Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、2日目のフライト

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

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今日まずは何と言っても目を引いたニュースといえば、アメリカでの宝クジ当選のお話でした。なんとなんと……………………………………

 

約15億3,700万ドル(約1,700億円)の単独当選……………………………………

それでもビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏の資産には遠く及ばないそうなのですが…………………どういう財産なんやろ……………………………

ちょっと、ほんのちょっとでいいから、分けてくれないかな〜………………………………(小声)………………………

 

それでも史上2番目に高額な当選金額で、単独当選としては史上最高額……………

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6つの数字を選ぶ宝クジ「メガミリオンズ」。数字が一致しなければ賞金はプールされる形になり、抽選前は当選金額が16億ドルになるものと予想されていたそうです。今回の抽選までの4日間に全米で販売された宝クジの枚数、何と3億7,000万枚………売り上げ金額、4日間で7億4,000万ドル……………

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みんな、欲深すぎ〜…………………………………

 

この当選金額、2016年1月に発売された米宝クジ「パワーボール」の15億8,600万ドルをわずかに当選金額では下回ったそうなのですが、この時は当選者が3人いたため、単独当選金額では史上最高額になったのだそうです。
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当選くじは、サウスカロライナ州シンプソンビルのコンビニ「KCマート」で発売されたのだとか…………

もし当選者が即金の受け取りを選択すると、金額は8億7,780万ドル、29年に分割して受け取ると合計の受取額が15億3,700万ドルにもなるのだとか……………

 

もし、そんな金額当たったら、う〜ん、何に使おう……………………

 

4輪駆動のジープ一台に、iPhone新しいの1個買って、家のローンを払い終えて、その我が家の修理………………………修理…………………………………

つーか、家一軒キャッシュで買えるやん…………………

 

すぐに修理に頭が行ってしまう辺り、やっぱ自分でも貧乏性……………………

お仕事に励みます………………………………

 

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裕坊は今日は休日返上のフライトの2日目。昨日はニューヨークを午前中に出発する便を担当していたので、当日の朝に出発していたのでは間に合わないので、前日にニューヨークに宿泊。デトロイトからニューヨークまでは、福利厚生のスタンバイフライトを使っての「飛行機通勤」。これを業界用語で「コミュート」と呼びます。

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正確な数字を把握したことはないのですが、アメリカの航空会社に勤めるクルーはパイロット、客室乗務員とも恐らく半数ほど、もしくはそれ以上が「コミュート」。実はさっきまで我がエンデバー航空に勤める日本人パイロットHくんとお話をしたばかりなのですが、そのHくんもミネアポリスからニューヨークへと「飛行機通勤」をする「コミュート」クルーの1人。

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そのHくん、エンデバー航空入社前に既にデルタ航空本体から内定をもらって、リージョナルジェット機を飛んでいたパイロットの1人。要はエリートなのです。裕坊のようなボンクラとは大違い……………

既にデルタ航空での新人入社研修の日程も決まったようで、いよいよ彼を送り出すときがやって来てしまいました。3人だった日本人パイロットがまた2人体制になってしまうな〜…………ただ彼にとっては栄転なので、快く送り出したいと思います。

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「コミュート」をする理由は様々。自ら「コミュート」を選択するクルーもいれば、強制的に「コミュート」をせざるを得ない立場で「コミュート」をすることも。

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各航空会社には、一般の会社と同じように「支店」があるのですが、その中でフライトクルーが所属する「支店」或いは「出張所」もあります。各航空会社の運航パターンに合わせて、発着の多い空港がたいていの場合クルーの「支店」になり、それを業界用語で「クルーベース」と呼びます。

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アメリカでは田舎育ちの人が多く、普段は夢のような豪邸に住みながら…………

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都会の喧騒を忘れることができるゆったりとした生活を楽しんで…………………
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お仕事の時になって、大きなハブ空港であるニューヨークやロサンゼルス、或いはアトランタといったような「クルーベース」がある大都市へと田舎の都市から「コミュート」するのが、アメリカ流………入社経歴が長いと、スケジュールの選択権も高くなるので、自分の思う時間にショーアップできるスケジュールを選択できるのです。

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入社経歴が浅いと、自分の「クルーベース」も選べず、スケジュールも残り物、たいていの場合「リザーブ」と呼ばれるスタンバイ、そしてニューヨークのような大都市への「コミュート」も避けて通れなくなることに………………

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これもフライトクルーの生活の実態の一部です………………

 

今日は裕坊はニューヨークのケネディ空港からボストンを経て、またもケネディ空港へと折り返しをまず担当しました。

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そのケネディ行き、完全に満席になって、客席に座れなかったパイロットが1人、操縦席内にある補助席「ジャンプシート」に座って、ケネディ空港へと向かいました。

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この「ジャンプシート」と呼ばれる補助席、リクライニングなどといった贅沢品は装備されておらず、リージョナルジェット機のような狭いコックピットだと、身長180センチを超えるようなアメリカ人ともなると、体の大きさを持て余してしまいます………かつて裕坊も6時間のフライトで「ジャンプシート」に搭乗したことがありました。

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これもアメリカの航空会社に勤めるフライトクルーに付き纏う生活の一部です……………

 

今日はドリームライナーとして知られるボーイング787型機の工場があることで知られる、サウスカロライナ州チャールストンへとやってきて、宿泊滞在です。

 

裕坊