Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、アトランタに宿泊

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

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台風一過、被災地ではこれからやっと復旧作業へ向けて準備を始めたところに、また次の台風がやってきているようですね。

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最近の台風は、以前とは比べものにならないほどの猛威を奮っていますから、時には命を守るために、命以外の全て投げ捨ててしまうほどの勇気を持つことも必要かも知れませんね。とにかく被害が広がらないことだけを、遠くアメリカから願うばかりです。

 

3日目、4日目をシンシナティを中心のフライトで過ごしていた裕坊。幸いお天気にも恵まれて、

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3日目のテキサス州ダラスを往復する便では、ミシシッピ川もきれいに見えておりました。

 

到着した時のダラスも快晴のお天気。
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トヨタが数年前、北米アメリカ本社を、ダラス・フォートワース空港からすぐ北にあるプレイノにカリフォルニアから移転して、日本人の方を見かけることも増えていたのですが、

 

デルタ航空では、下の写真にあるエアバス220型機の本格投入に伴い、裕坊が乗っているCRJシリーズによるダラスへのフライトは、めっきりと減っておりました。

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まだ昨年に本格投入が始まったばかりの、最新鋭機エアバス220型機。

 

コックピットも、最新式のパネルが据えられた未来志向。

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エアバスでは新造機は、パイロットの座席前には操縦桿はなく、かわりにサイドスティックと呼ばれる、フライトシミュレーターなどで使われるような、小さなスティックが備え付けになっているのが特徴。

 

元々は、裕坊が今も乗っているCRJシリーズを製造していたカナダのボンバルディエ社により開発されましたが、航空部門の完全売却によって、A220型機もエアバス社による製造となりました。

 

下の写真にある大型国際線用機材、A350型機と、コックピットの雰囲気もかなり酷似しています。

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デトロイトでも最近は本当によく見かけるようになった、A220型機。
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デトロイトやニューヨークからテキサスを結ぶ便は、ほとんどこの機材が中心に据えられるようになりました。

 

そのボンバルディエ社が開発した裕坊の愛機、CRJ。こちらは900型機。
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裕坊的には、こちらもなかなかの名機です。機内は大型国際線用機材に比べればどうしても狭くはなってしまいますが、バランスがとてもよく、パイロット的視点で見ても、とても扱いやすく、強風、横風、激しい降雨などにも対応がしやすい名機。

 

そのCRJシリーズも、ボンバルディエ社によって完全売却交渉が完了。
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その売却先とは…………

 

こちらの最新鋭のリージョナルジェット機の開発を、今も粛々と進める三菱航空機
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とどのつまり、日本の航空機製造メーカーによって、今後は整備点検も進められることになりました。

 

現在MRJ三菱リージョナルジェット)改め、スペースジェットと新名称が与えられた、この新造機の開発プログラム……

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日本での新たな基幹産業とするべく、是非とも大きな成功を収めて欲しい、と心から願っております。

 

数年前までは頻繁に宿泊滞在が入っていたテキサス州ダラスですが、最近では訪れることはあっても、ほとんどの場合すぐに折り返し……

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コンビニに寄って……
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せいぜいサラダを買うくらいが精一杯……
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ちなみにデルタ航空が使用するEコンコースにあるセブンイレブン
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サンドイッチも野菜サラダも、まずまず充実した品揃え…

 

暖かいサンドイッチやラザニアなども売っていますので、
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急ぎの時には助かります。

 

アメリカでよく見かけるおやつ類……
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ビーフジャーキーがたくさん並んでいるのは、アメリカならでは……

 

出発していたシンシナティへと再び戻ってきて…
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3日目は、そのまま宿泊滞在……

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建物に入ると、噴水が上がっているこちらのホテルは、シンシナティ空港からすぐ近くの老舗のブランドホテル。

 

4日目である今日土曜日は、早朝に出発して、
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霧が盆地に張っているのを見ながら、

 

こちらも久しぶりとなるペンシルベニア州フィラデルフィアへとやってきて…
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ちなみにアメリカによるイギリスからの独立宣言は、ここフィラデルフィアにある独立記念館にて採択されました。

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観光名所の1つですので、フィラデルフィアお立ち寄りの際には、是非オススメ。

 

自分が乗ってきた機体を横に見ながら……
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客席に座っての移動。
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やってきたのは、雨が降りしきるアトランタ
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本来であれば、土曜日で担当のフライトはおしまいだったのですが、明日日曜日にアトランタからフロリダを経由して、ニューヨークまで向かうフライトを、休日返上で入れておりましたので…

 

今晩はアトランタに到着しての宿泊滞在…
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ここアトランタは、週日、週末を問わず、いつ来ても本当に人の数がハンパないです……

 

こちらは国内線到着口。タクシー乗り場や、ホテルの送迎シャトルなどが発着する乗り場があるのですが、
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アトランタ空港ではあちこちで工事が進んでいて…
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ホテルの送迎シャトル乗り場も変わりました。

 

国内線到着口を出ると、すぐに看板が目につきますし、
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以前の乗り場は工事で閉鎖になっていますので、迷うことはないので、心配はいりません……

 

あいにくのお天気のアトランタ
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今晩は、自費にて宿泊……

 

明日、運が良ければニューヨークから自宅があるデトロイトまで帰れるはず……

 

 

乞うご期待です…

 

 

 

 

 

裕坊、5日間のフライトの2日目

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

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昨日水曜日に、次の5日間のフライトへと出発した裕坊。最近はデルタ航空系列の下請けリージョナル航空会社の再編、具体的には現在契約がある5社が、裕坊が勤めるエンデバー航空を含めて3社に再編されることになり、以前よりも俄然デトロイトを発着する便数が増えてきました。

 

昨日はまずデトロイトを出発して、お天気が下り坂で大雨の注意報が出ていたニューヨーク・ケネディ空港をまずは往復。風は少し出ていたものの、まだ雨の降り始めていないケネディ空港へと到着して、まずはクルーラウンジにて休憩のひと時。

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3時間待機が入って、しばらく乗客の皆さんから雲隠れ……

 

クルーラウンジには、大抵ソファなども用意されていて、そこで仮眠を取ったりすることもできます。

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依然はお給料も安く、副操縦士、客室乗務員ともなると、ホテルの宿泊代を捻出できず、ここでフライト出発前夜に寝泊まりしている者も、普通におりました……最近では、セキュリティーの関係から、空港での寝泊まりは大幅な遅延が発生した場合などの例外を除くと、ほとんどできなくなりましたが。

 

ケネディ空港の我が社のクルーラウンジからは、裕坊の乗ってきた機体も見えます。
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まだ雨がほとんど降っておらず、穏やかなケネディ空港だったのですが……

 

3時間待機の後、デトロイトに向けて出発する頃には、けっこう激しい雨…………
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ワイパーを動かして、やっと外が見える状態……
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中西部からワシントンから北の東海岸全体を、荒れた天気が覆う形になり、

 

デトロイトでは、風速20メートルを超える、かなりの横風に煽られながらの着陸。

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横風がある時の着陸は、滑走路への進入時に機首を風上に向けたまま滑走路へと入り、

 

着地寸前に、フレアと呼ばれる機首上げを始める頃に、方向舵(車でいうアクセルペダル、ブレーキペダルのあるのと同じ位置に、左右対称のペダルがあります)を、風下側へと踏んで滑走路へと正対。
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ほぼ同時のタイミングで、風上側の主翼を若干傾けて着地。
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風の強さによって、機首の角度を調整する必要があり、その角度を着地寸前まで保たないといけませんので、ちょっとした慣れが必要になります。ただし20メートルを超えるような強風の時でも、機体を着陸させることができるというのが強み。

 

横風着陸の方法として、もう一つ代表的なものとしては、予めアプローチの段階から風上側の主翼を下げた状態で入ってくる方法があります。

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サイドスリップ式と呼ばれるこの方法、セスナなどの小型機ではこの方が機体が安定しやすく、着地点が定めやすいという利点があるので、フライトスクールではほとんどこの方法を採用しています。裕坊自身、飛行教官時代は、この方法を学生に伝授しておりました。

 

離陸する頃には、雨脚もかなり強くなって、ワイパーの速度を最速にしてやっと視界が保てる状態……

 

これがケネディ空港の離陸時の気象状況。

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白い文字列の5段目に+RAとありますが、これは雨が降っていて、3段階で示される雨脚が一番強い状態にあることを示しています…

 

離陸した後も、機体は揺れまくり……客室乗務員には、しばらくドリンクサービスはしないように告げておりましたので、このようなことは起きませんでしたが……

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もしドリンクサービスのカートを出していたら、下手するとこのようなことが起こっていても おかしくないほどの揺れ……

 

しかしその雨雲の中を抜けると、上空には青空が広がり……
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雲の向こうに見える夕焼けも見えるご褒美付きでした。
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前日には、会社からニューヨーク発着便の大幅な遅れを予想するメモが出されていたのですが、ほとんど大きな遅延もなく往復便をこなし終えることができて、やれやれ…

 

デトロイトでまた2時間の待機が入ったものの、飛行機は乗り換えなしでしたので、ターミナルには入らず、そのまま機内に残って…

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お弁当。
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ゆかりたっぷりのご飯に、エビフライ……
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このヤムヤムソース、フライ物との相性、かなりいいです。

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タルタルソースの食感にちょっとケチャップが入った感じ。甘い物好きの裕坊の口にピッタリでした。

 

深夜になってもう1便をこなして終了。

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着いたのは、ケンタッキー州レキシントン。北米トヨタの最大の工場、TMMKのお膝元ですので、よく日本人の方を見かけるのですが、既に深夜だったせいか、今晩は日本人の方をお見かけすることはありませんでした……

 

アトランタからやってきていた、ボーイング737の横に到着。
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普段リージョナルジェット機しか就航がない小都市ですので、間隔はギリギリ……

 

今日2日目、木曜日は夕方遅くの出発。これからしばらくは、久しぶりにオハイオ州シンシナティを中心とするフライトを担当です。

 

 

 

 

 

 

裕坊、明日から次の5日間のフライト

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン、裕坊です。

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フライトの遅れが影響して、先週予定していた5日間のフライトでは、4日目に一旦帰宅。

 

日曜日は夕方遅くの出発だったのですが、

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夏になると、さくらんぼの収穫が盛んになり、

 

ミシガン湖に伸びる半島を北へ上がると、様々なワイナリーがあることでも知られる、ミシガン州きっての観光地トラバースシティーを、定刻から1時間以上遅れて出発して、
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1便だけを担当して、お役ごめん……

 

次の日は、すっかりと冷え込んだデトロイト近郊にある我が家を、お昼頃出発。

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玄関前の植木も、すっかりと色づいております。

 

担当は、デトロイト からインディアナポリスの往復便だけでした。
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インディアナポリス空港では、本屋さんがターミナル内にオープン。
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最近アマゾンなどのインターネット販売大手などに押されて、消えつつある本屋さん。

 

インディアナポリスでの乗り継ぎをされる方は少ないかも知れませんが、

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出発まで時間がある時には、気軽に立ち寄ることができます。活字好きの方にはいいかも……

 

夕方5時過ぎにはデトロイト へ戻ってきて、家路へと着いておりました……
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1日のお休みを挟んで、明日からまた次の5日間のフライトへと出発です。

 

 

日本でのニュースを見ていますと、台風一過の日本、特に関東の各地域の被害が深刻ですね。被害に遭われた方々には、心からお見舞い申し上げます。各地域で、1日も早く、日常が戻ってくることを、心からお祈りしております。

 

新幹線が10編成も浸水している映像は、さすがに目を覆いました。最新型の新幹線は、重心を低くするために、重要な機器類のほとんどを床下に持ってきているようですし、浸水してしまった10編成、120両を通常の運行へと復帰させるには、相当な時間も必要になるのでは、と想像してしまいます。

 

最近巷では、景観を優先したが故に、多摩川に堤防を作ることができず、多摩川氾濫の原因になったと、あちこちで多摩川ダム建設に反対、妨害活動までした団体に避難の声が集まっているようですが、今回の台風では各地で想定外の雨量の雨が降っていたようですし、仮に上流から下流にかけて堤防を完成させていたとしても、堤防決壊の可能性は十分にあったでしょう。

 

気象の変化に伴い、今後もこのような豪雨、台風などは避けては通れないでしょうから、今後の治水対策には、我々一般市民も全てを行政任せにするのではなく、自らも知恵を出し合い、或いは先祖の知恵を借りる時期に来ていると思います。

 

 

そんな中で裕坊が思いつく知恵の一つといえば、武将「武田信玄」による治水政策。

 

そのアイデアとは、増水した河川のエネルギーを内側に押し込めておくのではなく、分散させること。

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堤防に切り込みを入れ、増水した川の水を湿地や田んぼ、遊水池などに流れ出す仕組みを作り、増水によるエネルギーを分散させて被害を最小限に食い止めていたとして知られる「霞堤」。切り込みが斜めになっているので、雨が止んで、川の水量が減ってくると、あとは重力の法則で川の外に分散した水は、再び川へと戻っていきます。

 

 

最近では調整池なるものも建設されるようになり、東京都では皆さんもよくご存じのように、1000億円という巨額を投じて、東京都中野区・杉並区の環状7号線の地下に、巨大な調整池が建設されました。

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他にも埼玉県春日部市にある「地下神殿」こと「首都圏外郭放水路」も同様に、全長6.3キロ、最大67トンの貯水能力を持って、首都圏、特に江戸川付近の氾濫の回避に役立ちました。この「地下神殿」台風上陸前日までは空だったのが、台風19号が関東を直撃した12日には最大10メートルの高さにまでなったそうです。

 

ただ今回の台風では、この地下神殿ですら貯水能力ほぼ限界にまで水位が達し、12日午後7時過ぎには江戸川への放流を開始、そしてその江戸川の水位も上がり始めたため、担当者の方たちはヒヤヒヤする思いだったそうです。それだけ、想定外の雨量だったのですね。

 

今回の台風19号では、各地で24時間の雨量が観測史上1位を更新するという記録的な大雨になり、各地で河川の堤防が決壊して、大きな浸水被害をもたらしました。治水対策は急務。

 

 

そして先月9月の台風15号では、千葉県で大規模停電するなど、こちらでは老朽化するインフラの問題が浮き彫りになりました。

 

前回の東京オリンピックに合わせて突貫工事で整備が進められた首都高速道路東海道新幹線などは、既に開通から半世紀以上。全国にある73万の「道路橋」のうち、2018年度末には既に25%が建設後50年を経過。2063年にはその割合が63%にまで上昇するのだそうです。

 

治水対策、インフラの更新、どれも生活に直結する問題。ただ今後少子化が進んでいく中で、限られた資金の中でのやりくりを迫られる以上、全てのインフラを維持することは、ほぼ不可能といっていいでしょう。既存の社会資本を、維持すべきもの、維持を断念するものとにはっきりと区別する苦渋の選択を迫られる時期にも来ていますね。残念ではありますが……

 

 

明日から始まる裕坊は、まずはニューヨーク・ケネディ空港を往復。予報を見ると、お昼以降、雨………しかも普通の雨ではなく、大雨……

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しかも夕方5時から夜中12時にかけて、7時間に渡る大雨の予報……

 

実はお昼過ぎに出発して、2時ごろケネディ空港へと到着して、飛行機を乗り換え。その後3時間の待機を経て、飛行機も乗り換えになった上で、夕方5時ごろにケネディ空港を出発し、デトロイトまでの便を担当する予定になっているのですが、果たして……

 

こればかりは、天命に運を任せるのみです……

 

 

安全運航で、行ってまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊、4日目に一旦帰宅

皆さんこんにちは、リージョナル航空パイロット、裕坊です。

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台風19号の被害、かなりの地域で水害が多発しているようですね。今回の災害で亡くなられた方、被災された方には、心からお悔やみ申し上げます。

 

裕坊のルーツの1つでもある茨城県では、県の中心を流れる那珂川の堤防が決壊して、水戸市内でも多くの地域が冠水してしまいました。元々NHK以外にテレビ局がなく、災害の様子が最近まで伝えられなかったということも影響して、被害が出ていたにもかかわらず、報道がかなり遅れたようです。

 

今回の台風では、国が来年の完成を目指しているという、利根川上流の八ツ場ダム、あるいは荒川の調整池である彩湖利根川水系の渡良瀬調整池に大量の水が流れ込んで、下流の首都圏の大洪水を未然に防ぐことができた、という報道もありました。

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天候のパターンの大きな変化によって、今後も強力な台風や豪雨の発生を避けて通ることはできないでしょう。ダム建設を初めとする治水計画、真剣に見直しをするべき時に来ていますね。日本では左翼が実権を握っているテレビや新聞報道によって、公共事業はダメと「洗脳」されてきましたが、治水計画の中には、「ダム」が大きな役割を果たしていることを認識するべきだ、と痛感しています。裕坊も今後徹底的に勉強していきたいと思います。

 

そんな中、ラグビー日本代表ラグビー・ワールドカップアイルランドに続いて、スコットランドを撃破ですか。裕坊はラグビーのことは、全く分かりませんし、知っている選手も、前回のワールドカップの五郎丸選手に、神戸製鋼時代の平尾誠二選手くらい。報道を読んでいると、お手本のようなラグビーをしていたのだそうですね。海外のメディアでも日本代表の実力を高評価してくれているみたいですし、期待してしまいます。

 

あまり報道には出てきていませんが、バレーボールの男子代表も、今大会は大健闘していますね。ワールドカップで史上初の5連勝。日程が重なってしまい、ラグビー日本代表の影に完全に隠れてしまっていますが、こちらもなかなか熱いです。あと1つ勝てると、メダルも確定なのだそうですね。こちらにも期待してしまいます。

 

 

今日日曜日の裕坊は、5日間のフライトの4日目。夜遅くに、ミシガン州のやや北にあるトラバースシティに到着していて、

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設備はとても新しく、清潔で気持ちのいい空港ですが、規模は本当にこじんまり……

 

ダウンタウンに出かければ、とても可愛らしいダウンタウンもあり、

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空港にさくらんぼ王国空港(Cherry Capital Airport)と名付けられるくらい、さくらんぼで有名な町でもあり、夏期のさくらんぼシーズンともなると、チェリーフェスティバルも開催されて賑やかになる、ミシガンを代表する観光地でもあるトラバースシティ。

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昨年の年末には、長時間滞在が入って家族を連れてきたりもしました。
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レンタカーなどで探検すると、スリーピングベアー砂丘(Sleeping Bear Sand Dune)や、

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ワイナリーなども点在しますので、

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観光にでかけてもよかったのですが……

 

外は、あいにくの雨……

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しかも気温3度…………

 

 

風が強かったこともあり、到底観光などに出かける気分にはなれず……

 

 

夕方まで部屋でゆっくりと過ごして、夕方5時過ぎに空港へとショーアップ……
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こちらが各航空会社チェックイン窓口。
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ガラガラ…………

 

一旦デトロイトへと飛んだ上で、アイオワ州の州都であるデモインへのフライトを担当するはずだったのですが……

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使用するはずだった予定の機体に、故障が発生。確かに、予定表を見ると、使用する機体番号が朝とは変わっておりました。

 

代替となる飛行機を待たなくてはならず、1時間半ほど待ちぼうけ…

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デトロイト行きご搭乗の皆さんは、ほとんどがデトロイトにて、各方面へと乗り換える方達ばかり。
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諦めたような表情で、ただただ飛行機が来るのを待っていらっしゃいました…

 

既にプッシュバックする頃には、外は真っ暗……

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デトロイト到着も、夜が更けてから……
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本来担当するはずだった、日曜日のデモイン行き最終便は、既に「リザーブクルー」によって、出発していて……

 

担当便がなくなった裕坊は、次のゲートへではなく、

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従業員専用駐車場へと向かうシャトルバスに乗っておりました…
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明日は担当する予定だった3便のうちの、午後の2便を担当。そのあとまたお休みは、火曜日の1日だけで、次の5日間のフライトへと出発です。

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊、2日目を終える

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン、裕坊です。

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裕坊は、水曜日の日は早朝にニューヨークから帰宅し、エンジンオイルの漏れが生じた愛妻ちゃんの愛車であるワゴン車を修理工場まで運んで、そのあとお買い物と1日走り回った上で、昨日木曜日からは、また次の5日間のフライトへと出発。

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昨日はまだまだポカポカ陽気のデトロイトを出発。1日まずまず穏やかに3便の担当便を、取りあえず何事もなく終了…………

 

愛妻ちゃんのワゴン車も、修理が終わって戻ってきて、やれやれ…………

 

オイルが少しエンジンに付着していて、修理を請け負ってくれたディーラーさんから、帰りに洗車に寄ることを勧められた愛妻ちゃん、自分で頑張って、自動洗車機へと入っておりました。

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こちらの自動洗車機は、最近では2本平行に敷かれたレールの間を左側の車輪が入り、車輪はコロのようなもので押されながら前へと進んで、洗車の各過程を済ませていく方式になっているところがほとんど。

 

ところが、このレールの間にちゃんとタイヤを入れられるかどうかが分からず、愛妻ちゃんは洗車機に入るまでの間、大騒ぎ……
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愛妻ちゃんのワゴン車の修理が終わる頃には、既に裕坊はフライトへと出かけておりましたが、『1人での洗車機入り』初体験の愛妻ちゃん、電話でずっと1人大騒ぎしておりました…………

 

でもそのおかげで、オイルの匂いもほとんど取れたようです……

 

メデタシ、メデタシ…………

 

今日、金曜日は5日間入っているフライトの2日目。ミネアポリスで3時間の待機が入ったのですが、たまたまクルー専用のラウンジから近いゲートへの到着だったことから、そちらへと迷わず直行。
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エスカレーターを上がって、関係者以外立ち入り禁止のドアを入ると……
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空港全体が見わたせるクルーラウンジへと到着。
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冷蔵庫や電子レンジなども揃っていますので、自宅から食材を持ち込んで、昼食や夕食を取ることが可能。お金の節約にもなりますし、その方が健康的な食事を取れること請け合い……裕坊も最近は、電子レンジで調理出来るご飯や、魚の缶詰などを、たくさん持ち歩くようになりました。

 

最近、裕坊がカバンに詰めているものといえば……

 

まずはお約束のご飯。即席ものですら、今やコシヒカリあきたこまちなどのブランド物は当たり前。こちらの日本食食材店でも簡単に、しかも安く手に入るので、電子レンジが部屋についたホテルに宿泊するときなどは、少し多めにカバンに詰めて出発。

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裕坊のご飯のお供。味海苔。
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このニコニコ海苔、かなりイケます。裕坊の大のお気に入り。日本食食材店でお買い物をする時には、ほぼ毎回カゴに入れるようになりました。夜食が欲しい時にも持ってこい。カロリーゼロで、栄養価もたっぷり。罪悪感なしで食べられます。

 

おかずはこちら。魚の缶詰。サバ、サンマのかば焼きなどもありますが、裕坊が最近気に入っているのは、こちら。
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サバの味噌煮込みEPADHAを多く含む、青魚の王様。特にEPAは人の体では作る頃ができないと知って、動脈硬化血栓などの血管病も防いでくれるということで、最近はほぼ毎日お世話になっている鯖の缶詰。

 

お味噌汁には、しじみ汁。オルニチンたっぷりで、脂肪肝を防いでくれるらしいです。
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脂肪だけでなく、アルコールの代謝コレステロール代謝までサポートしてくれるらしいです。

 

おやつにはコレ。アーモンド。

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ビタミンがたっぷり含まれていて、老化も防いでくれるんだそうですね。ですからスナック類をいただく時には、これをなるべく意識して食べるようにしているのですが………

 

最近こんなものも機内で提供されるようになり…………
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チョコレートクッキーなのですが、これがもう反則なまでに美味しいのです…………コーヒーとこのチョコレートクッキーの組み合わせは、裕坊をあまりにも幸せにしすぎるのです…………

 

お腹が……………………

 

それでも1日に1個まで……

 

 

ときどき自らにご褒美をするときは、2個まで……………………

 

 

と自分で決めて、取りあえずなんとか体重69キロ台を、ここのところキープしております。

 

クルーラウンジで昼食をいただき…

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再びゲート階へと降りて、
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まずはウィスコンシン州グリーンベイまで。
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まだお客様のいらっしゃらない客席。
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客席の中央ほどの列の荷物棚は、クルーが専用で使えるスペースになっているので、
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そちらにカバンを詰めておきます。

 

今日金曜日は、昨日に続いて3本を担当しました。
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今日最後の担当便が出発する頃には、ミネアポリス空港には雪も舞い始め……

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いよいよ冬の到来を感じさせ始めています…………

 

来なくていいよ〜〜…………

 

普段はホテルまでは、ホテルが直接保有するワゴン車を使って空港から向かうのですが、今日はあいにく送迎シャトルの運転手が、何らかの都合でシャトルを運転できず……

 

一般のタクシーにお世話になった上で、ホテルまで20分ほどの道のりを経て到着…

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アメリカでは一時期どこでも見かけていた、フォード製のクラウン・ビクトリアのタクシーでした。タクシーだけでなく、パトカーにもかなり採用されていた大型セダン。お気付きの方はお気付きでしょうが、運転席のサイドミラーの上にももう一つのミラーがついています。実はこれ、パトカー仕様。

 

こちらは本物のパトカーの写真。

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パトカーといえば、一時はほぼ例外なくこのクラウンビクトリア……

 

違反者を追いかけるために、一般仕様とエンジンは同じながら、時速240キロの速度に耐えられる構造になっていたらしく、その面影を残すように、かなりの加速力でした。エンジン自体もかなり頑丈にできているようで、既に70万マイル(およそ110万キロ)の走行距離を出していたにもかかわらず、エンジンはまだまだ元気でした。

 

ただし後輪駆動ですので、雪道ではほとんど使い物にならなかったそうで、現在パトカー仕様のクラウンビクトリアは、ほとんど見ることがなくなりました…多くは、フォード製・トーラス。ダッジ製・チャージャーなどに置き換えられているようです。

 

 

台風19号が日本列島を通過中で、最新の情報が気になって気になって仕方ありませんが、とにかく被害が広がらないことを、心から願っております。それでももし最悪の事態に遭遇したら…………最善の判断と手段の限りを尽くして、1人1人の方に、命を守り抜いていただきたいです。とにかく、どうか被害が広がりませんように……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊、1日遅れの帰宅

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

月曜日から2日間、休日を返上して、ニューヨークを基点のフライトをこなしていた裕坊。

 

ショーアップは3つあるニューヨークの主要空港のうちの、ケネディ空港だったのですが、空席に余裕のある便がラガーディア空港行きだったことから、まずはそちらに搭乗して、

結果的にはケネディ空港行きにも乗れたのですが、安全には安全を期して……

 

でも着いたのはラガーディア空港ですので、そこからケネディ空港へは自費で移動……

 

ケネディ空港へ到着してからは、今度はターミナル間を移動……

いっぱい乗り物に乗りました…………

 

月曜日は、3本のフライトを担当して、

 

最終目的地となったのは、秋の今の時期は、とてもシーフードが美味しい、メイン州ポートランドへと到着…

 

翌日火曜日は3時以降の出発の1便だけの担当……

久しぶりに、朝ゆっくりと寝られる……しっかり、ゆっくりの朝を堪能して………………

 

 

1本だけしかない担当便のスケジュールを確認………

 

 

すると……………………

実はニューヨーク・ラガーディア空港では、2本の滑走路が交差する付近の誘導路の一部が、工事のため閉鎖中。そのため、ここしばらくは北東からの風がある時に、北東向きの滑走路へと誘導される到着便同士の間隔を確保する必要があり、必然的に航空管制が対応可能な到着便数が減って、午後になると遅延が発生するのです。

 

現在ケネディ空港でも工事が行われていますが、元々の敷地面積がラガーディア空港とは比較にならないほどに大きく、空いたスペースに到着便、出発便を一時待機させることができるので、悪天候にならない限り、影響を大きく受けることはありません。 ラガーディア空港の誘導路工事は、11月中旬までかかる予定ですので、それまでの間にニューヨークに国内からお越しの際は、是非ケネディ空港を利用されることを、強くオススメします。ラガーディア空港行きだと、午後遅い便ともなると、2時間から3時間遅れることはザラ……

 

ラガーディア空港では、昨日火曜日は、恐らくほぼこんな状態になっていたことでしょう……

 

裕坊も、ポートランド空港にショーアップしたのち…

 

ポートランドへと到着して、家路を急いでいる風の乗客を、羨ましい目線で眺めておりました……

定時通りの運行であれば、5時過ぎにはニューヨークに到着して、6時40分発か8時30分発のフライトへと乗れるはずだったのに…………

 

結局4時間遅れで出発することになり……

デトロイト行きの最終ですら、とても間に合わず…………

 

今もまだ借りている宿舎へと向かうことになったのですが、実は昨日火曜日はそれにとどまらず…………

 

ポートランド空港でニューヨーク行きのフライトを待っている時に、愛妻ちゃんから、上ずった声で電話が入り…

どうやら聞いてみると、愛妻ちゃんの乗っているワゴン車のエンジンが不調………

 

聞いていると、エンジンから煙が吹き出し……

 

車を止めて観察してみると、オイルがかなり漏れていたようでした…

取りあえず、周りの方の協力のおかげで、家まではなんとか運転して帰ったようでした…

 

しかし今日水曜日は、帰宅したらすぐに車を修理工場まで運んでいかないといけません……

 

ということで、既にデトロイトへの帰宅便がなくなったニューヨークでも、4時間遅れで到着した後も、ゆっくりするヒマなどはなく、

ちなみに、火曜日のニューヨーク到着は、夜の10時でした……

 

ウーバーにすぐ乗り込んで宿舎へと向かい……

 

宿舎では4時間ほどの『仮眠』を取って、 5時には、またしても空港まで戻ってきておりました……

 

何とかデトロイト行き朝1便の座席を確保して、

 

デトロイトには、朝焼けが残る頃には到着……

 

帰ってきてみると、愛妻ちゃんが乗るワゴン車は、ガレージの前で夜露に濡れたまま、佇んでおりました……

漏れているオイルを受けるのに、ゴミ袋を地面に敷いたりして、応急処置まで……

 

日本でいうJAFと同じような、ロードサービスがこちらでもありますので、そちらで応援を要請。

最近はアプリで応援を呼ぶことができるようになって、本当に便利になりました。

 

レッカー車は、15分ほどで到着……

 

JAFのロードサービスと同じく、こちらの方もなかなか手際がいいです。

 

レッカー車の上に積まれて、修理工場へと向かうワゴン車……

 

いつもお世話になっている、トヨタのディーラーのすぐお隣にある修理屋さんに車を預け…

 

既にハロウィン一色になっているスーパーで、お買い物をして帰宅…

こんなに晴れているのに、気分はどんより…………

 

しかも本来であれば、今日は愛妻ちゃんが勤める幼稚園の遠足の日。こんな遠足日和の日に、愛妻ちゃんが訪れた先は、車の修理工場……

 

 

ついておりません……

 

 

ただ夕方には、その修理工場からの電話があり……

ガスケットの経年劣化が原因でオイル漏れしていたとのことでした。裕坊一家が加入している保障で、無料で修理をしてもらえるとのこと。おかげで大事には至らず、やれやれ……

 

気分が少し落ち着いたところで、しばらくできていなかった芝刈りに精を出し……

本当は1日「羽を休めることができるはず」だったお休みを、またも1日走り回って……

 

明日から今度は、5日連続のフライトへと出発です。

 

 

 

日本には、今年一番強力だとされている、台風19号が接近していますね。とにかく大事にだけは至りませんように、心からお祈りしております。

 

 

 

 

 

 

裕坊、今日から2日間のフライトへ

皆さんこんにちは、『束の間の1日の休日を、羽休めをせず結局走ってしまった』パイロット、裕坊です。

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先月のアメリカでのレイバーデー、労働者の日(今年は9月2日)の週末明けから4年制の高校に通い始めた息子くん、朝はほぼ毎朝5時起き……1週間毎日休むことなく走り回る息子くんと愛妻ちゃんに吊られるように、走り続けている裕坊…

 

まだ今月は始まったばかりだというのに、既に来月11月のスケジュールの調整も始まりました。実を言いますと、まだ今年度の3週間分の有給休暇のうち、1週間の有給が残っていて、11月の最終週に取得するのを調整。12月には年次研修となる座学も入って、その調整も始めなくてはいけません……そうこうしているうちに、もう早や、年末……

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どんな仕事をしていても1年が経つのはあっという間ですが、もうほぼ年末を見据えている裕坊って一体……

 

先日土曜日には、水曜日から始まっていた4日間のフライトを終えて、昨日日曜日には『黒子』に徹して、息子くんも参加した「日本祭り」のステージを、「ほんのちょっと」お手伝い。ほとんど何もできなかったにもかかわらず、こんなものまでお裾分けしていただいて……

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美味しかったです。スタッフの皆さん方に、心から感謝です。

 

舞台ステージからは全く離れられない缶詰状態でしたが、その分舞台披露を全部ゆっくりと鑑賞することはできました。

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そして翌朝月曜日には次のフライトへと、休日返上にて出発……今回の2日間はニューヨークを基点にするフライトになるので、朝はスタンバイで座席指定を受けて、ニューヨークまで出発。同じニューヨークでも、今回のショーアップはケネディ空港。そしてショーアップは、午後5時。本当なら午前中はゆっくりできるスケジュールでしたので、午後の便でニューヨークに向かいたかったのですが、

 

午後便は座席が埋まりつつあったので、朝のうちには空港に到着して……

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午後の便に乗れなかったことを考えて、早めに午前10時の便には搭乗……

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ニューヨーク・ラガーディア空港行きは比較的空いていたので、割に前方の座席を撮ってもらってゆっくり。ただ今回のフライトの基点は、同じニューヨークでありながら、ケネディ空港……ラガーディア空港に着いてからは、本来のショーアップ先であるケネディ空港まで、ウーバーなどで移動しなくてはいけません……

 

 

もちろん自費………………

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ちなみに、これが業界用語で呼ばれるところの、『コミュート』……

 

実を言いますと、こんなことを、裕坊はかつてほぼ3年にも渡って、こなしておりました……

 

 

通常『コミュート』というのは、英語では「通勤」を意味するのですが、アメリカの航空業界でいう『コミュート』とは『飛行機通勤』。では「飛行機通勤」を伴わない「通勤」は?英語風に表現すると、『所属空港に住む(Live in base)』という言い方になります。もちろん、空港に実際に住むわけではなく、自動車で運転して通える範囲の距離に住む、ということ。

 

ニューヨークやロサンゼルスのように、住居費が高いところでは、フライトクルーといえども、住むのは容易ではありませんし、アメリカの田舎育ちのフライトクルーは、元々田舎志向だったりして、州外から通うのはザラ…

 

今日はデトロイトからニューヨークへと「コミュート」した上で、さらにラガーディア空港からケネディ空港へと地上での移動……このパターンの「コミュート」は、本当に久しぶりでした……

 

ラガーディア空港に着いた後は、一旦空港の出口を出て、

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公共のバスも走る停留所の近くから…
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空港間を結ぶ、こちらのシャトルにお世話になります。
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ちなみに、お値段は1人17ドル(2019年10月7日現在)。

 

以前は白塗りの大型のバスによる運行だったのですが、ウーバーなどのサービスの影響は大きいらしく、乗客が激減して、以前の会社は倒産。現在はニューヨークの代表的シャトルサービス会社の「ゴールデンタッチ」の傘下の一部になりました。サービスは午前11時から午後7時までで、毎時1本の運行になっています。

 

中は革張りシート…
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まずはラガーディア空港の、各ターミナルに停車して、お客さんを次々に拾っていきます。
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建て替え工事が、こちらでも順調に進んでおりました。

 

管制塔を見ながら、ラガーディア空港の敷地を後にすると、
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全米オープンに使用されるテニスコート、USTAナショナル・テニス・センターを横目に見ながら…
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さすがにニューヨークの地理をよく把握しているのでしょう。
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本来は、ヴァンウィック・エクスプレスウェイと呼ばれるフリーウェイ一本を南に下ると、ラガーディア空港からは1本でケネディ空港まで行けるのですが、日中は渋滞が激しいので、住宅街界隈へと入ります。

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そしてまたもヴァンウィックへと戻って、
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またしばらくフリーウェイを走ると、
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JFKと書かれた、看板が目に入ってきます。JFKとはジョン・フィッツゲラルド・ケネディという、ケネディ元大統領の本名。
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ターミナル間を結ぶ「エアトレイン」も並行して走るようになります。
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このエアトレインは、実は完全全自動運行で、車掌はおろか、運転手すら乗っておりません……

 

各ターミナルの分岐を示す看板も見えてきて…
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まずは第1ターミナル到着。
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そして裕坊は、ここで下車…
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デルタ航空は、第2ターミナルと第4ターミナルを使用していますが、第2ターミナルは発着が少ない分、チェックインにかかる時間が短く、セキュリティーの列も短いことが多いので、デルタ航空を利用されるのであれば、出発便が第4ターミナルからの出発であっても、第2ターミナルでのチェックインがオススメです。

 

通路を通って、
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ターミナルへと入り、
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第4ターミナルまで運んでくれる、シャトル乗り場へと赴きます。
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こちらがそのシャトルバス。
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車内はバリアフリーになっていて、車内前方は車椅子が置けるスペースで、椅子は跳ね上げ式。
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第4ターミナル到着。
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こちらが、今日月曜日の担当1便目の出発ゲートでした。
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我が家を出発してからのここまでの所要時間、6時間。そのうち、ラガーディア空港到着後で、およそ2時間を過ごしています。

 

ちなみに、今回裕坊が利用した「NYC エクスプレスバス」、乗り換えの関係で、どうしても自費でラガーディア空港とケネディ空港を移動しなければいけない時には、一人当たりの金額が安い上に、革張りシートでゆったりできるので、「もし単独での移動なのであれば」オススメ。ただし時間が3時間以上の余裕がある場合に、利用はとどめておいた方がいいかも知れません……乗り継ぎのフライトまでの時間が3時間以下なら、もう迷わずウーバーを呼びましょう。

 

また、2人以上で移動するのであれば、ウーバーの方が完全に元が取れますし、移動にかかる時間も半分以下で済みますので、ウーバーがオススメ。疲れた使い回しのイエローキャブと違い、ウーバーには黒塗りの新車が多く、乗り心地も快適そのものです。

 

 

明日は1便をお昼に担当。夜遅くに、デトロイトに帰宅の予定です。