皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。
5日間のフライトの3日目。昨夜のブログ、ニューヨーク・ケネディ空港からテキサス州のダラスに向けて出発する前にほとんど書き上げてて、あとは送信ボタンを押すだけ。ホテルの部屋に着いて見直しをしてアップするつもりにしていました。で、実際にそうしました………………………押したのアメリカ中部時間で午前3時ごろ…………………………デトロイトの時間では午前4時……………………………
ダラス行きにご搭乗の皆さま、お疲れ様でございました………………………
昨日は2本のフライトを担当……
1本目は何事もなく定時に到着し、ケネディ空港にあるサンドイッチ屋さんから……
マジメにサラダを買ったりして……。
お天気のいいケネディ空港からダラスにひとっ飛びして、
夜の9時には本当なら終わるはずでした……………
ところがお天気を見ると……………………
積乱雲がいっぱい上がっとる…………………………
離陸制限がかかり、1時間遅れ……………………それでも70名ほどの乗客の皆さまをお迎えして、1時間ほど遅れながらも出発………………目指すはテキサス州ダラスです。数年ほど前にカリフォルニア州トーランスからトヨタ自動車も北アメリカ本社が移転してきて、今すごく人気のある町。しかし昨晩は、こんなお天気が大暴れ…………
積乱雲、通称うろこ雲とは大量の水蒸気を吸い上げてかなりの上昇気流が発生する所から始まる現象。雨粒が雲の中で大きくなり水蒸気がそれなりの量になってくると下降気流も発生しだすので、上昇気流と下降気流がお互い激しくぶつかり合って、空気の流れはかなり乱れることになります。
最悪の場合、飛行機の構造そのものにダメージを与える恐れがありますので、航空管制としても積乱雲が発生している区域に飛行機を通すわけにはいきません。その場合には影響を受ける空路自体を完全に閉鎖してしまうのです。昨日はよりにもよって、ダラスに近づくにつれて裕坊のフライトが登録していた空路が塞がれることになり、航空管制によってかなり西寄りの針路を指示されることに………………
操縦席備え付けのコンピューターで燃料計算をしたり、本社の運航管理課の担当者とやり取りをしたり…………………
どう計算しても燃料が足りない………………………
裕坊、数年ぶりに再給油のためにダイバートしました。
空軍機であれば、こんなことも不可能ではないですが……………
民間機ではそんなことはできないので、一旦最寄りの空港に着陸して再給油……昨日は数年ぶりにオクラホマ州のタルサという町までやってきました。
ただダイバートしていたのは裕坊たちだけではなく、他にも6機ほどいたようで、しかも深夜でしたので、給油トラックが稼働していたのは1台だけ。30分ほどこんな景色を見ながら、ひたすらトラックが来るのを待つことに………
再給油後は、比較的お天気が落ち着いている西へと向かって離陸し、大回りでダラスを目指したのですが、こちらにもかなりの雨雲自体は残っていて………………
最終の滑走路へのアプローチでは木の葉のように揺られました。それでも何とか滑走路が途中から見えてきて何とか着陸…………もうあとはゲートに向かうだけや……………………………………
と、思ったのも束の間………………………………………オペレーションにコンタクトを取ってみると……………………………………
「すまんな〜〜、まだ稲妻が光っとるから、地上の係員が外に出られんのや…………ゲートに止まっとる飛行機動かさんとゲートが空かんのやけど、この状態だと動かせんのよ。最低20分は見といてな」………………………………………
しかも他にもゲート待ちの到着便があり、裕坊たちは4番目。ゲートに入るまで着陸後ほぼ1時間を要しました……………
やっとホテルへ行ける…………………………………はず………………………………
どうもダラス地方を襲っていたゲリラ豪雨で、あちこちで増水が起こったらしく、しかも深夜を過ぎているのでホテルの送迎シャトルサービスは終わっています。結局タクシー待ち………………皆、疲れた表情でタクシーが来るのを待ちます…………………けれども深夜を過ぎているので、稼働しているタクシーの数は少なく、しかもウーバーもほとんど出てない…………………タクシー待つしかないんか…………………………………
待てど暮らせどタクシーはなかなか姿を見せず…………………
やっとのことで現れたセダンに4人分のクルーの荷物などを無理やり押し込んで……………………
ホテルへと向かいます………………
やっとのことで着いたの、午前3時。東部時間では既に4時。酔っぱらいのサラリーマンみたいやな………………………
今日は本来2便を担当するはずだったのですが、両方とも担当から外され、そのままダラスでゆっくりと過ごすことになりました………まだ寝足りん…………………
お昼寝の時間です………………………
裕坊