Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、次の1日の休日

アメリカの地域航空会社、小型旅客機の操縦担当、裕坊といいます。

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金曜日に3日勤務のフライトを終えて、1日のお休みをいただいています。

 

実はその3日勤務中には、久しぶりに “ニューヨーク ‘市‘ 近辺“ となる、ニューアーク空港へのフライトも入っていました。

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アメリカで昨年のこの時期、コロナウィルス感染拡大が一番激しかったニューヨーク州。そのニューヨーク “近辺“ からしばらく遠ざかること、ほぼ1年。最後に飛んだのはいつだったかな、と振り返ってみると、昨年5月20日ニューアーク空港に飛んでいたのが最後で、

 

その時には、こんな写真を撮っていました。

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人気がなくなって、お店も閉店し、

 

通路にも人影がなく…
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日本食レストランの、「空」もしばらく休業…
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そして先週の金曜日…
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ターミナル内は、人でごった返し、

 

スタバは、夕方になっても営業を続けていて、
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こちら、空レストランも再開しておりました。

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アメリカでは死者や重症状を抱える方の割合こそ減ってはいるものの、まだ完全に終息はした訳ではなく……ミシガン州などは、今はむしろ感染爆発地域になっているくらい……

 

ちなみに、ミシガン州内では学区によっては、陽性診断数の増えすぎを懸念して、対面式の授業をリモート式に戻す決断をした所も出てきました。まだまだ終息までには時間がかかりそうです…

 

こちらはデトロイト空港内にある、空レストラン。ニューアーク空港内のレストランと同じ系列の、チェーン店。
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2月に店内飲食が開放されるようになってからも、座席同士の間隔をかなり空けたままで、感染の拡大を防ぐ措置を取っています。

 

金曜日は、久しぶりにこちらでお昼をいただきました。
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ちなみにメニューは手渡し式ではなく、このバーコードをスマホなどで読み込んで、メニューを立ち上げる仕組み。

 

比較的最近始まったメニューの、ポケ丼を注文してみました…(ちなみに、これを食べたことを報告するメッセージを愛妻ちゃんに送った時、『ボケ丼』と書いて送っておりました……ボケとるわ〜……)
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マグロの切り身が乗っかっていて、マグロはチリソース付きなのですが、

 

これがカラい………

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食べる時には、強烈な辛さは感じないのですが、

 

じわじわきて、最後は涙を流しながら食べておりました。
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辛いのが苦手な方は、チリソースなしで注文した方がいいかも…(裕坊も次回は、そうします)ただ、逆に辛いのが大好きな方には、むしろ物足りないかも知れません…

 

そんな中で、レストランで報道されていたニュースの主な内容といえば、日米首脳会談。CNN等のニュース番組でも、相当な時間が割かれていました。
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実はバイデン氏の大統領就任後、対面式での首脳会談で初の国家首脳となったのが菅さん。

 

その菅さんは、会談では食事が出されていたにもかかわらず、全く手をつけないで終わってしまった、というほど中身が濃い2時間になったとおっしゃっておりました。
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会談後の会見では、ニクソン大統領時代以来52年ぶりに『台湾海峡の平和と安定』という文言が入れられ、日本にとっては願ったり叶ったりの成果となったのは、正直すごくホッとしました。
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会談後の記者会見で、日米首脳の強固な絆の構築を強調されていた菅さんに対し、

 

バイデン氏はさらに踏み込んで、日米同盟に安全保障、インド太平洋の将来、さらには東シナ海南シナ海などについても具体的に言及していて、かなりの意気込みを感じさせるものでした。

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『中国の挑戦を受けて立つ』という文言まで盛り込む、気合いの入り方。大統領就任前は中国に対して弱腰とまで言われていたバイデンさんでしたが、手腕の振るい方の違いこそあれ、トランプ氏同様、対中国では強行路線を継続してくれていて、すごく安心しました。

 

日本も防衛力を真剣に顧みるべき時期に来ていると思います。日米安保反対派の中には、憲法第9条を盾に平和路線を貫くべきだという主張もありますが(左派の方は特に)、それは近隣諸国の脅威がないという前提があってこそ…

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中国は国際法に全く整合しない海警法を成立させ、海上警察への武器使用を認める法律を整備させました。

 

侮れないのは、中国が持つ造船能力。昨年1年間での標準貨物船換算トン数(CGT:Compensated Gross Tonnage)ベースで、ほぼ世界の半分のシェアとなる667CGT(世界シェア46%)を受注。当然、海軍用の艦隻の造船の能力にも長けていて、ある試算では既に海軍所属の艦隻数では米海軍を上回っている、というデータもあるほど…

 

米インド太平洋軍司令官のフィリップ・デービッドソン氏は、今後6年以内に中国が台湾に侵攻する可能性をも示唆しています。

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米系のシンクタンクは、中国による台湾侵攻と尖閣侵攻をセットで捉えています。

 

もしそれが実現したとすると、尖閣諸島はおろか最悪の場合、沖縄の領有権まで脅かされてしまうかも知れません。現在の中国の海軍力の総力を結集すると、海上保安庁自衛隊の総力をもってしても数日しか耐えられない、という試算もありますから、少なくとも今の情勢だと日本は米軍頼み……正直そんな中で、バイデン政権が真っ先に菅首相を迎え入れ、台湾海峡にまで踏み込んだ共同声明を発表したのは、心が打たれる思いでした。

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いずれは日本も、自国を自国で防衛する能力を身につけていくべきなのでは、が裕坊の思いです。

 

 

 

 

明日から3日勤務へ出勤。前回と全く同じパターンの3日間を過ごす予定です。