皆さんこんにちは、「羽がちょっと傷んでいるパイロット」裕坊です。
アメリカでは日本の学校に先駆けて夏休みが始まり、空港も家族づれで大賑わい。どの担当便にも子供たちがたくさん乗り込んできます。
航空会社にとっても稼ぎ時とあって、飛行機もフル稼働。こんな時はパイロットも需要が増しますから、スケジュールも過密になりがち…………
そこへ休日を返上してさらにフライトを入れるとなると…………
ご想像の通り、大抵こうなります…………
本当であれば、中学校を今月に終えた息子くん、さらには幼稚園でのお仕事が一段落した愛妻ちゃんとともに夏休みをゆっくりしたかったのですが、9月からいよいよ高校が始まる息子くん、とある大学を目指して、本人は大学で通用する単位を取得するのに、今は必死……
サマースクールと呼ばれる夏季特別講習を受けているのですが、これがまた高い…………
ということで、お父さんは今日もお仕事頑張りました……
実は先日水曜日は、4日間のフライトの1番最後の便で、飛行機の中にiPhoneを忘れてしまう大失態……
iPhone検索機能を駆使して、探してみたものの、機内モードにしていたために、電波がつながらず検索ができずに意気消沈…………
ところが………………
乗務員管理課から、メールが夜になって入り…………
どうやら裕坊が乗っていた飛行機に、次に乗った機長さんが、裕坊のiPhoneを預かっていてくれたらしく…
よかった、見つかった…………………………
というわけで、次の日木曜日も『休日返上』した上で、iPhoneを空港まで取りに行ってまいりました。
ちゃんと制服まで着て、セキュリティーまで通って、その機長さんが担当する便の到着ゲートまで…
実は、裕坊は最近になってiPhoneをポケットには入れず、腰につけるタイプのケースに入れていたのですが、このケース、ベルトに通すことも差すこともできるタイプ。
ずっと横着して、ベルトに差したままにしていて、いつの間にか外れてしまっていたようです…
反省……
実は、裕坊のiPhoneを見つけて預かってくれていたというその機長さん、あちこちに連絡を入れてくれていたようで、裕坊が乗務員管理課に電話をしてみると……
乗務員管理課:「iPhone飛行機に忘れてたんだってな。今日の午後の便でデトロイトに夕方寄るらしいから、もし空港まで行けるんなら、機長にはこちらから連絡をしておくけど、どうする?」
裕坊:「到着ゲートまで取りに行くから、機長にその旨伝えといて」
勤続20年になるという、そのベテラン機長さん、ゲート入りした後、真っ先に裕坊のiPhoneが入った封筒を、届けてくれました。わざわざこんな立派な封筒に、裕坊の名前や従業員番号まで入れてくれて………
本当にどうもありがとう。本当に助かりました。人の心の暖かさを、身にしみて感じた瞬間でした。
実は翌日金曜日から、また次のフライトを入れて、今日土曜日はニューヨークにて終了。
老朽化が著しい建物の建て替えが急ピッチで進む、ここラガーディア空港。
デルタ航空と、その系列会社が使用することになる新ターミナルビルも、ボーディングブリッジまでが取り付けられているのが見えます。今は恐らく内装工事の真っ最中。
しかし今日土曜日のフライトを終えた裕坊、またしても地上でお客様をお見送り…………
そのあとは、自らもシャトルに乗り込んで、ターミナルへと移動しました……
今日土曜日は時間的にも、ニューヨークからデトロイト行きのフライトの空席にも比較的余裕があり、帰れなくはなかったのですが……
実はまた月曜日からフライトを入れてしまっていたので、今日はニューヨークへ滞在することを決めました。
改装工事が進むラガーディア空港。
既存のターミナルでも、建物の一部が既に使えなくなったりして、建て替えが急ピッチで進んでいるのを実感……
そして宿舎へと、向かいます…
宿舎に着いてからは、時間に余裕があったので、久しぶりにテレビのリモコンというものを触って………
野球観戦………
なんでもメジャーリーグの歴史でも初めてとなる、ヨーロッパでの公式戦が開催されていたらしいです。
ロンドンでの、ヤンキースとレッドソックスによるこの歴史的な試合を、テレビにて観戦させていただきました…
ただ試合は大荒れ………
でも、こういうことになったわけでは、決してありません……
普段では滅多に見られない、超乱打戦………
両チームが1イニングに、それぞれ6得点なんて、高校野球でもなかなかお目にかかれないです……
結果は17−13でヤンキースの勝利……
スコアだけ見ると、ラグビーの試合と間違えてしまいそう……
こんな夕食をいただきながら、久々にのんびりの時間を過ごしておりました…
明日日曜日は連邦航空法の規定で、総飛行時間の視点からも、休日日数の視点からもフライトを入れることができないので、1日丸々お休み…
ということで、最近日本で話題になっているというブルックリンを、ちょっと探検してみます。