皆さんこんにちは、「しばらく羽休めをしている」パイロット、裕坊です。
昨日、先月から続いていた「ほんのちょっとだけ過密な」スケジュールをこなし終えた裕坊。「5勤2休、4勤1休、5勤1休、4勤1休」という日程を、取りあえず滞りなく…………………
いえ、実際には、何度か滞りましたが……………………
無事にこなし終えて、しばしの休日へと入りました。こちらが、デトロイト空港の従業員専用駐車場と、ターミナルを結ぶシャトルバス。
これに乗って、駐車場に向かう時は、まさに至福のひと時。バスの中もとても賑やかになります。
けれども、反対にターミナルへと向かうこのバスの中では、喋る者はほとんどおりません………………
昨日水曜日は、前日1日じゅう宿泊滞在していたケンタッキー州レキシントンを早朝に出発し、
デトロイトを行き来する3本のフライトを、『順調に』『滞りなく』担当してお昼過ぎには終わるはずが……………
こんなお天気に翻弄されることになり………
通常であれば、ほぼ北へと真っ直ぐ伸びる飛行経路でデトロイトへと向かうところ……
積乱雲の束を避けるために、飛行計画の段階から東へと大きく迂回。
この図を見る限り、積乱雲のど真ん中を通過しているように見えますが、実際には積乱雲の束の東側をずっと保っておりました……
それでもあいにく、デトロイトにやっと到着する頃になって、デトロイト・メトロポリタン空港の上空には、こんな雨雲がかかることになり………………
上空待機に入ることに…………
飛行機は車のように、渋滞の時といえども上空で止まることはできないですし、ヘリコプターのように、ホバリングをすることもできないので、目的地にすぐに着陸できない時でも、ずっと飛び続けていなくてはいけません。
この時にするのが、「上空待機」。英語ではホールディング(Holding)と呼ばれます。通常の巡航や滑走路へのアプローチの時と違い、目的地に向かって距離は全く縮まらないので、速く飛ぶ必要性は全くなし。
そんな場合、速度を速く保ったまま飛んでも、燃料の消費を増やすだけでいいことはないので、速度を落として上空を旋回。
ただ気をつけなければいけないのは、飛行機の場合は自動車などと違い、速度が遅くなりすぎても主翼から発生する抗力がまた増してしまうという航空機独特の特徴があるので、(これを英語でLift−Induced Dragといい、日本語では誘導抗力と表現されます)
お天気の回復を待つための上空待機ですから、少しでも長い時間上空で待機できるように、抗力を最小限にして、必要出力を下げ、燃料消費を抑えなければいけません。これは主翼上面と下面の気圧差が、速度を遅くするほどに大きくなり、その気圧差によって翼端の空気の渦が大きくなるから起きるという、航空機ならではの現象。
ただ幸いなことに、昨日はたまたま西向きの滑走路へと入る進入路が、積乱雲の間をちょうど抜ける形になって、15分ほど上空待機をしただけで、なんとかデトロイト空港へと着陸……
ただもしこんなお天気が、ずっと続くようだと………
お天気の影響を受けていない他の空港へとダイバートして、
再給油をした上で、目的地へと再出発なんてことも………
そのあと2本の担当便をこなし終えて………
長い長い3週間を終えました……
今日は束の間の休日、初日……
こちらのモールへとやってきて……
化粧品や貴金属などがあり、女性客で賑わっていますが……
素通り……
やってきたのは、こちら……
こちらが、裕坊がブログ書き込み用に使っているiPad。
機能的には、全くなんらの異常もないのですが……
既に画面の一部が剥がれてしまっているので……
それを今日は交換してもらうことに……
以前であれば150ドルで新品に交換できていたものが、最近では300ドルするようになりました……
税金も含めて、300ドル以上を払って交換。
セットアップに1時間くらいを費やして、お腹はペコペコ……
このモール内に、いつの間にかできていた、テイストオブヒマラヤ、というお店にちょっと寄ってみました。
ネパールのお料理なんだそうです。
見た目には、アメリカでよく見かける、ファーストフードの中華と同じ。
カレーチキンというのをいただいてみましたが、インドカレーにスパイスの香りがとてもよく似ていました。
そして帰り際には、こちらにも寄って……
車の不具合の点検。
実はかなり以前から、こんな車の異常を示す警告灯が点きっ放し。幸いエンジンには異常がないのですが、どうやらブレーキが怪しいらしいです……
出費が嵩む……………
ちなみに、裕坊が乗るセダンくん、既に新車の時からだと16年を経過していて、走行距離23万キロを超えています…………
あとどのくらい持つかなぁ………
裕坊、もう数日のお休みをいただきます。