米国の航空会社で、リージョナルジェット機を操る、裕坊といいます。こんにちは。
先日金曜日まで5日間連続のフライトに月曜日から出発していた裕坊。3日目のクリスマス12月25日は、前日火曜日に裕坊が担当する便に乗ってついてきてくれていた家族と共に、ニューヨーク州のローチェスターにて1日丸々宿泊滞在。飛行機の運用の関係で、その日はフライトのない1日。ただ息子くんが今一つ本調子でなく、息子くんは1日ホテルでのんびり……
裕坊は愛妻ちゃんと共に、ほんの数時間ほどだけ、町を散策しておりました。あまり期待していなかった町にもかかわらず、意外にも見どころは多く、
コダックの本社だったり………
町の中心部を流れる川にて、勢いのいい滝を眺めることができたり……
滝を眺める橋に夕焼け時にくると、橋自体も結構絵になっておりました………
19世期から営業を続けるビール工場などもあったりして………
アメリカでは、クリスマスが最大の祝日になるので、お店は全く開いておりませんでしたが、楽しい散策でした。
そしてその翌日の4日目木曜日、裕坊は午前6時15分のミネアポリス行きを担当。
家族より一足早く、空港入り。妻と息子くんは、午前10時発のデトロイト行きに乗って、裕坊より1日早く帰宅…
の予定…………………………………………
ところが、前日まで10席の空席があったはずの午前10時発の便は、急に当日になって満席になり、空港に置きざりになり……
次の便は、午後1時発……………………前日までの空席は9。
またしても満席…………………………
困った………………
どうしよう………………………
ニューヨーク経由、アトランタ経由など、他にもいろいろと検索をしてみたのですが、あいにくどの便も満席…………
航空会社の従業員の特典でもある、福利厚生での自社便の利用の際は、空席がある場合にのみ乗れる仕組みですので、
満席になると、取り残されて、次の便を待つ仕組み。もう今まで何度この悲哀を味わってきたことか…………
愛妻ちゃんと息子くん2人だけで、ローチェスター空港に足止めになって、
正直、5日間のフライトが終了したあと、自らハンドルを握って、陸路遥々デトロイトからローチェスターまでを運転し、2人を拾うことまで頭に思い浮かびました………
その日は、まだ4日目の木曜日でしたので、最悪ローチェスターで夜まで足止めになった場合は、前日まで宿泊していたホテルに1晩泊めさせることまで考えて………スマホのアプリに入っている宿泊代を検索しても、1晩で140ドルほど……払えない金額じゃない………
数年ほど前、ハワイ行きを計画していた時などは、どの便にも乗れず、3日間西海岸で足止めになった経験をしたことすらある裕坊一家……
ある意味、これは従業員特典を使うときの宿命…………
どうしよう………………
裕坊は、木曜日は2便を担当。ミネアポリスを経由して、カナダ最大の都市トロントまで。午後1時前には1日の予定も終了。
ところがその時間になっても、まだ2人はローチェスター空港にて、乗れそうな便を探りながら待ちぼうけ………………
そんな時、トロントでの入国手続きを済ませてホテルへと向かう送迎シャトルを待っている間に、愛妻ちゃんから1つメッセージが入りました……
「アトランタ着が遅れて、たくさんの予定外の人数が動いたらしい…」との内容…………
ひょっとして、アトランタ行きの飛行機が故障して、振り替えでもあったんだろうか??………………………………
早速始発の午前6時発のローチェスター発アトランタ行きを検索してみると……………
えっ?今、搭乗中???………………………………もう午後1時なのに???………………………………
これはチャンスがある…………………………
早速本来6時にアトランタに向かって出発するはずだった、始発の便のゲートへと向かわせました。
早速空席数を検索してみると、32席の空席。
しかもアトランタからデトロイトまでは、かなりの空席。便数もかなり残っていて、しかも最終便などは100以上の空席。もしアトランタにまで辿り着ければ、まだ出発していない始発便にスタンバイの予約を入れることが出来さえすれば、アトランタ経由で帰らせられる………
問題は、その6時発の始発便への予約入力でした……デルタ航空の系列の便にスタンバイで予約を入れる場合、予定出発時刻を過ぎていると、インターネットでは予約の入力を入れることができないのです。可能性としては、最終便(午後6時30分発)に予約を入れてゲートで予約を変更してもらうか、ゲート係員に直接予約を発行してもらうか、のどちらか………
急いで最終便に予約を入れ、愛妻ちゃんにメッセージを送ります。
「出発ゲートはB3。そこへ急いで」……………………
実際には、息子くんがゲート係員に直接交渉して、予約を発行してもらうことができたようでした……そこからもうほんの10分ほどで搭乗も開始……
搭乗に漕ぎ着けることができました………
担当の機体は、機齢30年を超える、MD−90型機。実をいうと、今はなきマクドネルダグラス社の最終型の旅客機で、旅客型のMD−90型機を所有する航空会社は、2019年現在デルタ航空のみなのだそうです。
機齢が古く、少々故障しがちなこのMD−90型機、案の定クリスマスの翌日に故障が発生して7時間半の遅延が発生。座席に空きがあった他の便へ、たくさんの乗客を振り替えていて、デトロイト行きも満席になってしまっていたようでした……
ということで、2人は少々遠回りながらも、アトランタ経由でデトロイトへと帰ることに……
年間の利用客が1億人を超えるという、世界の旅客数ランキング1位を10年以上継続しているアトランタ・ハーツフィールド・ジャクソン国際空港。
レストランも各種揃い、2人にどのレストランを勧めようか、と思案していたのですが、予約を入れていたデトロイト行きの出発ゲートを検索してみると、裕坊が普段からよく発着しているDコンコースのゲート……
ならば、シーフード屋が1番のオススメ……
ということで、こちらを案内しておきました。Dコンコースのほぼ中央にあるフィリップス・シーフード(Phillip‘s Seafood)。
地下からエスカレーターを上がると、フードコートと反対側にあります。
こんな景色を見ながら、2人はお食事をしていたようです。
ここのオススメは、何といってもロブスタービスク。
裕坊もアトランタにて、3時間以上の地上待機が入る時に、時々立ち寄るシーフード屋さんのオススメのロブスタースープ。
最悪のケースを想定せざるを得ないバタバタの1日でしたが、終わり良ければ全てよし……………
予定より少々遅くなったものの、2人は無事夜10時前には、帰宅しました……
やれやれ………
裕坊、この週末は2日間のお休みです。