アメリカのリージョナル航空会社で、操縦を担当している裕坊といいます。こんにちは。
先日1月2日、大晦日と元旦を挟んだ4日間のフライトを、『低空飛行状態』で何とか終えて帰宅した裕坊。
少し風邪気味のままの「不安定状態」ながら、何とか4日間のフライトこなし切って「無事着陸」……
ちょっと無謀といえば無謀ではありました……鼻が詰まっていなかったのが、不幸中の幸い……
少し栄養価の高いものをいただいて、少しでも体力回復に努めないといけません……月曜日からは、次の5日間のフライト………
帰宅してからは、裕坊にもやっと3日遅れのお正月………
実家が送ってくれていたお餅などをいただいて、お雑煮におぜんざい……お正月気分を、遅ればせながら味わっております……
そして迎えた2020年……なんとか日本にとって、いい1年であって欲しい……
まず2020年といえば、東京オリンピックの開催の年ですね。各競技の日本代表選手の活躍を、心から祈っております。
普段であれば、毎年愛妻ちゃんと息子くんの夏休みに、日本へと帰国しておりますが…………
今年は、アメリカからの日本行きは、どれも満席になるかも知れん………特に東京行きは、スタンバイだと乗れんかもなぁ………
あと今年は、いよいよ通信技術の革命児ともなりそうな、5G(第5世代)の通信技術がいよいよ商業用に導入されそうですね。既存のスマホの通信を支えるのは、第4世代。それが第5世代になると、通信速度、通信容量は現行のと比較すると、およそ1,000倍にもなるのだそうですね。
2時間分の映画ですと、現行だとおよそ5分から6分ほどダウンロードにかかるのに対し、第5世代ですと、ダウンロードにかかる時間、
たったの3秒………
通信容量が莫大に大きくなる上に、通信遅延、いわゆるタイムラグが少なくなります。というより、ほとんどなくなります。映画などのダウンロードが早くなるだけでなく、常に最新の情報を必要とする機械類の操作系にも、多彩に活用されるようになるでしょう。その中でも貢献度が高いと期待されているのが、自動運転への導入……
既に電気自動車メーカーのテスラなどでは、本格的に自動運転の技術を導入していて、最上級の車ともなると第2世代の自動運転機能が導入済み………
但しテスラの場合は、自動車に取り付けられたレーダーセンサーによって、障害物などを把握する仕組み……
第5世代の通信技術を導入した自動運転車の場合は、交差点や道路脇などに設置されたセンサー、或いは周辺を走る車などと通信網を使って情報通信を行い、最適の速度や進行方向などを保つという仕組み……
本格的な通信技術を採用した自動運転の、先駆けの年になるかも知れません……
今後5年後、10年後といったスパンの間に、自動運転が標準化されるようになってくると、恐らくその技術は航空業界にも伝搬することでしょう……航空機の運航における省力化は、今後更に進むことになるのは、間違いありません……
ただでさえ、現在の航空機は一旦離陸すると、実際の運航はほとんど自動操縦に委ねられているのが現実……パイロットが操縦桿を握っているのは、せいぜい離陸、着陸、或いは旅客ターミナルの搭乗ゲートと滑走路の間の地上滑走くらいなもの……
既に軍用機の世界では、制限付きながらも完全無人による飛行機は実現しており、
実際にアフガニスタンにおける空爆では、有人機による爆撃よりも、ドローンの方が多くの場面で活躍しました。
既に戦闘機の世界にも、無人飛行機の技術は浸透していて、艦載着陸などは空軍パイロットよりも技術が遥かに高いのだとか………
旅客機の世界に人工知能を利用した無人飛行が実現するには、最低でも10年はかかるでしょうが、もう技術はそこまでやってきています。100年後、或いはもっと遠く先を見据えて1,000年後といった遠い遠い将来にまで、パイロットが現行体制と同じく2人体制で操縦席に座って、飛行機を操縦しているとは到底考えにくいですから、こればっかりは最早時間の問題……あとは10年後に実現しているか、100年後の話になっているかというだけのお話………
裕坊が想像するに、20年後の2040年が1つの区切りになるのでは、と想像しています……
AIでは緊急事態に対応できないという声はありますが………そのAIも、我々の想像を超える速さで進化しているのも事実……
星の数をも超える、無数の手法が操られる囲碁の世界では、AIが人間の知能を上回ることがないと言われておりましたが………
実際に対戦してみると、人間が完敗………現在のAIは更に進化して、各国を代表するプロ棋士を以ってしても、60戦全敗………しかもどの対戦でも大差をつけられ、人間のプロ棋士は全く歯が立たなかったのだとか………
航空機の場合、新しい機種に乗務する際には、パイロットたちは訓練過程において、マニュアルやら飛行機のシステム、或いは飛行操作手順などを記憶するのに、だいたい1ヶ月から2ヶ月を費やすのですが、AIがそれを記憶するのに費やす時間………
たったの数秒…………
しかも膨大なデータを一瞬にして飲み込み、飛行機の各機械類の動作状況も瞬時で把握できますから、AIが一旦理想的な進化領域まで達してしまうと、緊急時の対処も、AIの方が圧倒的に早くなります………
完全無人による旅客機の運航に当たって、一番大きな障壁となるのは、一般人の無人機による運航に対する信頼感でしょう。自動運転の一般導入に伴って、その認識もいずれは変わるような気がしてなりません。2020年は、その皮切りの節目になりそうな予感……
少子化の問題も、喫緊の課題。2019年度は、日本における出生数が90万人を割り込み、86万人台になりそうだとの予測……今のままでの推移でいくと、2060年には5人に2人が65歳以上になり、人口統計予測でも8,700万人まで落ち込むそうです。今後の人口減少率、なんと30%………実はこの予測人口減少率、驚くことに日本が現在世界で1番高いのだそうです……
裕坊に、何か出来ることないかな〜〜…………
もちろん個人で出来ることなど、限られていますし、今は知識も不十分………
日本という国が永続していくためには、次世代を引き継いでくれる子供たちが必要………裕坊に何ができそうか、そのヒントを自らに与える1年にしたい、これが裕坊の2020年の長期の目標………
では、短期の目標は………………
風邪を治すことです………………