アメリカ国内短距離路線を中心に飛んでいる、裕坊といいます。
4日間勤務に続いて3日間勤務のフライト、1日のお休みを挟んで終了。木曜日に帰宅しました。
こちらは帰宅前、荷物を車に乗せ終わっての一枚…
実は愛妻ちゃんの車のエンジンがかからなくなって、1日のお休みの日には修理屋さんへとやってくるハプニング…
それでもなんとか直ってよかった…
木曜日はニューヨーク州のクイーンズ地区を暑い雲が覆い、ラガーディア空港では視界が1/8マイル(平常時は10マイル)。自動着陸装置付きの機材ですら着陸できない状態(滑走路の全長が短いため、視程ゼロではラガーディア空港では着陸が許可されないのです)になり、
ラガーディア行きの全便がお隣ケネディ空港へとやってくる羽目になって、
ケネディ空港のターミナルは大混雑…
着陸後に到着ゲートが二転三転して、空港管制からは迷惑がられ…
乗り換えのデトロイト行きは時間ギリギリの中、お隣のターミナルからでバス移動でした。
ちなみにこちらは、ケネディ空港ターミナルを上空から撮影した写真。
現在、6つのターミナルビルが運用されています。
デルタ航空が使っているのは、第2ターミナルと第4ターミナル。
第2ターミナルは、ケネディ空港開港当時から運用されている歴史あるビルなのですが、
第4ターミナルまではバスでの移動が必要になるため、短時間での乗り換えはいつも時間的にキツくなるのが難点…
その改善策として、来年からデルタ航空の旅客便は第4ターミナルへ全便集約されることが決まりました。
ただ今のままだと、発着ゲート数は足りなくなるので……
2つあるコンコースのうち、Aコンコースを南側へと延長して、リージョナルジェット機による発着をそちらへと集約させる計画だそうです。
エンデバー航空の空港内事務所は、Bコンコースの端。そちらもAコンコースの延伸工事が完了次第、移転するそうです。
ターミナル間移動用バスから見られる、駐機中の国際線用大型機材。
こんな景色が車窓から見られるのも、あと9ヶ月ほど…
第2ターミナル。
Cで始まる出発ゲートは、全て第2ターミナルにあります。
ゲートC60から出発のデトロイト行き。満席の客席に乗り込んでの帰宅でした…
この1週間は、本当にバタバタ…
ただちょっとしたご褒美も……米海軍総司令部があるバージニア州ノーフォークのダウンタウンでは、高級ホテルに宿泊。
通りを挟んで歴史的建築物も垣間見ることができる、従来の地域航空会社ではまず有り得なかった宿泊先でした。
お向かいに見えたのは、石造りのオーウェン B ピケット・米国入国管理棟(Owen B. Pickett US Custom House)。
レバノン出身のアンミ B ヤング(Ammi Burnham Young)という建築家によってデザインされ、1858年に完成。現在も入国管理局事務所と郵便局が入居しています。
そのお隣にあるのは、タウンバンク・ビル(Towne Bank Building)。1899年に完成した8階建ての煉瓦造り。
タウンバンク銀行のノーフォーク本店に加え、地域を代表する弁護士の事務所も構えられています。
ただこの時のノーフォーク宿泊滞在時は12時間滞在と、観光に出歩く時間はなく、
お昼過ぎには、空港へと出勤して、
4便を担当。
先週はオンタリオ湖とエリー湖に隣接するニューヨーク州バッファローで、降雪に出会うという運命的な巡り合わせ…
短時間のうちに10センチが積もってしまうというハプニングでした。
全米でも有数の豪雪地とあって、除雪隊の動きが素早いのはさすが…
ただ遅延は避けられず、出発は30分遅れることになり、その翌日は4便を担当とスケジュールはギッシリ…
実は担当便を多く詰められているのは地域航空会社にとどまらず…
大手航空会社の乗務員にも波及しているんだそうです。
2社のパイロット組合に至っては、会社相手に空港での抗議活動を行うほどの事態にまでなり、
アラスカ航空は、乗務員配属先の各空港にて、
デルタ航空でもデトロイト空港、ロサンゼルス空港など、5空港での抗議集会を行うことになりました。
確かにスケジュールはガチガチ、各パイロットとも疲労困憊に陥りやすくなっているのは事実…
ただウクライナなどで起こっていることを考えると、命を脅かされることなく生活ができることには、ただひたすら感謝です。
ウクライナがロシア軍相手に大善戦と報道されてはいますが、紛争時の報道はバイアスがかかった内容になるのは、日本も第二次世界大戦を通じて経験したばかり…
実際の戦況がどうなっているのか、裕坊には想像すらつきません…
ただ1つ確実に言えるのは、現代でも核保有国のような大国による武力行使は、起こり得るということ。私たちは実際にそれを目の当たりにすることになりました。
これを日本に当てはめるなら、今後日本は中国による脅威に対して、確実に準備が必要だということになります。
間違いなく中国は、現在のウクライナ情勢の推移を注意深く見守っているでしょう。
既に軍艦隻数では、米海軍をも凌ぐとすら言われる中国人民解放軍の実力は、決して侮ることはできません。
中国の大義名分に世界が納得するとなると、尖閣諸島を始め沖縄列島ですら中国人民解放軍の標的になります。
戦争を避けるということと、国を守るというのは別問題。有事において米軍が力を貸してくれなかったとしたら、今の法律下での自衛隊だけで本当に日本を守り切れるのか、裕坊には不安しか残りません。
国防ということを真剣に考える時期に、日本が差し掛かったということだと思います。
国を守るための選択肢としてどんな方法があるのか、その中で最善の方法とは何なのか、
日本の将来を考える上で、政治家の方には国防について迅速に取り組んでいただきたいです。
次回は日曜日から5日勤務です。