Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、4日間のフライト終える

米国リージョナル航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

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ここ最近は2ヶ月連続で欠員補充要員を務めています。先月も今月も確定したスケジュールは一切持たず、本社乗務員管理課の要請に応じて、通知が来ると出かける役割。先月は前半が全くお呼びがかからなかったのが、6月の後半になって急にバタバタとスケジュールが入り出しました。

 

今週も水曜日からの4日間のフライトの通知が入り、今日4日(土)に合計8本の担当便をこなし終えて、我が家のあるデトロイトへと戻ってきました。7月4日といえばアメリカの独立記念日。夏季の本格的休暇の時期にもなります。家族でゆっくりと過ごす人も多いのでしょう。コロナウィルスの新規の陽性診断者の報告が1日で5万人を超えるなど、感染拡大が収まる気配がないアメリカですが、昨日3日(金)までは、空港もコロナ禍を完全に忘れてしまったかのような賑わいでした。

 

昨日はアメリカの金融の中心地の1つ、ノースカロライナ州のシャーロットを出発。

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ターミナルへの入り口はまだ閑散としていたものの、

 

いざターミナルへ入ってみると、フードコートはコロナ禍が全く夢の中の出来事だったかのような混雑ぶり……
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まだ旅客需要を全体で見ると、昨年比で3割ほどにとどまってはいるものの、ここだけを見ていると需要低迷がウソのよう……

 

メインフードコートは見る限り、全店が営業を再開。
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シャーロット空港は元々USエアウェイズの主要基幹空港の1つ。USエアウェイズは現在はアメリカン航空の一部となり、シャーロット空港は東海岸側の乗換の中心地にもなっているので、フードコートも全米の空港の中でも規模が大きいです。

 

中央には寿司レストランもあり、本格ポークバーベキューや、全米でも人気のチキンバーガーのお店も揃う、裕坊も大好きなフードコート。
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とてもコロナ禍真っ只中とは思えない、賑わいぶりでした……

 

それに呼応するかのように、水曜日から金曜日までほとんどのフライトで現在の上限の定員である42名ギリギリの乗客。
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乗り過ごした乗客の方までいらっしゃいました……

 

昨日金曜日は、ミネアポリスを経由してインディアナポリスまで。
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そして今日土曜日は、そのインディアナポリスをお昼過ぎの出発になったのですが、
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アメリカは祝日当日になると、突如として旅行客が姿を消します……
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昨日まではほぼ平均で40名を乗せて、現在の上限に対してほとんど満席だったのが、

 

今日土曜日は一転して、担当した3便、全て11名ずつのお客様でした。
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途中クリーブランドを経由したのですが、

 

ターミナルはどこを見渡してもガラガラ……

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朝からほとんど何も食べてなくて、サブウェイのサンドイッチを頂こうと思っていたのですが……
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アテが外れてしまった………

 

裕坊のお腹の雷注意報が発令される中での、デトロイト到着……

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B18ゲート到着となりましたが、通常営業を再開したレストラン一軒以外には、昼食や夕食を買えるところはありません……
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デトロイトからCRJシリーズのリージョナルジェット機ご利用の時は、最近はほとんどがトンネルをくぐってのB/Cコンコースからの出発になるので、トンネルをくぐる前に昼食は買っておいた方がいいです。

 

ちょっと賑わいが戻ってきたデトロイト空港、マクナマラターミナル。
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8本全ての担当便をこなし切って、日が暮れる頃の帰宅と相成りました。アメリカでの独立記念日といえば、毎年各地で花火大会が開催されるのですが、今年はほとんど中止……

 

ただワシントンで毎年開催される独立記念日の催し、『アメリカへの敬礼(Salute to America)』だけはトランプ大統領の強い希望で、例年通り開催されたそうです。アメリカ疾病予防管理センターは、人出の多さを懸念して自粛するようにトランプ大統領に再考をお願いしていたようですが、トランプ氏には馬耳東風…………

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トランプ氏の耳が、祈りを捧げる和尚さんの念仏を聞く馬の耳に見える………

 

ちなみにトランプさん、実は馬って人間の表情をすごく敏感に観察することができるって、ご存知でした?

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せめて感染拡大を食い止めようと躍起になっているファウチさんの表情だけでも、観察していただきたいです……急にマスク着用を肯定するくらいなら、ファウチさんのアドバイスを真摯に聞く姿勢があってもいいはず……それでも今日もマスク姿をお目にかかることはできませんでした……

 

 

対中国のことがあるし、今年は再選してもらわんと日本にとっては困るんやけどな〜〜………

 

 

通常通り米空軍による編隊飛行が披露され、

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花火大会まで予定通り開催されたのだとか……
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これは昨年の画像ですが、屋台も多く出て、独立記念日はそれはそれはかなりの人出で賑わいます。
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今年どれほどの人出があったのかは分かりませんが、相当な数の人で賑わったことだけは間違いなさそうです……

 

 

まだ感染拡大は続いてたよな〜〜………

確かここ連日で、アメリカの新規の陽性者の報告数は記録を更新してたよな〜〜………

アメリカにおけるコロナ禍の影響は、まだしばらく続きそうです………

 

 

ただミシガン州では一部を除いて、ほとんどのところで花火大会が中止になっておりましたので、個人での花火が例年以上にたくさん上がっておりました。夏になるとモールやスーパーの駐車場に、テントがいくつも建ち並んで、

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花火を買うことができます。こちらの花火は、少なくともミシガン州では大半が打ち上げ式。
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花火大会で見られるプロの花火ほど高くは上がらないものの、結構本格的に打ち上がります。

 

我が家の付近でも今晩はかなりの数が上がっておりましたので、いくつか撮影してみました。

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ご近所の大学生の方によると、今年は自宅での花火を考えていた人が多かったせいか、既に本格的な花火は早いうちに売り切れてしまっていたそうです……その分、花火大会に行かなくても十分我が家の近くでの花火を堪能することはできました。

 

ただ、ニューヨークなどのように、敷地が限られるところでは花火は控えた方がいいかも知れません……ちなみにニューヨーク州では、個人での花火は州の法律によって禁止されていて、毎年数十名の単位で逮捕者が出るそうです。それでも減らない違法な花火……今年はそれが原因で……

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こちらはブルックリンでの実際の映像……打ち上げようとしていた花火が、たまたま開いていた窓から家の中へと入り込んでしまったらしいのですが、花火に夢中になっていた数名はそれに全く気づかず、

 

そのうちに火はどんどん燃え広がって、

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家は全焼で焼け落ちてしまったそうです……ビデオにしっかりと撮影されていて、花火を上げた当人は逮捕となりました……

 

ニューヨーク州、特にマンハッタン、ブルックリン、クイーンズといった密集地域では手持ち用の小さな花火といえども違法になりますので、注意しましょう。

 

 

裕坊、数日の休暇をいただくことになりました。