裕坊日記(2025年8月)
米国航空会社、副操縦士の裕坊です。

8月も下旬に入り、いよいよ夏休みも最終章。息子くんが通う大学では、いよいよ夏休みも終わって3年目の講義が始まりました。

賃貸式の貸倉庫まで使って荷物を預けていた息子くん。新居となるアパートへ荷物を詰め込む作業にかかること1日半…義両親の手まで借りた上でようやく荷物だけは運び込みましたが体力を使い果たし、昼食はガッツリ韓国レストラン…

チジミに、
チャプチェ、

そしてさらにガッツリ、ビビンバ丼…

見事に完食しておりました。
アメリカの大学の夏休みは長く、およそ3ヶ月にも渡ります。函館地方に匹敵する緯度にあるデトロイト地方。夏休みが終わる頃にはすっかりと気温が下がることも多く、底冷えをすることすらあるほどで、


気温は朝晩は10度台にまで下がることすらあります。8月でありながら、長袖シャツを着る日もありました。
万博開催の年でもあり帰国の機会もうかがった裕坊でしたが、アメリカで夏を過ごすことを選択して、有給には家族で久しぶりに車で遠出。


向かったのはテネシー州南部の中規模都市チャタヌーガ。かつて鉄道の起点として機能していた駅舎跡などもあります。
大自然がお隣に位置するチャタヌーガ到着後、まず訪れたのはルビー滝。

滝と名付けられていながら、実際には小高い山を車で登って観光案内所横からエレベーターで約80メートルほど地下へと潜り、鍾乳洞を歩いて滝へと到達するという不思議な滝です。
鉄道の建設とともに遮断されてこともある鍾乳洞は、南北戦争時には病院、避難所としても利用され、ギャングの秘密の隠れ場所などとしても活用されていました。レオ・ランバート青年が10年に渡る掘削の末、地下を流れる小川に落差のある滝の発見に至ったそうです。
エレベーターで地下へと降りてガイドに案内されながら歩くこと、およそ800メートル(あくまで感覚でしたが…)の距離。


終点まで歩き着くと、そこには洞窟内としては世界でも稀な水流の激しい滝が流れています。探検の直前に高校時代の恋人と結婚していたレオは、妻であるルビーの名を取り、ルビー滝と名付けられました。

チャタヌーガ一帯はアパラチア高原の南西、カンバーランド高原に位置することもあり、チャタヌーガから南西へと車で5分ほど走ると、付近の観光地として有名なルックアウト・マウンテンがあります。標高は600メートルほどしかないので、車で簡単に丘の頂上まで辿り着くことはできますが、


ケーブルカーを使って登ることも可能。丘の頂上からの眺めはなかなかの景色で、紅葉の時期は色とりどりの葉が幻想的な風景を醸し出します。このケーブルカーはインクライン鉄道と呼ばれ、駆け上がる急斜面の斜角度は何と最大で72度で世界一。


地上駅付近はまだ比較的平坦…
車両内では坂を見下ろす形で座るのですが、
上へと上がるに連れて、勾配は急になリます。座席は背もたれも含めて固定式…傾斜角がキツくなると自然と前傾姿勢になるので、傾斜角度を実感することに…

ケーブルカーは全く同型の2車両がケーブルで繋がれた上で、お互いにバランスを取り合うのが基本。斜面の中腹にやってくると複線になり、もう片方の車両とすれ違います。

勾配は山頂駅に近づくに連れてさらに角度を増します。
最大傾斜角、72度…最悪の事態を想定し、ケーブルが切断した場合などでも車体が斜面を転げ落ちないよう、3重にも4重にも安全対策が施されているのだとか…


丘の頂上からルックアウトマウンテン展望台があるロックシティへ徒歩で向かうことも可能なのですが、距離がやや離れているので車が圧倒的に便利。

頂上駅でケーブルカーが発着する様子を何度か眺め、
お土産屋を散策した後は、

往復券を利用して下山しました。
次にやってきたのが、展望台があるロックシティ。
こちらも丘の上まで車で到着。中を入ると途中まで庭園が広がり、岩場を抜けるように吊り橋などを渡ります。





目の前に広がるのが展望台。
お天気がいい日は、南からアラバマ州、そこから反時計回りにジョージア、サウスカロライナ、ノースカロライナ、バージニア、ケンタッキー、テネシー州と7州を同時見渡すことができます。

展望台には、7州のそれぞれの州旗が掲げられておりました。
展望台付近の岩の中腹からは滝も流れていますので、帰り道でそちらを拝むことも可能。
チャタヌーガのダウンタウン付近で数日宿泊したあとは、

こちらは19世紀後半、鉄道が隆盛を誇っていた頃、チャタヌーガからシンシナティまで直通で運転されていた鉄道駅舎跡。

かつての鉄道車両も、静態保存で停泊しています。



デトロイト方面へと戻る道すがら、ケンタッキー州の中部にあるマンモスケーブ(Mammoth Cave)にも立ち寄ってきました。


洞窟の入り口もとても大きく、夏の30度を超える気温の下では、入り口付近では寒いくらいの冷風が吹きつけてきます。ガイドさんはこれを「自然の冷房」と称しておりました。


マンモスケーブとは日本語訳で「どデカい洞窟」。その名が示す通り洞窟の全長もとてつもなく長く、2025年現在発見されているだけで660キロで世界最長。

新たな通路や他洞窟との接続箇所が今も発見され続けていて、毎年少しずつ全長は伸びているそうです。


地形的に地下水の浸透もかなり激しく、それによる地形の変化や侵食なども起こっているのだとか…

近隣には遊歩道がたくさん整備されているのですが、

鍾乳洞へと入る水路を垣間見ることもできていました。


途中では野生の鹿にも遭遇…
ここでは大自然の中の一戸建て型の宿泊施設に家族で泊まり、

夕食には、炭火バーベキュー。


夜にはマシュマロを焼くなどして、


家族団欒のひと時を過ごしておりました。
1週間の有給休暇を取得した夏休みも、いよいよ終わり…
9月はまた日常へと戻ります。
次回は9月にお目にかかります。