Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、2日目

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今日は予定の3本をこなして、ミラーというブランドのビールで知られる町、ウィスコンシン州ミルウォーキーへとやってきました。今日は3本のフライトの間にそれぞれ長い待機が入り、合計の待機時間5時間30分。

乗務員のスケジュールを作成は、コンピューターに入力されたフライトを、ソフトウェアがランダムに拾い上げて1回のお仕事を4日間分、5日間分になるようまとめ上げます。連邦法で定められた最低限の宿泊滞在時間や拘束時間、総飛行時間の規則に反することがないように必要とされる条件も合わせて入力。雪やハリケーンシーズンともなると、遅れを少しでも吸収できるよう、主要空港での待機時間を長くしたり、スケジュールのパターンは月によって様々。

今月はデルタ航空本体が使用しているという新しいプログラムが下請け先の一つである我がエンデバー航空でも採用されたのですが、ニューヨークでの滞在時間をいつも以上に長く設定したが故に、4時間待機があちこちで課されることに。操縦桿を触らず、眠そうな顔をして映画を見たりタブレットのゲームに勤しんでいるクルーがあちこちで次の担当便を待ちます。

昨日は夜のワシントン空港へと飛んで、10時間の宿泊滞在。とてもホワイトハウススミソニアン博物館などを訪れる時間はありません。そのワシントン、今日はアメリカ大統領のトランプさんがフランスのマクロン大統領を招いて首脳会談。アメリカの主要メディアは、そのトランプ大統領マクロン大統領の会合のニュース一色でした。

ワシントンといえば、ポトマック川の全米桜祭りが春の風物詩の一つ。第2次大戦前には既に日米友好の証として送られていたもの。伊丹市で育った苗木を移植したものらしく、今ではその木の数は2,000本を超えるのだそうです。裕坊は残念ながら今年はその桜を拝むことはできませんでしたが、川沿いを飛ぶ時には眼科にそれが見えることもあります。

f:id:Yuichibow:20180425053332j:imagef:id:Yuichibow:20180425053345j:image

既にワシントンの桜のシーズンは終わっているようで、しかも昨夜ワシントンへとやってきたときには日が暮れた後でしたから、桜はおろか木の姿すら見ることができませんでしたが、ワシントン空港には風向きによってポトマック川の上空を降りながら滑走路へと入って行くアプローチがあります。その名もそのままリバー・ビジュアル。リバーとは川、ビジュアルとは有視界飛行で視界が効いている状態。早い話、本当に川を見ながら滑走路へと入って行くのです。

f:id:Yuichibow:20180425053816j:image

緑色がそのポトマック川。赤で示したのが滑走路。実はワシントン空港からポトマック川を挟んで北側にはホワイトハウスアメリカ合衆国国会議事堂、或いは各国の大使館など重要な施設が立ち並びます。そこは例え民間の旅客機といえども上空を飛ぶことが許されない飛行禁止区域。南向きに離発着するときは、少々いびつになりながらも川をこうやって川沿いを飛びながら高度を下げるのです。ちょうど桜の時期に重なり、お天気がよければ満開の桜が眼科に拝めることもあります。もちろん確率としては100回飛んで1回あるかどうかなのですが。

貨物で軽飛行機を使った仕事をしていたという裕坊と同年代のマイケルくん、そのワシントン行きを担当。初めて訪れるワシントン空港へのこのアプローチに、さすがにちょっと緊張していましたが、飛行機での経験自体は裕坊に引けを取らないだけあって、その操縦はさすがでした。昨夜は東からの風でしたので滑走路へ向かっての最後の旋回も緩やかにできたのですが、西から強い風が吹くと追い風になって対地速度が速くなるので、そんなときは最後の旋回もやや急になります。気象条件によってはちょっと緊張を強いられることがある、パイロットの技術を試されるアプローチの一つです。

明日はお昼以降ゆっくりのショーアップ。既にチョコクロワッサン2切れを買い込んでお部屋でゆっくり。超がつく夜型人間の裕坊、夜更かし体制は既にバッチリ整っています。

 

裕坊

 

裕坊、また4日間の旅

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今日からまた4日間のフライトへと出かける裕坊。しばらく歩いていなかったのをいきなり15キロも歩いて体が悲鳴をあげます。これでもし靴を新調していなかったら………………

最近の靴は踵の部分がクッションのようになっていて、長距離を歩いても疲れにくい構造に工夫されているのですね。ゴルフウェアも汗を吸う素材でできていたり。先週の土曜日、ゴルフウェアやシューズなどをスポーツショップで購入したとき、かなりの金額になっていてレジのお姉さんが目を丸くしてビックリしていたのですが、これは投資した価値が十分ありました。我が家はしばらくお財布の中がカラカラの状態が続きましたから、食料品などの必要最低限の物しか買えない時期が長く続き、服やらスポーツ用品やら靴なんて古いものばかり。アンティーク好きの人なら、我が家に来るとその品揃えに泣いて喜ぶことでしょう。

今日の担当便は合計で3つ。お昼過ぎにデトロイトを出発するシカゴ・オヘア行きがまず一つ目。そこで次のニューヨーク・ケネディ行きまで待機が入ります。今度はケネディ空港へと向かいます。また少し待機して、ワシントンDCA空港まで。なんか大手の航空会社のフライトみたいです。

f:id:Yuichibow:20180424034154j:image

オレンジ色で囲んだところが、今日の総飛行時間。5時間25分の予定です。赤く囲んだところが、次のフライトまでの空港での待機の時間。合計で5時間22分の待機です。総飛行時間とほとんど変わりません。いえ、実際には既に最初の便、デトロイトからシカゴまでは予定よりも20分も早く到着しましたので、既に地上の待機の時間の方が長くなっています。やっぱり、ザ・リージョナルです。

いよいよ春本番です。雪がチラつく日はこれからも多少あるでしょうが、もうさすがに積もることはないでしょう。恐らく工事会社も空港も同じことを考えています。そこで始まるのが、本格的な工事。

アメリカの中でも北部に位置する州は、雪が降るたびに行う除雪作業で、アスファルトやコンクリートがかなり傷みます。道路を走るとよく分かりますが、財源が不足しがちなミシガン州では特にそれがかなり顕著。雪が降った後の道路はかなり穴ボコだらけ。

空港の滑走路や誘導路もそれは同じ。それを修復するために定期的に滑走路や誘導路を封鎖して、工事期間に入ってしまいます。目に入るのはあちこちに立てられるバリケード。普段なら着陸後はいつも最短距離で到着ゲートまでの誘導路を通ります。ところが今日は一部を除いて誘導路のほとんどが閉鎖中。到着機は空港内のあちこちに送られます。今日はシカゴ空港着陸後、ほとんど空港全体をグルリと一周するようにして、何とかゲートに辿り着きました。

f:id:Yuichibow:20180424033652j:image

着陸した滑走路はオレンジ色の線。空港の一番北端にある滑走路。そこから青の線を沿うように赤色で示してある到着ゲートを目指します。ちょっと南へ移動して、今度は着陸した滑走路の横を並行して西へと移動します。そこから一気に南下して……………………………

シカゴ・オヘア空港に大きなクルーの所属先があるユナイテッド航空アメリカン航空の整備庫、格納庫などをゆっくりと見学することができました。普段ではなかなか見ることができない格納庫の真横を通ったりして、乗客の皆様には飛行機の点検整備の様子もご堪能いただけたことでしょう。大いなるサービスにご満足いただけたのではないか、と思います。最近ファーストクラスのないCRJ200型機から76人乗りのCRJ900型機に担当機種が変わったという今回の4日間のフライトの副操縦士のマイケルくん、あまりシカゴには来たことがないのでしょう。マイケルくんも乗客の1人になって、大きな格納庫の中をじっくりと見物しておりました。

これからニューヨーク・ケネディ空港まで。そのあとワシントンまで飛んで、今晩はかなり短い宿泊滞在です。

 

裕坊

 

裕坊一家、1だらけ

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今日は本当に久しぶりのゴルフ。当然今年に入って初めて。去年日本へ帰省したときに愛妻ちゃんのお父さまと回って以来。ほぼ9ヶ月ぶりとなりました。

デトロイト近郊に11年以上も住んでいながら、知っているゴルフ場は数カ所。今日訪れるゴルフ場は全く裕坊が知らなかった場所。我が家からフリーウェイを10分ほど北に走ったところの住宅街の真ん中にそびえるゴルフ場を目指します。ここ最近のデトロイト近郊のお天気はかなり良好。気温も15度くらいにまで上がって、日差しの中に入るとかなりポカポカと暖かく感じます。持ってきていたジャケットを脱いで、昨夜購入したばかりの半袖ポロシャツを着てのプレーになりました。

クラブハウスがこんな感じ。

f:id:Yuichibow:20180423091356j:image

駐在で来られている方を中心としたゴルフ仲間に入れていただきます。今日集まられたのは合計で16名。5組分の予約が入っていて、裕坊は3組目。一緒になったのはお二方。1人は野球をやっていたというAさん、野球をやっていたらしく、キャッチャーをやっていたのだそうです。体格がさすがで天性のホームランバッターの打球の特徴でもある逆回転の球が次々と繰り出されます。もう1人はMさん。裕坊の実家のすぐお隣広島からやってきているそうです。まだ40歳になったばかりと、こちらではまだまだ若手。スイングも早く、芯に当たるとかなりの飛距離が出ます。

片や裕坊。実はフロリダにいるときにPGAシニアのプロを目指すという方からいただいたドライバーを未だに使っています。見る人が見ると、すぐに分かってしまうようです。15年以上前の超年代物。力がある方が使っていたシャフトの硬いタイプのドライバーなので、スイングスピードがクラブの硬さに追いつくはずもなく、飛距離がどうやっても出ません。アイアンもときどき芯に当たったり右に左に曲がったりと、安定感のないショットが続いてしまいます。

5番ホールは前半のニアピン賞。たまたまの綺麗なショットがグリーンを捉えます。取りあえずそこまでのニアピン、と思いきや結局3パットでニアピン賞権限消失。やっぱり裕坊です。

ゴルフバッグをドーリーのようなカートに乗せて、自分でそれを引きながらのプレーでしたので、18ホールずっと歩きっぱなし。アプリを見てみると、今日ゴルフだけでなんと14キロも歩いていました。普段そんなに歩くことありませんから、途中から息も切れ出します。それでもハイライトが15番、16番ホールで来ました。両ホール、1パットでのパー。まー、パーが2ホール連続で来ただけでも今日の出来としては十分です。スコアはグロスで111。1が3つ並びでした。

プレーを滞らせないようにするのに必死でしたから、残念ながらプレー中の写真を撮影する余裕まではなし。次回はプレーしているときの景色などもご覧に入れます。ちなみに一緒に回っていたMさん、素晴らしいことに後半のドラコン賞獲得です。

新しい方に会う機会にも恵まれ、本当に楽しいひとときを過ごさせていただきました。幹事を担当していただいたFさん。ユーモアもキレキレです。プレーの方もなかなかのようでしたが、謝恩会でも楽しい雰囲気を出していらっしゃいました。

謝恩会が終わったら我が家でピザを数切れ口にして、踵を返すようにまた車に乗り込みます。今度は息子くんのサッカーの試合。お天気は今日1日ずっと快晴のまま。芝生が綺麗なフィールドで中学生高学年の子供たちが、フィールドを所狭しと走り回ります。

f:id:Yuichibow:20180423095243j:image

息子くんはずっとディフェンス。まずまず相手の勢いを止めることはできるのですが、高い球が飛んで来たときに簡単に抜かれてしまうのが欠点。本人も分かっているようですが、まだヘディングや胸でトラップする技術がありません。何度かピンチになりかけては、キーパーがセーブするという展開。

後半になってやっともぎ取った虎の子の1点。それを何とか最後まで防ぎたかったのですが、キーパーのAくん、ボールを止めたときに相手のチームがバックパスをしたとクレームを入れて、思わずボールを手から離してしまいます。それを押し込まれて同点に。

そこからは両チームとも譲らず、1対1の引き分けでした。裕坊一家、今日1日ずっと1だらけ。何かと1に縁がある1日でした。宝クジでも買いに行こうかな。

明日からまた平常通り。裕坊も4日間のフライトへと出発。目指すはアメリカの首都、ワシントンです。

 

裕坊

 

裕坊、ゴルフに備える

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

明日は朝からゴルフ。こちらに駐在で来られている日本人の皆さんを中心としたグループの仲間に入れていただきます。コースに出るの、ほぼ一年ぶり……………………明日の目標。スコアはいくつでも構いません。とにかく足を引っ張らず、足手まといにならないこと………………………

いよいよ本格春シーズン。明日からは息子くんの屋外サッカーも始まります。今体が一番大きく成長している息子くん、去年履いていたサッカーシューズがもう入らなくなっています。サッカーシューズを新調するのにスポーツ用品店へと立ち寄る裕坊一家。入り口を入るとすぐにゴルフ用品がズラリ。ドライバーだアイアンだティーだと並んで、ウェアやシューズもかなりの品揃え。

サッカーシューズを見に行っている愛妻ちゃんと息子くんを横目に、ウェアとシューズを思い切って新調しちゃいました。軽くて伸縮自在の素材。裕坊はとにかく汗をかく人なので、汗を吸ってくれそうな新しい素材のポロシャツにズボンと一着ずつを新調。靴も思い切って買ってしまいました。

f:id:Yuichibow:20180422102721j:imagef:id:Yuichibow:20180422102729j:image

本当は久しぶりに握っていなかったクラブを抱えて、少し練習の方もしておきたかったのですが、あいにく今日は1日出ずっぱりになり、クラブを振る機会すらなし。

朝は車で30分のところにあるファイナンシャルプランナーと愛妻ちゃんとともにお出かけ。中身の濃い3時間のミーティング。自動車保険だ火災保険だ生命保険だと普段は使わない頭がフル回転。目一杯お腹いっぱいになってオフィスを出たのがお昼すぎ。

愛妻ちゃんが乗るワゴン、ずっと「はよエンジンオイル、交換せーや、いつエンジン止まっても知らんで」警告が点灯しっぱなし。さすがにこれ以上は放っておくわけにはいかないので、今日は土曜日でも開いている整備工場へと立ち寄ります。予約でいっぱいだったようで、「1時間半はかかるけど、待てるならできんこたないで」

車を預けてお隣にあるファーストフードのお店に寄ります。期間限定のギリシャ風風のサンドイッチかなにかをよく分からないまま注文して、取りあえず昼食。

f:id:Yuichibow:20180422104129j:image

お肉の味はまずまず。パンチパーマのような形をしたフライドポテトも味の方はまずまずでした。オイル交換が終わった愛妻ちゃんのワゴンに乗り込み、我が家に帰る頃には息子くんを連れて剣道の練習へと出かける時間。1時間半の間、息子くんの練習が終わるのをじっと待ちます。じわりと汗ばみながら我がデトロイトタイガースの試合経過を食い入るように追いかけます。全然期待してなかったのに、蓋を開けてみたら取りあえずここまで9勝10敗。しかも今日は12得点。けっこうやるやん…………………

剣道の練習を終わった息子くんを拾い上げて家路に着きます。そこで愛妻ちゃんが一言。「もうそろそろT(息子くんの名前の頭文字です)のサッカーシューズ新調しないと、サイズ合わないんだけど」……………………

愛妻ちゃんの言葉は絶対です。全ての領域において発言権を持ちます。拒否することは決して許されません。スポーツショップへと直行します。ちょうどディスプレー用に置いてあった靴が息子くんはお気に入りのようです。ちょうど大きさもいいようです。ただディスプレーに飾ってあったのは片方だけ。相棒を探します。ところがどこを見渡しても見つかりません。男性の店員を呼んで探してもらいます。10分ほど4人で探してみますが、見つかりません。そこへ女性の従業員さんが現れます。その女性従業員さん、もう一箇所のディスプレーに飾ってある靴を手にします。これでちゃんと揃いました。10秒とかかりませんでした。

家に帰ってきたの8時半。夕食をいただいて外を見ると、既に日が暮れています…………………明日はとにかく足だけは引っ張らないように頑張ります…………………………

今日は後日談が一つあります。息子くんの剣道の練習の行き帰りには、あまりミシガン州には通っていない鉄道の踏切を渡ります。貨物専用の引き込み線ですので、せいぜい1日を通しても10本と通りません。普段遮断機が閉まることがないのですが…………………

f:id:Yuichibow:20180422105837j:image

あまりに動きがないので、列の前の方に並んでいた車が痺れを切らしてUターンを始めます。列の前の方へと進みます。

f:id:Yuichibow:20180422105744j:image

この間おそらく軽く10分は経過しています。コンテナ車の横のラクガキに注目していただくと分かりますが、この間貨物列車は全く動いておりません。そこから裕坊たちも10分ほどして決断です。他の車に続いてUターンです。決断は早い方がいい、今日の裕坊の教訓です。

 

裕坊

 

裕坊、ゆっくり休養

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

5日間のフライトを終えて今日は1日ゆっくりの裕坊。フライト中はスケジュールの変更に振り回される形になり、帰宅する頃にはほとんど電池切れ。昨夜は夕食こそ食べていたものの、息子くんのサッカーの練習までは付き添う体力が残らず、いつの間にかコタツの中に足を突っ込んで熟睡状態。大抵お休み1日目の午前中はこの状態を引きずります。歳とったなぁ〜……………………

今日のミシガン州は快晴。まだ気温はやっと2ケタに届いたばかりで本格的な春の訪れにはもうしばらくかかりそうな雰囲気ですが、日差しは既に春。車に乗っていると汗がにじんできます。雪の季節が終わると、いよいよ庭の手入れの季節。我が家には特に花壇などはないのですが、取りあえず家の前と後ろにはビッシリと芝生が生えてくるので、その手入れだけは欠かすことができません。さらに雑草なども、自分の陣地を広げるためにしっかりと根を生やしてきます。

そこでガレージも衣替え。融雪剤などを奥にしまいこんで、冬の間ずっと棚の奥で眠っていた芝生のタネやら肥料やら雑草枯らしなどを表側へと出し、手入れの準備。我が家ではこんな感じのものを揃えます。

f:id:Yuichibow:20180421121018j:image

今回はお休みが3日あるので、今日慌てる必要はないのですが、これからが芝生の種蒔きの大切な時期。栄養剤などと一緒に蒔いて、暖かくなるのを待ちます。一旦気温が上がり、暖かい春の陽気のいい時期になると芝生の成長もビックリするくらい早いですから、4日間、あるいは5日間のフライトが終わると、帰宅後すぐに芝を刈らないといけません。あまりに伸びすぎると芝の先から花が咲き始め、ご近所の皆さん方の白い視線を浴びることになります。

もう少し暖かくなると、こちらでは桜に見た目がとても近いリンゴの花が咲き始めます。今の家を購入したときは、枝垂れ桜のような木もあったのですが、数年前のあまりに厳しい冬に耐えられなかったのか、木が完全に枯れてしまい、泣く泣く伐採することになってしまったのが残念です。また一ヶ月ほどしたら、そのリンゴの花なども披露できると思いますので、乞うご期待ください。

毎週金曜日は息子くんがアフリカ太鼓にピアノの練習。帰りがいつも8時と遅くなります。

f:id:Yuichibow:20180421115321j:image

普段であれば裕坊は家で2人の帰りを待つのですが、愛妻ちゃんが勤務する幼稚園の先生にお話する用事があり、今日は裕坊もお出かけ。愛妻ちゃんと息子くんとは幼稚園にて合流。

日本人の子供たちが多く通う幼稚園。エネルギーの塊の幼稚園児を相手のお仕事、気力体力を消耗します。おそらく蓄積された疲労が一気に噴き出して来たのでしょう。幼稚園の園長先生、春休み前はむくみが酷かったらしく、心配してしまいましたが、今日お会いしたときは顔色もすごくよく、体もかなり回復されていらっしゃいました。裕坊も一安心です。

今日は遅くなってしまいましたので、久しぶりに外でゆっくり夕食。今日寄ったのはアウトバックというアメリカ人には凄くお馴染みのステーキハウス。息子くんはレストランに来ると、自慢の美食家ぶりを遺憾なく発揮。いつも注文するのはロースの一番美味しい部分のステーキ。他には目もくれません。一口だけ分けてもらいます。霜降りで間違いなく美味しいです。裕坊は半年ごとに課される身体検査を控え、これ以上体重を増やすわけにはいかないので、サラダでガマン。息子くんはまだ新陳代謝が激しく、いくら食べても太ることがありません。裕坊にもそんな時期があったんだよな…………………

幼稚園からの帰りには、日本人家族のお宅にもほんの少し立ち寄り、我が家がいつも朝食用に食べている食パンをいただいてきました。そこの奥様、道具をいろいろ揃えてパン作りをしてしまう、本格的なパン職人さん。ただでさえパンが大好きな愛妻ちゃん、今日1日長い仕事を終えてすっかりお腹も空かせています。そこへ大好きな食パン。かじってみると甘みがある絶品です。バターなんてつけなくても十分食べられる美味しさ。我が家には着く頃には、食パンの背が5センチほど低くなってました。

f:id:Yuichibow:20180421122340j:image

飛行機のことを忘れて平穏な1日をゆっくりと過ごしました。明日はまた朝からファイナンシャルプランニングの専門家とミーティング。愛妻ちゃんが乗るワゴン車のオイルの交換もしなければいけません。午前中はちょっとバタバタです。踏ん張りどきだ〜〜………………………………

 

裕坊

 

裕坊、帰宅

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

5日間のフライトに出かけていた裕坊、2時半過ぎには今日の担当の3本のフライトを終え、愛妻ちゃんと息子くんが帰宅するタイミングで我が家へと帰ってきました。今日はお天気もまずまず。デトロイトは着陸時の横風が少々強めではあったものの、定時運航には影響なし。いろいろとあった5日間のフライトを何とか完了。早めの夕飯も済ませてしまって、今はその疲れを癒します。

最初の3日間はスケジュールが大幅に乱れ、宿泊滞在の時間が短くなってしまったりなど、バタバタと動き回る羽目になりましたが、それでも無事事故を起こすことなく愛妻ちゃんの元へと帰ってこれることを、航空業界に勤める者として、心から感謝をしなくてはいけません。

つい一昨日起きたサウスウエスト航空のエンジン破損事故、大変残念なことに非常口座席に座っていた女性が1人お亡くなりになりましたが、担当していた女性機長は片肺になってしまった飛行機をフィラデルフィア空港へと緊急着陸。冷静な判断とエンジン破損後の対処に対して、心から拍手を送りたいと思います。まだ事故の原因はについては調査中ですので、ハッキリしたことが分かるようになるのはこれからですが、どうやらエンジン部品の金属疲労の疑いが強いみたいですね。

f:id:Yuichibow:20180420091754j:image

今月の初めには、フロリダ州で訓練機が墜落して、乗っていた2人の方が亡くなるという事故も起きています。事業用パイロットのフライト試験中に起きたこの事故、初期事故調査発表で金属疲労が原因である可能性が高いと既に発表されています。この訓練機、左側の主翼が離陸直後に落下するという驚くような事が起きてしまい、尊い2つの命が失われることになりました。

f:id:Yuichibow:20180420095127j:image

どんなに操縦技術が優れていようとも、飛行機が整備された状態でなければパイロットは空を飛ぶことは出来ません。整備士がキチンと飛行機を点検・整備をしてくれてこそ、裕坊たちもお客さんを乗せて飛行機を飛ばす事ができるのです。

旅客機の場合、レッドアイなどの一部の例外を除くと飛行機が空を飛ぶのは一般の人たちが起きている時間帯。通常の整備点検は飛行機が普段は飛ぶことがない夜を通して行われます。最終便として飛んできた飛行機を専用の牽引車で引っ張って格納庫へと押し込み、夜通し点検作業を行い、不備が見つかると故障部品を交換したりして、少しでも安全に飛べるよう懸命の作業が続きます。

朝一で裕坊が眠い目をこすりながら空港へショーアップすると、ボーディングブリッジで整備士たちがお出迎え。安全に飛べることを確認した上で整備記録に署名をして、その整備記録を裕坊に手渡してくれます。整備が終わった機体に整備士たちがフライトクルーをボーディングブリッジで朝一番に出迎えてくれるのは、我がリージョナル航空会社の前身時代からの伝統。搭乗が終わって飛行機がゲートを離れるまで、整備士たちはずっと飛行機の横で待機。飛行機の使用頻度がとても高いリージョナル航空会社の中に於いてもトップクラスの信頼性を誇る我がエンデバー航空の整備士たち、間違いなく我が社の誇りです。今晩も最終便の到着とともに、彼らの点検整備作業が始まります。その整備士たちの頑張りに、心から感謝、感謝です。

私事なのですが、実はフロリダの事故機に乗っていた連邦航空局の試験官には、裕坊がフライトスクールにいた当時、本当にお世話になりました。ニュージーランドで取得していたライセンスのアメリカ連邦航空局のライセンスへの切り替え、事業用単発機、事業用双発機の試験では、その試験官が裕坊のフライトテストを担当。

ペルー出身でアメリカにおける外国人の苦労も理解しているその試験官、裕坊の慣れないアメリカ生活を応援してくれていたよき理解者でもありました。裕坊のログブックには今もその試験官の署名が3つしっかりと刻まれています。今回の事故で亡くなられた方々には、心からご冥福をお祈りいたします。

 

裕坊

 

裕坊、サバンナに到着

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

アメリカの東海岸側も嵐が過ぎ去って、ようやく今日ぐらいから平穏を少しずつ取り戻します。今朝になって本来5日間ずっと一緒に飛ぶはずだったジョーくんに再合流。そのジョーくん、初日から3日間、乗客として幾つかのフライトには乗っていたものの、自ら操縦桿は一切握ることなく過ごしていました。昨日に至っては担当予定の便が全て欠航になり、制服を着ることすらなく1日のほほんと過ごしていたようです。それでも時給こそ違うものの、お給料の対象となる時間数は裕坊と同じ。働きたくないオーラ全開のジョーくん、裕坊に会うなりドヤ顔。なんてズルいヤツ…………………………

今日はハーバード大学マサチューセッツ工科大学などでも知られる学問の町、ボストンを出発。一路暖かいフロリダ州のジャクソンビルを目指します。この辺りの州はミシガン州よりも春休みを取る時期が遅いのか、子供連れの家族の姿も。10人もの子供たちも乗ってきます。皆、ディズニーの帽子などをかぶっています。これからディズニーワールドにでも行くのかも知れません。

一昨日の大雨の影響でボストンを出発することができなかった乗客は、昨日のうちにほとんど出発してしまっていたようで、今朝のボストン空港はちょっと落ち着いていました。それでも遅くまで時間外労働をしていたのか、地上係員はかなりの数が今日は代休取得。プッシュバックをする地上係員の絶対数が足りず、あっという間に定時出発の時間が過ぎてしまいます。お隣のゲートにいたニューヨーク行きのフライトをプッシュバックしたクルーがこちらにやってきたの、定時から20分遅れ。

f:id:Yuichibow:20180419070116j:image

プッシュバックのあと、エンジンが立ち上がり、滑走路へと向かう態勢が整います。普段であれば10分もあれば離陸滑走路へと辿り着きます。今日はそれだけで40分かかりました。他の出発便が裕坊の目の前にプッシュバックをしてきたり、地上管制官の使っている無線が忙し過ぎてコンタクトができなかったり。

主要空港の地上管制官が使う無線の周波数、一部の敷地面積の大きい空港を除くと、ほとんどが一つにまとめられてます。ボストンも使える周波数は基本的に一つだけ。出発便が一斉に出てくるとそれはそれは大変なことになります。管制官が1人で無線でしゃべりっぱなしになります。出発便には無線に入り込む余地すらありません。待つこと10分ほど。やっとのことで地上管制官が裕坊たちの飛行機の存在に気づいてくれます。離陸したの、定時出発から1時間後でした。

ただ今日は頑張って遅れを取り戻しました。到着先のジャクソンビルでは裕坊とジョーくんは飛行機を乗り換え。その乗り換えの飛行機、既に搭乗も終わって裕坊たちの到着を待っています。定時出発10分前に駆け込み、何とか定時ギリギリには搭乗口も閉まり、残りの2本、定時運航をこなすことができました。こんな景色を楽しむ余裕を持てたの、本当に久しぶりです。

f:id:Yuichibow:20180419073556j:image

3本目のフライトはニューヨークのケネディ空港を出発してのジョージア州・サバンナ行き。離陸前にエミレーツ航空の超大型機、エアバスA380が目の前を通過して着陸していきます。

f:id:Yuichibow:20180419073702j:image

朝早起きだったとあって、クタクタ。さすがにレストランへ行く気力は残りません。フライトが終わりホテルに着いて、フロントの横にあるミニコンビニで簡単に食べられそうなものを買います。これだけあれば今晩はいいや、と部屋に持って入ります。健康のために飲み物は水にしとこうか、とカバンを開けてみると、昨日のシーフード屋さんで買ったサンドイッチ、まだ残っとるやん……………………………………………

裕坊らしい1日の締めくくりでした。

明日は5日間のフライトの5日目。愛妻ちゃんと息子くんが帰ってくるタイミングに帰れそうなスケジュール。3本のフライトを担当してデトロイトへと戻ります。

 

裕坊