玉の1つ。(ホーリー・ドーナツ(Holy Donuts))
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メープルベーコンなどの変わったメニューもありますが、裕坊的に気に入ったのは、オースドックスなオールドファッションドーナツ。

 

クルーズ船を係留したシーフードレストランもあり、そこでは夕食をいただきました。
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東海岸のシーフードの定番といえば、クラムチャウダー
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それにロブスターサンドイッチ。
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お値段は張りますが、こちらも外せない蒸しロブスター。
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新鮮な魚介類豊富なお食事。3日間神経を使うフライトが続いた上に、4日目は1日中ダウンタウンを歩き続けていたので、とっても良い栄養補給でした。

 

せっかくここまでやってきていたので、ダウンタウンから車で20分ほどの距離の灯台へも足を伸ばし、
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ポートランド最古の灯台、『ポートランド・ヘッドライト(Portland Head Light)』を見学。
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1791年完成と2世紀以上を既に経過していますが、立派に現役として運用されています。ポートランド空港から真東に位置し、有視界飛行状態で着陸進入する際の目印の1つにもなっています。

 

先にはエリザベス岬が広がり、雲がない快晴のお天気の中では夕方の太陽の光が海に注いで、幻想的な景観が広がっておりました。
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翌日5日目は空港出勤時刻、午前4時35分…

 

 

最終日は始発便1便だけを担当。デトロイトへと戻ってくるとかつて勤めた地域航空会社の元同僚が控えていて、5日間同乗した女性機長とともに記念撮影。

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笑顔で5日勤務を締め括りました。

 

 

 

 

 

有給でしばらくお休みをいただく予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊日記(6月29日)

米国航空会社で、小型旅客機に乗務する裕坊です。

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現在カナダのケベック州を中心に広がっている山火事。6月29日(木)現在でも243ヶ所で手がつけられない状態になっていて、既に森林焼失面積は810万ヘクタール……空は煙で覆われる状態になり、オンタリオ州ケベック州などでは肺疾患を患う人を中心に健康被害に関する警報などが発令されて、打ち上げ花火などの屋外イベントが中止になるなどの影響が出ているんだそうです。

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その煙はアメリカの空をも覆い、南はノースカロライナ州まで届く事態にまでなりました。デトロイト地区でも空気の状態が悪くなって、屋外での活動や運動などを制限するように気象局が呼びかけています。
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そんな中でつい先日発生したのが、デルタ航空ボーイング717型機の胴体着陸

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3つ装着されている着陸脚のうちの首脚装置が故障し、機首部分を地面に着けての着陸になっていました。でも幸い怪我人等はなし…乗客乗員全員が何事もなく降機して、バスにてターミナル入りしておりました。

 

着陸装置は地上における機体重量を支えるのが目的で装着されていますが、現在の旅客機はほぼ例外なく主脚と前脚の3脚仕様になっています。

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かつてレシプロエンジンを積んでいた当時は、旅客機といえども後脚式が採用されていた時代がありました。

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ただし写真からもご想像いただける通り、この方式だと地上滑走時の前方視界の確保がしにくいのが難点…

 

後脚式ですと前脚式に比べて機体構造が軽くなり、旋回性を高めることができるというメリットがあります。ですので零式戦闘機を含めた第二次世界大戦当時の戦闘機は、ほぼ例外なく後脚仕様が採用されていました。
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クロバット仕様の軽飛行機は、現在でも後脚仕様が主流になっています。
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着陸脚は離陸後は胴体内にしまい込まれ、着陸直前、滑走路からおよそ10キロ手前で再び機体胴体へと降着させるのですが(赤い枠で囲んだところに車輪の型をしたスイッチがあり、離着陸時にスイッチを上下させます)

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先日アトランタからノースカロライナ州のシャーロットへと向かっていた機体では、前脚が故障…胴体着陸をせざるを得ない状態になっていました。
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ただ機体の故障というのは、各航空会社とも想定の範囲内。どんなにくまなく整備をしていても故障というのは100%防ぐことはできません。大切なのは、故障後の対処…

 

各航空会社ではシミュレーターを使った飛行訓練で、着陸脚故障時の対処は例外なく課されています。不具合が発生した場合は、大抵油圧系統の解除装置を使用。着陸脚の重量によって3脚とも自由落下で降りてくる仕組みになっているのですが、今回はそれでも前脚の降着ができなかったということでしょう…

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こんな時は空港上空で旋回を繰り返しながら、燃料をできるだけ消費。燃料の残りがおよそ30分前後にまで減ったところで滑走路へと着陸します。ここまで燃料を減らすのは、万が一主翼に搭載されている燃料に引火したとしても、火災を最小限に留めることができるため。

 

この便では着陸後、副操縦士が真っ先に降機して乗客の皆さんを安全な場所へと誘導しておりました。

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怪我人なく対処をした乗務員たちに、改めて敬意を表したいと思います。

 

 

ここ最近3週間の裕坊。6月初旬の一時帰国で1週間の休暇を取っていたこともあり、3日勤務をこなしては1日お休み、4日勤務をこなしてはまた休暇が1日といった具合でした。
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ターミナル改装工事が続くテネシー州ナッシュビル空港は深夜の到着…

 

翌日は平日だったにもかかわらず、ターミナル内は大混雑…
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ごった返すターミナル内では、かつて勤めた地域航空会社の元同僚と遭遇する場面に恵まれ、
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翌日には、かつて何度も発着したシンシナティ空港に、現在の会社に転籍後初めて到着。
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かつてチリソース入りのホットドッグをよく買っていたお店は既に閉店…
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新しいサンドイッチのお店が開業しておりました。
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18日間の間に15日の勤務が入るスケジュールをこなし切った後は…

 

自分へのご褒美…

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お気に入りの餅ドーナツをしっかりといただいた上で、

 

こちらも外せないお寿司屋さん…
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そして独立記念日を控えた7月は、まずは6日連続勤務から…

 

 

 

 

まずは日帰り勤務をこなして、続いて5日連勤へと出勤です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊日記(6月21日)

米国航空会社、地方路線担当の操縦士、裕坊です。

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6月後半になりました。アメリカでは6月といえば、学校における年度末。高校や大学での学業を終えた学生たちにとっては、卒業シーズン。我が息子くんもコロナ禍を潜り抜けるという特殊な体験を経ながらの4年間の高校生活に区切りをつけて、6月前半に卒業式を終えました。但し卒業証書の授与は後日…学生数が大学並みに多く、卒業式当日では証書が整理できないなどの事情がどうやらあるようです…

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卒業式当日はあいにくの雨……ただせっかくのお祝いでしたので、家族でお食事をいただきました。ステーキハウスだったのですが、焼き加減は熱せられた石の上で自ら調節する方式。卒業祝いということで、お店側の配慮でデザートのおまけをしていただきました。
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そして卒業式が終わり、各学年の授業も全て終了すると、3ヶ月前後にも及ぶ夏休みが始まります。アメリカの学校の場合、学年度末を皮切りに夏休みが始まるので、宿題等は基本的にはナシ…というよりも普通の学校で、宿題が出ているというのを聞いたことがない…夏の間は、学校がこの世に存在しているという事実が忘れ去られてしまうほどに、裕坊の感覚的には学校の存在感が消えてしまいます…

 

その学生たちを惹きつけてやまない、各地で開催されるイベント。我が家の近くの公園でもサマーフェスティバルなるものが開催されておりました。公園といっても、ディズニーランドがすっぽりと収まってしまうほどの敷地面積を誇り、移動遊園地のアトラクションによる恐怖系の乗り物に、ホットドッグやピザなどを販売するトラックが敷地を埋め尽くして、それはそれは賑わっておりました。
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移動遊園地での乗り物といえば、かつては小学生低学年でも無理なく乗れるような緩めのジェットコースターだったりしたのが、最近では本格的遊園地顔負けの絶叫系の乗り物なども登場するようになりました…

 

ちなみにこちらの夏祭りは週末にかけての3日間開催。金曜日の夜には花火も打ち上げられ、愛妻ちゃんは観覧車に乗りながらの花火鑑賞を狙っていたようなのですが、行列があまりにも長すぎ…列に並んでいる間に花火が上がってしまいました…
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花火の打ち上げはおよそ30分間。夏時間真っ只中で、9時になってもまだ明るさが残る季節にあって、花火のフィナーレが終わったのは10時30分ごろ…

 

11時には全てのアトラクションの営業が終了と告げられる中、それでも観覧車の列に並び続け……
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執念の上で、門前払いの直前で乗車に漕ぎ着けました…
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夏の各種イベントが本格的になる頃には、アメリカでは旅行客の移動も激しくなり、サービス産業全体で見てもフル稼働の時期になります。アメリカの旅客航空会社も各社とも1番便数が増える時期…裕坊は6月は初旬に一時国、そして月末にも1週間ほどの休暇を入れたこともあり、月の中旬はフライトのスケジュールで埋まりました。3日のフライトをこなしては1日お休み、5日勤務をこなしては、また1日のお休みといったパターン……

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写真は出発前の外部目視点検時の1コマ……大抵は副操縦士が担当します。

 

夏も初旬ですと天候が安定することが多いのですが、何日も勤務をこなしていると、入道雲が上がる日に遭遇することも珍しいことではありません……
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夏によく上がる入道雲、気象用語的には積乱雲とも呼ばれます。上がる時には大きな上昇気流が発生し、雲の中には大量の水蒸気が吸い上げられて大きく成長します。雲の中の氷同士が激しくぶつかり合うことによって発生するのが電気的エネルギー。電荷的な偏りを放出するために電気を雲から放出するのですが、それによって起こるのがいわゆる雷。

 

大量の水分が雲には含まれているので、上昇気流で雨粒等が支えきれなくなると、一気に溜め込んだ水分を放出します。これによって起こるのがゲリラ豪雨……
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もちろん豪雨の中では外部点検などはできません…雨が一通り止むのを待ってからの出発前点検。場所によっては大きな水たまりができ、深さにして10センチほどになることも珍しくないので、注意しないと靴の中にまで水が入ってしまうことも…
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そんな中で、この夏はかつて地域航空会社勤務時代に頻繁に担当していた地方都市への就航も増えるようになりました。昨今の地域航空会社における乗務員不足は深刻…地域航空会社によっては、採用数よりも退社する乗務員の方が多いという事情も重なり、大手航空会社本体による地方都市への就航数が増え続けています。

 

先日訪れていたのは、東海大学の操縦科の学生さんが操縦訓練を行なっていることでも知られるノースダコタ大学があるグランドフォークス。
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空港を一旦離れると、だだっ広い平原がどこまでも続く風景を拝むことができます。
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ちなみに翌日の空港への出勤時刻は午前4時……空港ロビーに宿泊客の姿はなく、デルタ航空以外には就航便がない日だったことから、駐機場周辺も閑散とした早朝の出発でした。
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裕坊が乗務しているのは、デルタ航空保有する機体の中でも、1番客席数が少ない(110席仕様)のボーイング717型機。先月5月までは64機が現役機として稼働していましたが、長期停泊状態にあった機体もまだ残っていて、実はほぼ全機が重整備点検中……今年末には88機体制で、冬のホリデーシーズンに備える、ということだそうです。

 

 

 

 

5日間に渡る休暇の前に、5日勤務へと出勤してきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊日記(6月7日)

米国航空会社の副操縦士、裕坊です。

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6月といえば日本は梅雨の季節。アメリカでは卒業、終業シーズン。今まではどちらかだけを味わっておりましたが、今年はどちらをも「堪能」することになりました。

 

我が息子くんは高校生活スタートの年からいきなりコロナ禍を経験するという、特殊な環境に置かれることになったものの、4年間貴重な体験を積み重ねてあとは卒業式を控えるだけになりました。5月には授業も終わっていて、6月2週目に予定されている卒業式までしばしのお休みが入ることになり、家族で一時帰国することに。ガウンや帽子まで購入しての本格的な卒業式。裕坊にとっても初めての経験になります。

 

家族のお休みに合わせるように、5月は後半にかけて仕事を詰めて頑張りました。

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アトランタ本社では2日間に渡る訓練。

 

実機でのフライトはデトロイトを基点に、8日間の間に合計で25便を担当しました。

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セントルイスへのフライトをこなしては、
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フィラデルフィアへのフライトが入ってみたり…
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休日直前はニューアーク行き往復便を担当して、デトロイト帰宅はほぼ夜中だったのですが…

 

翌朝7時には我が家を出て、10時50分発の羽田行きへと搭乗…
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羽田着は翌日午後2時。
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荷物を受け取るやいなや、ほぼ間髪入れずに新千歳行きへと搭乗しておりました。
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偶然にも、全日空スターウォーズ特別塗装機に搭乗。

 

そして夜の8時には、札幌に到着。

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北海道に来たからには、カニが食べたい…
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でも札幌にいるからには、ここは外せん…
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カウンター席がほとんどのお店にあって、比較的店舗面積が広くゆったりしたお店で、
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定番のコーンバターラーメンを堪能しました。
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翌日は札幌から電車に乗り込み、西へ向かうこと約40分、
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やってきたのは小樽。
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駅舎前には、かつて日本中で見かけていた赤色の郵便ポストも残されています。
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もし寒い時期に訪れることができるのであれば、ライトアップ時に訪れてみたい運河。
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そしてやってきたガラス工芸品店、北一硝子
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ワイングラスなど数点を購入して、

 

オルゴール堂を少し見学。
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当日のメインイベント。小樽駅を出てすぐ、駐車場横にある三角市場。
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好きな海鮮が3品、もしくは4品選べる「わがまま丼」を堪能する夕食になりました。
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もちろん北海道でこれを外すわけにはいきません…
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日本帰国後3日目は、北海道から東京への移動。
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4日目は息子くんたっての希望で、とある音楽の先生の個人レッスンをお願いし、目黒区のご家庭を訪問しておりました。
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2時間ほどのレッスンを終えて、東京駅へと移動。かつて裕坊が住んでいた池上線のとある駅(現在は地下駅になっています)を通過。
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丸の内口へと到着。
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腹ごしらえはイタリアンと、
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いちごパフェ…
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楽器の町、お茶の水までやってきて、息子くんが希望していた楽器選び…
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商品選びに夢中になっている息子くん…
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2時間ほど待ちました…

 

腹減った…
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翌日は「銀ブラ」…
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贅沢に銀座でブランチをいただき、
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腕が一般のアメリカ人に比べて短い日本人には、洋服選びは日本で販売される商品がピッタリ。

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1日中歩行者天国の銀座を歩き続けて、洋服を数点購入。

 

懐かしの雰囲気と趣が残る有楽町を練り歩き、
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帰米前の腹ごしらえ…
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しかし帰米当日は、羽田空港内のフードコートで、
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こんな物をいただいておりました…
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裕坊一家弾丸帰国ツアーには、後日談があり…

 

実は関東付近にも近付いていた線状降水帯に見舞われて、

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東京到着時ホテルへと向かう途中で豪雨に見舞われて、裕坊一家3人全員ずぶ濡れになっておりました…

 

 

 

まさか、こんな早い時期の梅雨を経験するなんて……図らずもアメリカの卒業シーズンと日本の梅雨を、この6月は両方とも経験することになりました。

 

 

 

 

帰米早々、次の3日勤務へと復帰です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊日記(5月16日)

米国国内線の副操縦士、裕坊です。

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11連休をいただいて、水曜日から3日勤務へと出勤です。我が社のパイロットたちはメリハリが利いたスケジュールが好みで、2週間から3週間の間に勤務をしっかりと詰め込み、休暇をまとめて取るというのが一般的…IT時代全盛のご時世にあって、入札式によるスケジュールの選択だからこそ可能な芸当なのですが、同時に1日の休暇を挟んで12日連勤などというスケジュールも当たり前になります…

 

 

そしてやってくる1日の休暇を挟んでの12連勤…その間には、本社アトランタでの飛行訓練なども……

 

 

今は忘れよう……

 

 

5月の裕坊の連休は、息子くんが参加する屋外リサイタルのお手伝いから始まりました。

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雨の予報も出ていてお天気が心配だったのですが、幸い演奏開始時までには雨もすっかり止んで、お日様も顔を覗かせる絶好のお天気。

 

デトロイトダウンタウンから程近い、ベルアイルと呼ばれるデトロイト川の中州での開催でした。当日は桜も見頃で、ほぼ満開…
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せっかくのお出かけでしたので、帰りは家族でお食事なども…
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中東系のコミュニティーがあることで知られるディアボーンハイツでは、カフェにも立ち寄ってスイーツタイム。
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裕坊お気に入りのスイーツ満載でした…

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裕坊にとっての連休中のハイライトは、ロサンゼルスへの友人訪問でした。
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幼少期から大学時代までは休み時間などは1人で図書館で過ごしたりするなど、人付き合いはお世辞にも上手とは言えなかった裕坊。社会人になってからの様々な経験から人付き合いの大切さを学習し、最近では人の輪に参加することの心地良さも感じられるようになりました。

 

大学時代までは、友人と呼べる友人もなし…そしていつの間にか歳を重ね、今月末には54…残りの人生、少しでも周りにいる人とのお付き合いは大切にしていきたいという思いからのロサンゼルス訪問。

 

実はフェイスブックを通して知り合いになった方がパイロットの道を目指すべく西海岸にて訓練を始められていて、そのご縁あってのロサンゼルス訪問でした。
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最初にお会いしたのはコロナ禍よりももっと前。一時帰国中に羽田空港内のレストランで、パイロットになりたい夢を持たれている方に集まっていただいてのオフ会を開催したのがきっかけでした。
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2度開催したオフ会両方に参加していただき、その男性はそこから足繁くフライトスクールへ通われるなどして情報を集め、周囲の方の協力を得ながら自ら描く計画を立てられ、年齢は関係ないという一心で訓練をされています。改めて人との縁がどれほどの力になるのか、間近で見る思いでした。

 

ご本人の訓練の合間を縫っての再会でしたのでお会いできたのは1日だけでしたが、人との縁の大切さを改めて学習させていただいた1日でもありました。

 

当日はロングビーチのレストランで、海鮮物を堪能。

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生牡蠣がなかなかの絶品でした。
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静態保存になっている豪華客船クイーン・メアリー号を見学して、
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試合がなかったエンゼルスタジアムで記念撮影。
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大谷選手の顔写真は1番左。実はその男性とは昨年にも一度お会いしていたのですが、久しぶりの再会での楽しいひと時でした。

 

翌日は愛妻ちゃんと2人での観光。実質ロサンゼルス訪問は今回が初めてだったので、ツアーでも定番の観光地を練り歩き。まずはビバリーヒルズにロデオ・ドライブを目指しました。
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午前中はロサンゼルスらしくなくどんよりと曇り空だったのですが、お昼過ぎには雲一つない快晴。

 

ビバリーヒルズ通り沿いのこちらのカフェ。食材のこだわりの違いを感じるお店でした。
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そこから西へ30分ほど走ること、サンタモニカもロス観光の定番…

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金曜日の夕方だったこともあり、桟橋付近はすれ違うのも困難なほどの人出でした。
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遠くまで連なる海岸線。太平洋に直接面していることもあり、波はやや高め。
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遠くに霞んで見える景色が、ハワイを思い起こさせるようでもありました。

 

ミシガン州にいるとまずお目にかかれない鉄道のある景色まで堪能。
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あっという間の2日間のロサンゼルス訪問でした。

 

裕坊が乗務するボーイング717型機は、現在は西海岸への乗り入れはなし…

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帰宅便は、ノースウエスト航空時代の名残でもあるボーイング757-300型機でした。

 

 

 

 

B717の就航都市は、東海岸側の地方都市が中心。水曜日はシカゴ・オヘア往復便にフィラデルフィア行き最終便を担当です。