アメリカの地域航空会社で、小型旅客機を操る、裕坊と申します。こんにちは。
月曜日のお昼からの3日間のフライト、2日間を終えて一旦帰宅し、水曜日の昨日は日帰りのフライトをこなして任務が終了しました。
昨日は午前中の出発ラッシュの間に挟まる時間帯の出発で、デトロイト空港のターミナル内は、ちょっと閑散……
最近ではターミナル内ではテレビの音も消しているので、人の往来が少ない時間帯になると、本当にシーンとした空気が漂っています。
ターミナル内にある売店も、それを見越しているのか、午前中はシャッターを下ろしたままで、午後になると開店といった感じのところが多い気が…
水曜日はデトロイトからフィラデルフィアを往復。往復とは言っても、実際に担当したのは往路便だけ……
折り返しのデトロイト行きには、乗客の1人として、客席に乗っての移動でした……
午後3時半には終了……
駐車場は、感染拡大初期の3月以降、ずっとこんな調子…
フェンスを挟んだ反対側の駐車場を見ると、稼働頻度が減って待機している従業員専用のシャトルバスもかなりの数が止まっているのが見えます。
我が社では、今後最低でも9ヶ月から12ヶ月はコロナ対策を続けながらのフライトが続くだろうとの予報を出しておりましたので、このバスが稼働するまでもちょっと時間がかかりそうです。
コロナの影響で、3月中旬からはアメリカでは多くの週で外出禁止令や制限などが発令され、そのほとんどが5月の中旬ごろまで続きました……
日常生活にとって必需となるスーパー、医療機関などの特定業種以外は、全て活動が制限され（航空業界は特定業種の1つとして、特別認可を受けておりました）、
至る所で自宅待機を即す標語が掲示され、
町からはすっかりと人の姿が消えてしまいました……
皆さんそれぞれ思い思いに、家庭で時間を過ごし…
学校の授業も当然ながら中断……ほとんど全ての学校で休校措置になり、ミシガン州では結局年度末まで学校が再開になることはなく……それでも次の学年には、自動的に進級するそうです。中には先生方の好意で、オンラインを通じて、時々学生たちに挨拶がわりに顔見せをし、学年末の試験への対策などをやっている先生もいらっしゃいました…
大学の単位として認められる授業の学年末の試験は、試行錯誤を通じながらもオンラインにて行われ、とりあえず息子くんも1つほど単位が取得できたようです。
航空需要は蒸発……軒並み乗客数が一桁台のフライトが続き、その後は欠航便の波がやって来て……私達もしばらくフライトがない日が続くことになりました。
パイロットの場合、常日頃から飛んでようがいまいが、年に一度の研修は課されます。ところが集会や会議、授業などは、我が社の本社があるミネソタ州でも全面禁止になっておりましたので、座学研修も飛行訓練も3ヶ月ほどずっと中止……訓練の頻度や内容を精査し管轄する連邦航空局も、この状況に対応せざるを得ず、トレーニングの更新期限を大幅に延長するなどしておりました。
我が社では6月以降に研修が再開。ただ座学は本社の教室を使っての従来型の授業が、現在になっても行われておらず、今になってもオンライン。来年4月ごろまでのオンラインが、おそらく連邦航空局によって認可されたのでしょう。現在は恒久的にオンラインによる座学研修が可能になるかどうか、模索している段階に入っているようです。多分安定して使えるアプリなどが開発できるかどうかに、かかってくるでしょう。
パイロットたちにとっても、本社に出向く必要がなく、インターネットの環境さえ整うところであれば、受講する場所は問われないとあって大好評。問題があるとすれば、研修の最後で課されるテストの際に、インターネットの通信環境が安定していないと、テストを終えることができなかったり、解答を送信できなかったり……
あと水曜日のフライトで一緒になった副操縦士のカイルくんによると、
会社から供給されているiPadだけでなく、もう1台iPadなり、ノートパソコンなりを持っておいた方がいいということらしいです……我が社の年次研修の最後で課される試験は、100問の選択肢式で、試験中に自由に資料を閲覧できる仕組み。ただしiPadが1台しかないと、アプリが同時には1つしか開けないので、資料を開いたりテスト問題を開き直したり、かなり煩わしくなるとかで……それが2台同時に使えることができれば、テスト問題を開いたまま、資料を閲覧することができるので、効率が違うのだとか……
実は裕坊は、会社供給でのiPad以外に、古い型のiPad Air 2（2014年式）を5年にも渡って使い続けてきて、そちらの方でブログなども書き込んでいたのですが、さすがに型が古くなって速度もかなり遅くなっていたので、今日は思い切ってアップルストアへと赴きました……
我が家から1番近くのアップルストアは、大型モールの中。
今年に入って初めてやってきたモール。最近は空港内ですと、マスクをしない方はほとんど見かけなくなっていたのですが、それでもちらほらいるのが実情……ところが今日のモールでは……
時間にしておよそ4時間ほどは滞在しておりましたが、マスクをしていない方は、結局1人も見かけることがありませんでした……
ほとんどの方が、入店前には既にマスクをしていて、お店を出た後もそのままマスクをしたまま車に乗ったりなど……意識が変わってきているのを、間近にみたような気分でした。アメリカではまだ1日あたりの死者が2,000人を超えていますが、マスク着用の習慣が国全体に浸透して、収束の方向へと向かうことを、心から望みたいです。
ただビジネス的には影響がやはり大きかったのでしょう。シャッターを下ろしたままのところも散見され、
中には閉店セールをやっているところもありました……
モールの中では、あちこちで社会的距離を啓蒙する表示。そしてほとんどのお店では、社会的距離を保つために入場制限。アップルストアでは、特に長い行列ができておりました。
ちなみに、新しいiPadをそのまま購入したのでは、明らかに予算を超えてしまうので、今まで使っていた古いiPadやiPhoneなどをかき集めて、下取り……けっこうな金額で買い取ってくれて、新しいiPadの購入資金になりました。
こちらが購入した新しい10.5インチ型のiPad Air 2（10.5インチ、256GB）。
ハードドライブの容量は、以前のと比べると、ちょうど倍。そして動作が早くて気持ちがいいです。取りあえず裕坊の座学研修は、今のところ12月を予定…
今日は帰るついでにコストコに立ち寄って、
面白いものを、いくつか発見……
ワタリガニを見たの、少なくともコストコでは初めての出来事でした。1杯あたりが約10ドル。1,100円ほど。
今晩の夕食のメイン。かなりの大きさで身もたっぷり、本当にお腹いっぱいになりました。なかなかお見かけしませんが、かなりのお買い得。
それと、初めて食べてみる果物、ランブータン。
東南アジアが起源らしいです。
見た目は、なんかここ最近見慣れてしまった「問題児」そのものやん……
軽く皮にナイフを入れてみると……
中から白い身が出てきます。食感は「ライチ」によく似ていて、
タネが身に少し固くつながっているという印象でした。味もライチにとてもよく似ているという印象。ほんの少しだけ、ライチより噛みごたえがある印象でした。
もう数日お休みをいただきます。
