リージョナル航空会社、操縦担当の裕坊といいます。こんにちは。
週末を家族と共に過ごして、月曜日から4日間のフライトへと出発した裕坊。裕坊が勤めるような米国のリージョナルの航空会社の役割とは、乗り換えの多い主要基幹空港(ハブ空港と呼ぶこともあります)から、人口が5万人とか10万人といった小さな田舎町までのフライトへの担当だったり、大都市同士を結ぶ路線でも、実は需要が少なくて大手の航空会社の機体では座席数が多すぎる路線だったり……
意外に思われるかも知れませんが、ニューヨークのケネディ空港とボストンやワシントンDCといった大都市同士であっても、大半はリージョナルジェット機が現在は担当…
ニューヨーク・ケネディ空港といえば、諸外国から大型機が挙って集う空港………夕方6時前後にもなると、ヨーロッパや中東、アフリカの各地へと向かう国際線が大挙して出発。
そんな中を、こんな小さなリージョナルジェット機がウロチョロ………
コーヒーカップホルダーの手前につけられたホイールを動かして、大型機の間をチョコマカと動くのが裕坊の役割の1つ………
ターミナルビルの建て替え工事が着々と進むラガーディア空港も、場所が便利なこともあってニューヨークの中心的な役割を担っています。首都のワシントンやボストンといった東海岸沿いの主要都市までは、平日は毎時運航されるシャトルサービスなどもあり、大変便利。
ただこちらも、かつては150人乗りのボーイング737型機などの中型機が主役でした。
写真のボーイング737型機などは、デルタシャトルのロゴまでが入る、シャトル専用仕様。以前ですと搭乗率50%ほどでもおそらく利益も十分出ていたのでしょうが、元々ニューヨークーワシントン間などは、ビジネス客を狙った鉄道会社アムトラックのアセラエクスプレスなどがありましたし、
かつてのUSエアウェイズ(現在のアメリカン航空)などが参入してきたこともあって、利益率確保は至上命題になったのでしょう。現在では朝夕の搭乗率が高い時間を除いては、ほぼリージョナルジェット機による運航へと、置き換えられました。
そのニューヨークーワシントンDCの主役を担うのは、ブラジル製のエムブラエル170型機。
69人乗りの小型ジェット機ですが、エンジンが中型旅客機と同じく主翼下にあり、機内も広く快適。
このエムブラエル製のリージョナルジェット機は、短距離滑走路からの離着陸性能に優れていて、1,500メートル級のジェット機用としては短い滑走路でも、難なくこなしてしまえるのがウリ…
ただニューヨークの最近の発着便数は、本来航空管制が捌ける容量を遥かに超えていて、ちょっと雨が降ったり強風が吹いたりしただけで、離陸待ちを課せられるようになってしまいました……
今日火曜日はこれからアーカンソー州のとある小さな町を出発して、ニューヨークへと向かうのですが、果たして…………
ニューヨークやアトランタ、シカゴなどの大都市などもしょっちゅう行ったり来たりですが、
こんなのどかな光景をたくさん拝めるのも、リージョナル航空会社に勤める乗務員の『特典』の1つ………………
畑すらないやん……………………
ちなみに、実際にホテルの部屋から写した画像でございます………
昨日はアーカンソー州のフェイエッテビルという町までは、こちらミネアポリスを経由。
午前中はずっと雪が降った上に、気温もかなり冷え込み……………
裕坊が到着した時の気温……
マイナス14度…………………………
本格的な冬がいよいよ訪れてきています。その「軽く氷点下を記録する」ミネアポリスへ、来週は年次研修の座学で3日間滞在…………
防寒着は忘れんようにせんと…………………
日系の会社のビズネスの大きな拠点は、まだほとんど聞いたことがないアーカンソー州ですので、日本人のお客様をここの空港でお見かけしたことは、まだ一度もありません。ただ空港は建て替えが最近になって終わったばかりで、中はとてもピカピカ。
レストランもありますので、空港に早めに到着しても、ゆったり寛ぐことも可能……
到着ロビーには、立派なクリスマスツリーも掲げられておりました。
宿泊先のホテルでも、クリスマスツリー……
そして時々宿泊先によっては、航空会社の乗務員向けに、夜食を用意していただけるところがあったりして、
昨夜はハムとチーズをトルティーヤで挟んだ、サンドイッチを準備していただきました。
心意気がとても嬉しい……
今日の裕坊のランチでした。
あと1時間ほどで出発です。