アメリカ国内線を中心に、小型機に乗る裕坊といいます。
秋晴れの中を出勤しています。こちらはデトロイト空港の、従業員専用駐車場…
実を言いますと………
しばらく喉を痛めて、仕事を休んでおりました…
函館とほぼ同緯度にあるデトロイト周辺では、9月の後半ともなると気温が一桁台になることも珍しくなく、
半袖短パンのまま絨毯の上でうたた寝をしていたら、こうなりました…
喉に激しい痛みが来て、先週の4日間のフライトを病欠で全休…
やっちまった……
体調管理には、くれぐれも気をつけます……
10日ほどお休みをいただいての復帰…
秋晴れが広がる中で、揺れもほとんどないフライトからの復帰となり、やれやれでした。
空港まで重い荷物を引きずって出勤するのが、いかに重労働かを実感する復帰初日…
裕坊、もうちょっと荷物を軽くしようや…
こちらは空港直結のホテル、ウェストイン。Aコンコース中央付近で飛行機の外部点検なんかをしていると、すぐ間近に見えます。
まず担当したのはニューヨーク・ケネディ行き。
古くからある第2ターミナルへの到着でした。そのあと折り返してミネアポリスまで…
ミネアポリス行きは、久しぶりにファーストクラスで昼食が提供されるフライトになり、
余ったサンドイッチを、客室乗務員さんが差し入れてくれました。大きめのモッツァレラチーズが挟まったカプリースサンド。美味しくいただきました。実は病欠中も、幸いなことにほとんど食欲が落ちることはなく…
その病欠中に、インターネットのニュースを検索しながら裕坊が感じていたこととは、
あちこちで次々にやってきた『時代の移り変わり』…
政治の世界では、自民党総裁が菅義偉さんから岸田文雄さんへ交代。
アメリカのニュースなどでもよく取り上げられているので、裕坊の同僚でも知っている人が多い話題になっています。
スポーツに目を向けると…
数々の記録を打ち立てた大相撲・白鵬関が現役引退。
日ハム・斎藤佑樹投手も、現役引退…
甲子園での田中将大投手(現楽天)との引き分け再試合を含む白熱の投げ合いは、裕坊もずっと追っていました。
マー君とのあの熱投はすごかったなぁ〜…
最近は批判の声に晒されることも多くなって本人の耳にも届いていたようですが、一軍復帰への執念は人一倍強かったらしいです。
この投手も現役を引退することになりました。落合監督時代からの数少ない現役選手の1人。
2007年の日本シリーズで話題の的になった、中日・山井大介投手です。日ハムとのシリーズ第5戦、8回まで完全投球していながら、9回に抑えのエース岩瀬仁紀投手と交代。「継投による」完全試合達成は今でも賛否両論が巻き起こる、一大エピソードにもなりました。
ちなみに山井投手は、2013年レギュラーシーズンDeNA戦で、ノーヒットノーランを達成しています。
外国に目を向けてみると、こちらの選手も現役引退を発表しました。
フィリピンのボクサー、マニー・パッキャオ選手。元世界6階級制覇まで成し遂げたフィリピン出身のスーパースター。
既に2010年からは政界進出も成し遂げていて、大統領選に正式出馬するそうです。
スーツ姿もなかなかサマになっています。
『時代の移り変わり』というと、実は旅客機にも大きな波が訪れていて、
コロナウィルス蔓延が原因となった旅客数激減による「世代交代」が進みました。
影響を大きく受けたのは、国際線用の大型旅客機。
世界中の空を駆け巡ったボーイング747型機などは、旅客用からはほとんどが退役。
日本の空でも大いに活躍、地方空港で見かけることも珍しくなく、
ニューヨークのケネディ空港などでは、コロナ禍前までは様々な塗装、尾翼のジャンボ機を毎日のように拝んでおりました。
もう1つの超大型機、エアバス社の総2階建てエアバス380型機も同様。
コロナ禍前は主要国際空港で、ほぼ毎日のように目にしていましたが…
今では辛うじてエミレーツ航空の機体が残るくらい…
他社ではほとんどが退役になりました…
徐々に回復基調の国際線旅客需要…
主力の機材は、200名〜300名仕様へと置き換わっています。
アメリカでは、国内線機材にも移り変わりが起こり、
デルタ航空の中心的存在だったマクドネル・ダグラス社製の機材は、全て退役…
地方路線へと目を向けてみると……
アメリカにおいて地方路線の中心を担うリージョナルジェット機。
その形態は、大きくは変わっていませんが、
かつては完全モノクラスの50名仕様が中心でした…
50名仕様の機体といえば天井が狭く、窮屈な客席とあって不人気機種の代表…
現在では、やや胴体が延長され、
ファーストクラスなどが設置され天井が高くなったりなど、快適性が向上したものが主力になっています。
気になるのは、リージョナルジェット機の今後……
実は裕坊が乗務しているCRJシリーズは、既に生産が終了しています。
CRJシリーズは、販売権を三菱航空機社がカナダのボンバルディエ社から購入したのですが、
実際には、機体の製造は2021年2月が最後。
現在は実質、機体整備だけを受託する形になっています。
リージョナルジェット機は短距離路線が中心で使用頻度が高く、経年劣化がとても早いのが問題点……次世代の地方路線用機材の選定に各航空会社とも入る時期なのですが……
遅かれ早かれ、いずれはCRJシリーズの旅客機もこうなる運命…
もしスペースジェットが製造体制にあれば、リージョナルジェット機市場をほぼ一手に独占できるはずだったのですが…
三菱は最近ゴタゴタが絶えず…
スペースジェットの開発を引き受けてくれるベンチャー企業が出てきてくれないかな、などと願ってみたり…
同僚たちの間でも、リージョナル航空の今後は、大きな話題の1つになっています。これも「時代の移り変わり」…旅客航空の世界で地方路線を請け負う機材がどうなるのか、リージョナル航空の世界そのものがどう移り変わっていくのか、今後注目です。
裕坊は病み上がりでありながらも、なんとか数日をこなし切って…
今日は、午後の空港出勤です。