Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、2連休

アメリカの地方路線を中心に、小型旅客機に乗る、裕坊といいます。

f:id:Yuichibow:20201123202907j:image

米国内の国内線を担当する乗務員のスケジュールは、4日間か5日間連続の出勤をこなして、そのあと数日の休日(大抵は3連休か4連休)をいただく、というのが典型的なパターン。今週の裕坊は、元々のスケジュールでは金曜日から4連休をいただく予定になっておりました。

 

ただ11月に入って、我が社でもコロナウィルスに感染する乗務員が急拡大。全社で1,927名在籍するパイロットのうち、合計で108名が感染していて、しかもそのうち53名は今月11月に入っての新規の感染。病欠を申し出るパイロットも多くいたようで、やや乗務員が不足気味になっていたエンデバー航空。ほんの少しおこづかいを会社から加算してもらって、土曜日は日帰りでフライトをこなしてきました。

f:id:Yuichibow:20201123172939j:image

 

目的地は米海軍基地の町、バージニア州ノーフォーク

f:id:Yuichibow:20201123172955j:image

実はここノーフォークは、いずれは家族を連れて観光に必ず訪れたいと思っている都市のひとつ。

 

ニューヨークやワシントンを訪れたついでに、少し違った趣旨の観光で東海岸の都市を考えているのであれば、ノーフォークは訪れて絶対に損はないです。
f:id:Yuichibow:20201123172944j:image

米海軍の海洋艦隊の総司令部が置かれていて、海軍所属の大型航空母艦のおよそ半数(ニミッツ級現役空母、11隻中5隻)は、ここノーフォークに在籍しているので、ここに来たからには海軍基地巡りは是非押さえておきたいポイントの1つ。

 

第2次世界大戦にも出陣した戦艦ウイスコンシンは、現在では博物館になっているので、直接見学が可能ですし、

f:id:Yuichibow:20201123180735j:image
f:id:Yuichibow:20201123180743j:image

 

さらに航空母艦の迫力を間近に感じてみたいのであれば、
f:id:Yuichibow:20201123180748j:image
f:id:Yuichibow:20201123180729j:image

 

海軍基地周辺を小型クルーズ船で周遊する、遊覧船などに乗るのもオススメ。

f:id:Yuichibow:20201123172952j:image

 

基地周辺のセキュリティーがどうなっているのかが今一つ分からないのですが、運が良ければ写真を間近に撮ることも可能かも知れません。

f:id:Yuichibow:20201123172933j:image

 

ちなみに航空母艦への艦載着陸は、パイロットにとって最も難しい着陸技術のうちの1つ。
f:id:Yuichibow:20201123180739j:image

 

実は空母は艦載機が着陸する際には、空母側のエンジン出力を全開にして、着陸機から逃げるように全速力で風上に向かって移動します。

f:id:Yuichibow:20201123184013j:image

これは航空機の着陸時の接地速度を少しでも遅くするため…

 

民間航空機では使われることがない、こんな誘導灯(フレネルレンズ光学着艦装置と呼ばれます)を使って、着陸機は進入角度を調整。
f:id:Yuichibow:20201123182937j:image

時速およそ70キロで移動している空母に着陸しないといけないので、着地点を合わせるのにすごい技術を要求されるのだとか……

 

それでいて接地速度は優に時速150キロ超……空母の短い滑走路だと、減速装置を使わないとかなりの確率で滑走路を逸脱してしまいます。
f:id:Yuichibow:20201123180753j:image

そんな時に使われるのが、このケーブル…

 

アレスティング・ギア(Arresting Gear)と呼ばれます。航空機の着陸装置を捕まえるようにして航空機を急減速させて、滑走路上で半ば強制的に止める仕組み……無理やりこれで速度を落とすので、接地の時の衝撃もさることながら、減速時の衝撃もかなりのものらしいです……
f:id:Yuichibow:20201123180724j:image

まだ戦闘機乗りのパイロットと同乗したことはないのですが……聞くにつけ、民間航空機との質の違いを実感します…

 

さらにノーフォークのすぐ近くには、ビーチリゾートなどもあり、
f:id:Yuichibow:20201123182850j:image

 

暖かい時期には、かなりの数の観光客でかなり賑わいます。
f:id:Yuichibow:20201123182945j:image

大西洋に面するバージニアビーチがそれ。

 

晴れた日の上から眺める海の色は、まさしくエメラルドブルー。
f:id:Yuichibow:20201123193109j:image
f:id:Yuichibow:20201123193105j:image

 

ノーフォークダウンタウンのオーシャンフロントも、オススメの観光スポットの1つ。
f:id:Yuichibow:20201123182934j:image

そして裕坊が、個人的に是非訪れてみたいと思っているのがこちら、
f:id:Yuichibow:20201123182845p:image

チェサピーク湾を渡る橋梁。

 

いくつか架かる橋の中でも、最もオススメなのは、

f:id:Yuichibow:20201123191441j:image

ノーフォークからだと、ほぼ大西洋をなぞるように、メリーランド州のソールズベリーを目指すルート。

 

橋を全部渡り切ると全長およそ28キロほどになり、岡山県の児島から香川県の坂出までを結ぶ瀬戸大橋(全長およそ13キロ)の倍ちょっとの長さになります。
f:id:Yuichibow:20201123191437j:image


湾の1番外側を、北へと向かってスラッと伸びているのが特徴。
f:id:Yuichibow:20201123194207j:image

 

そしてこの橋の、もう1つの大きな特徴といえば、
f:id:Yuichibow:20201123194210j:image

大型船の通行を可能にするために、2箇所をトンネルにしていること。

 

大西洋などに展開するニミッツ級の大型航空母艦なども、ここを例外なく通るので、
f:id:Yuichibow:20201123192114j:image

橋桁式ではなく、道路が海底を通る仕組みを採用しています。

 

トンネル入り口には、遊歩道がある場所もあり、
f:id:Yuichibow:20201123194213j:image

 

スラッと伸びる橋を、海の上から眺めることも可能…

f:id:Yuichibow:20201123200907j:image
f:id:Yuichibow:20201123201456j:image

 

ただトンネル部分は、並行して走る橋脚部分が合流して、片側1車線の対面通行になるので、運転には注意した方がよさそうです。
f:id:Yuichibow:20201123201449j:image

感謝祭の連休も実をいいますとお休みを取れていたので、平常時ならノーフォーク観光も可能だったのですが、それはまたいずれの機会に、ということになりました………

 

 

ということで、今年は感謝祭のお休み中は、家でのんびりを計画中……

 

 

そんな中、先日友人がファーマーズマーケットを訪れていたらしく、お土産を持って我が家に来てくれました。

f:id:Yuichibow:20201123170931j:image

リース代わりのテーブルのお飾りに、

 

友人特製のツナサンド。
f:id:Yuichibow:20201123170940j:image

サワーブレッドで作るツナサンドは、愛妻ちゃんの大のお気に入り。

 

久しぶりにゆっくり歓談。
f:id:Yuichibow:20201123170920j:image

 

デザートには、フルーツタルトまでいただいて、贅沢なひと時を過ごしました。
f:id:Yuichibow:20201123170925j:image
f:id:Yuichibow:20201123170915j:image

 

 

 

もう1日お休みをいただいて、火曜日は早朝の出勤です。