皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。
裕坊、今日は5日間のフライトのうちの2日目。昨日の到着先インディアナポリスでのホテルは朝食がついていて……
ここではオレンジジュースをいただき………
こんな感じでまとめて朝食…………
アメリカのホテルで提供される朝食でお野菜がつくことはまずありません……とうもろこしに黒豆もどきがつくのはマシな方……………
………………………………つーか、ホテルで無料の朝食が提供されるのは、かなりマシな方……………………………………………
昨夜は長い1日を過ごしていたので、やっぱりこれがないと起きられん…………
インディアナポリスと聞いてアメリカ人が想像するのは、ほぼ例外がないといっていいくらいインディ500と呼ばれる、デイトナ500とともに双璧をなすアメリカを代表するカーレース。
4月の末ごろからスピードサーキットがオープンして様々な練習ラップ、予選が開催されて、決勝が行われるのは5月の最終日曜日。メモリアルデーと呼ばれる休日の前日になります。その時期は各高速道路もかなり渋滞………実は裕坊、6年ほど前、メンフィスでの機長昇格訓練を終えて車で帰っている途中にインディアナポリスを通っていて、渋滞に巻き込まれたこともありました………
最近ではインディ500や10月に行われるレッドブルエアレース用のプロモーション用に、エアレース用の飛行機がレーシングカーとともに空港内にも展示されています………………ちなみにこのエアレースは、インディ500が行われるスピードサーキットにて開催。今年の開催は10月6日と7日の週末。
レースカー………………
エアレース用の飛行機………
こちらはナスカーレース用の車。ただしレプリカですが………………
今日の出発はお昼過ぎ………大抵リージョナルジェット機ではクルーはカバンを荷物棚に置くのですが、機体によってはギャレーにスペースがあることも。ここにカバンを今日はしまい込みます。
向かうはニューヨーク・ケネディ空港。ニューヨークにはクイーンズ北部にあるラガーディア空港、クイーンズの南部にあるケネディ空港、そしてハドソン川を挟んで西側、お隣ニュージャージー州に位置するニューアーク空港とが、お互い40キロほどずつ離れて位置しています。
海側に位置するケネディ空港。ここの出発便、到着便はニューヨークの上空をかなり高高度で通過して、航空管制が各便をレーダー誘導。ケネディ空港を発着する便は、ほぼ例外がないといっていいくらい海の上で上昇や下降を繰り返します。これは近隣のラガーディア空港とニューアーク空港の発着便との交差を避けるため………………
使っている滑走路によっては海側をかなり大きく旋回しながら下降して滑走路へと誘導されますので、10分ほど余計に乗ることも…………
各地で既に始まっているGPSによるナビゲーションを前提にした各主要空港からの到着経路、出発経路。デトロイトでも遂に先週この発着が行われるようになり、遅延の可能性がグンと減りました。
上の図を見てもお分かりのように、地上航法援助装置による航法(上の図だと左)だと航空管制も広い空域を確保しておく必要があるので、飛行機を捌ける数は必然的に制限されることになります。
デトロイトで最近始まったのは、真ん中の図のシステム。GPSを使ってより細かい経路を描けますので、より多くの便数を捌けるようになり、
さらに右の図のように、曲線までも各便が辿ることができるようになると、さらに空域の効率が上がることになります。
ニューヨークではまだ地上航法援助装置がベースの航法で、飛行機は発着していますので、下の図の左のような航跡……………今日も管制官のレーダー誘導を受けながら滑走路まで。ニューヨークの管制官は皆ほぼ例外なく早口。一回で聞き取りできないと、イライラが口調にすぐ出てきてしまいます。
5年ほど前から右の図のような整理された出発経路、到着経路が検討はされているものの、具体的なものはまだ出てきていません…………そんなわけでまだ上の図の左のようにゴチャゴチャした航跡を管制官が全て手作業で捌くことに………………ちょっとお天気が下り坂になると、すぐニューヨーク行きが遅延に悩まされるのがお分かり頂けると思います。
それでも今日はお天気はまずまずで、ケネディ空港にはほぼ定時で到着…………
今日は次の目的地、テキサス州ダラスへ向かうのに、3時間半待ち。そしてダラスのお天気を見てみると…………………
積乱雲の束………………………ダラス行きの離陸規制がかかって、地上で出発遅延が1時間半……………………………
合計でほぼ5時間近くも待たされることになりました………
そしていろいろとあった1日、ホテル到着は中部時間で夜中を過ぎた午前3時。詳しくはまた明日アップします……
寝る時間がない……………………急いでシャワーに入ります…………………………
裕坊