Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、休日

米国地域航空会社で、小型旅客機に乗る、裕坊といいます。こんにちは。

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先週の水曜日から金曜日、この日曜日から火曜日、全く同じ担当便で構成される3日勤務が2回続き、水曜日から2日間のお休みをいただいています。


3日目はカナダの最大都市、トロントからの出発でした。

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お昼前の空港出勤。

 

2日目のトロント到着は、2週連続で夜中過ぎの到着だったとあって空港内は閑散。

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カナダの空港では国際線到着口にて、コロナウィルス検査を行い、連絡先の登録手続きをするなど、
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徹底した水際対策が行われています。


カナダ政府が要請する外出制限にも従っていて、人を見かけることがない夜でした。
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デルタ航空が管轄する便が使っているのは、第3ターミナル。カナダ国内の格安航空会社、ウェストジェット航空と出発ゲートを共有しています。
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そのウェストジェット航空便の発着がほとんどないとあって、一部の出発ゲートはまだ閉鎖になっていました。

 

元々はほとんどが国内線のみだったウェストジェット航空。現在の旗艦旅客機は、大西洋を横断する航続距離を誇るドリームライナーこと、ボーイング787型機なのですが、旅客需要の落ち込みを受けて、しばらく運航停止のまま……

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エンジンカバーをかけられて、停泊したままになっています。

 

座席は320席仕様。初期型の787−8より胴体が延長されている9型。
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伸びやかなフォルムで、カルガリーのような雪を被った山を背景にした写真が、本当に絵になる機体です。

 

そのウェストジェット航空の主力機といえば、ボーイング737型機。
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他社の同型機が操縦系統のトラブルを起こしていたボーイング737−MAXも14機保有。コロナ禍以前から同型機が運航停止になるという不遇も味わっていたウエストジェット航空。
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ここはしばらく踏ん張りどころです…
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こちらは、カナダの旗艦航空会社、エアカナダ。
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コロナウィルスの感染拡大によって、こちらも大打撃を受けているのですが、

 

5月初旬を目処に、まずはカリブのバケーションスポットであるジャマイカやバルバドス、メキシコシティなどの運航の再開を目指すことになったそうです。
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一部カナダ国内の地方路線でも、運航を徐々に再開。

 

その中には、プリンス・エドワード島、シャーロットタウンも入っています。

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アメリカには採用がない、大西洋時間帯が適用になる町。カナダの中でも一番東に位置するプリンスエドワードアイランド州の州都、シャーロットタウン。

 

空港ターミナルにボーディングブリッジがない、のどかな空港なのですが、
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コロナ禍前は、日本人観光客がたくさん訪れる街でもありました。裕坊自身、ノースウエスト・エアリンクとしてデトロイトから3度訪れたことがあるのですが、その当時は50名仕様の旅客機に乗務していて、ほとんどが日本人のお客さま。

 

実はここ、『赤毛のアン』の著者、ルーシー・モード・モンゴメリーの出身地。
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写真は映画にもよく出てくる、赤毛のアンの家のモデルになったお家で、元々は著者の従兄弟のお家だったんだそうです。

 

ファンも多い「赤毛のアン」。コロナ禍の中で恐らく観光客は現在は途絶えているでしょうが、「赤毛のアン」シリーズがが大好きな方には、オススメのシャーロットタウン。
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実はこのアンシリーズは続編があり、「赤毛のアン」はアンの年齢が11歳から16歳を描いたもので、その後「アンの青春(16歳から18歳)」「アンの愛情(18歳から22歳)」と続き、「アンの想い出の日々(アンの晩年)」まで、計9作にものぼるそうです。

 

シャーロットタウンへはモントリオール、オタワ、トロントからエアカナダの系列航空会社による運航で、6月1日(火)の運航再開の予定だそうです。
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4月20日(火)時点では、まだコロナ禍前より9割ほど便数も減った状態のエアカナダ。

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需要の回復を見ながら、慎重に休止路線の運航再開へと向かっています。

 

合計で6日間となった勤務の締めは、火曜日。
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デトロイトから往復したのは、ニュージャージー州ニューアーク空港。先日のニューアークは、晴れでしかも気温24度と、とても凌ぎやすい1日でした。

 

空港内を見る限り、怖いものなしのイケイケどんどんの混雑ぶり……アメリカ人の強気ぶりがよく表れてます……アメリカ国内では、4月20日時点で国民の2割がワクチン接種を済ませていることもあり、余計に強気なのかも知れません…
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春休み中は各週末に、コロナ禍以降の搭乗客数を毎週更新する勢いでした…

 

そんな中、今週のデトロイトにはちょっとしたサプライズ…
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この写真だとちょっと分かりにくい…

 

これでも、よく分からん…
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実を言いますと…
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もう4月の後半に入っているというのに…

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雪がシンシンと降っておりまして…

 

デトロイトに到着後、数分もすると窓にはちょっとばかり雪も積もっておりました。

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これは勤務を終えて、帰宅途中の風景…
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既に夕暮れの時には、木にうっすらと雪が積もり始め…

 

芝生は一面銀世界…
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火曜日の夜に帰宅してからも、しばらく降り続いたようで…
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朝、目が覚めてみると…
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全く未知の世界が広がっておりました。

 

ミシガン州では雪を見るのは珍しいことではないのですが、
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春の日差しの中での雪景色が、とても映えておりました。

 

水曜日の朝は、日が高く登ってから空がカラッと晴れ上がり、デトロイトでも滅多にお目にかかれない春の日差しとのコントラストがとても綺麗な1日…
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車を運転していても、気分はワクワクでしたが…
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実をいいますと、この時は歯医者さんへと向かっておりました…

 

 

クリーニングに虫歯の治療……2時間も口を開けたまま過ごし、顎にも筋肉というものがあるのを、実感させられた次第でありました……

 

 

 

 

もう1日お休みをいただいて、金曜日から5日勤務のフライトへ、出勤予定です。