Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、3日目のフライトへ出勤

アメリカの小型旅客機専門の航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは。

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先週の土曜日に出勤して、5日間のフライトに出かけています。裕坊が勤める地域航空会社は、アメリカの大手の航空会社の拠点空港まで、地方都市からのお客様の乗り継ぎをお助けするのが主な役割。アトランタ・ハーツフィールド・ジャクソン空港だったり、デトロイト・メトロポリタン空港といった空港を行ったり来たり。ただ最近では、需要が少なくなっている路線を、大手航空会社本体の中型機に変わって、隙間を埋めることも多くなりました。

 

初日の土曜日はデトロイトを拠点に、翌日の日曜日はミネソタ州ミネアポリス空港が拠点となるフライトを担当。土曜日の晩に泊まっていたフィラデルフィアを出発して、およそ2時間半の道のりをかけてミネアポリスまで。

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フィラデルフィア空港では、デルタ航空管轄のフライトが出発するのは、6つあるターミナルのうち、Dターミナル。日曜日のお昼過ぎということもあったのか、空港はかなり閑散としていました。

 

フィラデルフィアといえば、アメリカの独立宣言が採択された町でもあり、独立宣言後はアメリカの首都だった時期もあります。アメリカでも歴史があるゆかりの町なのですが、最近では観光で訪れる人もかなり限られているようです。
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昨年度比で需要7割減の状態が続いているアメリカの航空業界。ターミナル内のファーストフードのお店も、半分ほどは今も閉店したままで、
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こちらのフードコートも、シャッターを下ろしたままになっておりました……

 

辛うじて開いているのは、ドーナツ屋さんくらい……
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ただこちらのドーナツ屋さん(ダンキンドーナツ(Dunkin Dunuts))のコーヒー。さすがにドーナツ屋さんだけあって、とても美味しいと評判。裕坊もここのコーヒー豆をいつも大量買いして、毎朝いただいています。ドーナツとの相性はバツグン。

 

本来フィラデルフィアからミネアポリスまでは、デルタ航空本体の120名仕様の機体が担当していた路線。隙間を埋めるフライトの1つになりました。元々の需要は高い路線ですので、ほぼ満席の乗客の方が乗ってこられます。9月13日現在デルタ航空では、乗客の方同士の距離を確保するため、客席数の6割ほどを上限にしての運航を続けていて、76席あるリージョナルジェット機の上限は、現在45。そのフライトに45名が乗ってこられて、乗り過ごしの方も1名いらっしゃいました。

 

そのうちの2人は、保護者を伴わない未成年の乗客。

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子供たちが乗ってきた時には、時間に余裕がある時には、裕坊は大抵鶴を折ります。フィラデルフィアからミネアポリスまでは、2時間半と時間的には十分な余裕があったので、2羽を作成。心細い思いで乗ってくる子供たちも多いので、ささやかなお土産です…

 

ちなみに保護者が伴わない子供だけでのフライトを、未成年者旅行プログラム(英語では、Unaccompanied Minor Programといいます)といい、5歳から7歳までは一部の直行便のみの受け付け、8歳以上になると乗り継ぎ便も可能。ただし15歳になるまでは選択できる便は限られるようです。航空券代とは別途、1人につき、片道あたり150ドルの手数料がかかるそうです。

 

ミネアポリス到着。
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到着ゲートは、C16。

 

デルタ航空本体が保有する機体は、最低でも110名仕様。リージョナルジェット機は最大でも客席数76で、機体の大きさがかなり違うので、

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当然のことながら、使用するゲートは分けられます。ミネアポリス空港は、大きなコの字のような形になっているのですが、リージョナルジェット機は、写真では右の上になるCコンコースからA、Bコンコースを使用。

 

Cコンコースの到着後の写真。

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お客様の数も、機体の大きさに比例するように、やや少なめになるので、
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一部の空港施設は、需要が少なくなると閉鎖される運命……

 

おトイレも、一部で使えなくなります……
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裕坊たちにとって1番困るのが、昼食や夕食の調達……
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フードコート自体はそれなりに充実しているのですが、9月13日(日)現在、CターミナルとAターミナルでフードコートで営業をしているお店は、一軒たりともございません……

 

人気の中華料理のファーストフード、パンダエクスプレスも休業中……
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実はこちらは、今年になって改装を終えたばかり。まだ一度もこちらのお店は営業をしていなかったりします。

 

仕方なくメインコンコースを結ぶトラムに乗り込んだのですが、
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実はそういえば、メインコンコースまで行っても、今はお店は開いてなかったことを思い出し、
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途中下車…
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レストランは辛うじて数件営業しておりますが、

 

他には、こんな普通の売店くらいしか開いていないので、長距離便にお乗りになる際には、買えるところでサンドイッチなどは早めに調達しておいた方がいいです。
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こういったお店でも、何とかサンドイッチくらいなら買えます。

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但し選択肢がかなり限られてしまうのが難……

 

こちらが、裕坊の昼食でした。
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イタリアンサンドに、ピスタチオ。

 

そして昨日日曜日は、ミネアポリスからノースダコタ州のファーゴを往復。
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これが地域航空会社が主役となる路線。昨日日曜日は、往路が40名で、折り返し便は26名が搭乗してこられました。

 

多くの空港が改装をしてターミナルも新しくなる中、ファーゴ空港は昔のアメリカの雰囲気が色濃く漂う、クラシックなターミナル。
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ターミナル内にも売店が残り、
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こんな自動販売機まであります。アメリカでは、スナック類の自動販売機は、実物が見えるのが特徴。
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再びミネアポリスへと戻ってきて、
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ゲートA4への到着となったのですが、狭い敷地に無理やり飛行機を押し込むように停めているゲートとあり、
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ボーディングブリッジの運転台が、横向きだったりします…

 

日曜日の最終目的地は、オハイオ州の州都、コロンバス。
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こちらも45名と、現在の上限いっぱいのお客様が乗ってこられたのですが、
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空港の到着ロビー階も、昨日は閑散…

 

ホテルに着いたのは、11時過ぎとなりました。
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3日目月曜日は2便を担当して、今回の5日間のフライトでは、後半2日間が午前中のパターンへとシフトします。

 

 

あと2時間ほどで、ホテルを出発です。