Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、岩国へ向かう

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

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一昨日遅くになって岡山に到着した裕坊。我が母親は未だに薬店を経営する傍ら、平日の夜は社交ダンスの練習、週末はダンスパーティーにと忙しい方で、実家に宿泊するにはかなり前から予約が必要になります。あいにく実家の宿泊の予約が取れず、一昨日は愛妻ちゃんのご両親に無理をお願いして、数日間、お世話になることになりました…………………義両親殿、しばらくお世話になります……………………

裕坊の実家から車で30分とかからず行き来できる間柄ですが、愛妻ちゃんの実家は市政上は岡山県玉野市。かつては本州側と四国・香川県高松市を結ぶ玄関口として大いに栄えた港町でもあります。

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瀬戸大橋が開通するまでは、陸上交通から四国へと連絡する移動手段は船。国鉄が経営していた宇高連絡船は大阪や東京からの物流、陸路経由での旅客の四国への輸送の大動脈。本州側ではそれを宇野港が主に担っていました。岡山駅から国鉄宇野線で約30分ほど南に下ると終点宇野駅。電車に乗った乗客たちが連絡船へと乗るのに、宇野駅が近づくと皆席を立って移動を始めます。

宇野港から高松までは通常のフェリーで約1時間。その本州四国連絡船でのハイライトは、100円で提供されていた讃岐うどん
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当時のフェリーでは、簡易なプラスチックの容器に入れて提供されていましたが、本場讃岐うどんで知られる香川県を行き来する連絡船だったとあって、うどんの味は本格派。いつも連絡船に乗るたびに行列に並んではデッキで食べていました。瀬戸大橋の開通ととともに、現在のJRによる連絡船は廃止されましたが、船旅を楽しみたいのであれば、今でも宇野港から高松には四国フェリーを使うことによって行くことができます。その四国フェリーでは、今も売店できつねうどんを販売中。お値段はちょっと上がりましたが、それでも320円。

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マンガ「がんばれ‼︎タブチくん‼︎」「ののちゃん」の作家いしいひさいちさん、映画にもなった小説「ミッドナイトイーグル」の作者、高嶋哲夫さんを輩出したここ岡山県玉野市

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海沿いの町でもあり、造船の町としても知られます。ここ玉野市を代表する企業でもある三井造船所。玉野市民にとっての大きな雇用先の一つ。最近では海上自衛隊の発注する護衛艦を中心とした船舶を中心に製造ラインは今も活発に動いています。こちらはとある護衛艦進水式の様子。

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2010年に開催された瀬戸内国際芸術祭では、宇野港は本州側の玄関口になりました。岡山から宇野線に乗り、宇野駅を目指すとラ・マル・ド・ボアと呼ばれる観光列車も走ります。春から秋にかけて、毎週末の運行。

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その列車に乗り込み、アートの町へと変貌を遂げつつある宇野港を目指しましょう。車窓からも様々な芸術オブジェが観光客を出迎えてくれます。車窓からはこんな景色も。

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終点、宇野駅。かつての宇高連絡船の乗船口。今でも直島、高松への直行便もあります。
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こちらがその駅舎。
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電車を降りて町中へと入ってみると、そこには様々な芸術オブジェが、観光客を出迎えてくれます。こちらはその一部。

宇野のチヌ。

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宇野港開港80周年を記念して製作されたオブジェ。全て廃材を使って作られたそうです。

こちらが船底の記憶。
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玉野市内で出た廃材を船のスクリューに重ねていったという作品。

こちらはアートレンタサイクル「終点の先へ」
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放置自転車をアート化し、ノスタルジックに模様替えした自転車をレンタル出来ます。

その自転車に乗って、ちょっと西へ渋川海岸を目指してみましょう。日本渚百選に選ばれ、2020年オリンピックビーチバレー事前キャンプの誘致を目指しています。
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今年5月には、サッカー元ブラジル代表ジーコ氏による講演も行われました。

最近になってかなりの整備が加えられたというここ渋川海岸には、オーシャンビューを楽しめる代表的なホテルがあります。

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夕食は海の景色を楽しみながら、ホテルの中の海鮮料理をいただくもよし、そしてこの海岸通りの道沿いには、もう一軒裕坊オススメのレストランも。それがこちら、海辺の創作レストラン・帆風。
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中には備前焼を中心とした陶器などの販売もあります。
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こちらは裕坊が以前実際にこちらでいただいた夏の創作料理。
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海の幸をふんだんに利用した創作料理、一品一品に心がこもった味わいのあるお料理をいただきました。

オーシャンビューを楽しんだ後のお帰りの際のオススメスポット、たまの湯温泉。のんびりと温泉に浸かり、海鮮料理を召し上がるのはいかがでしょう。

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こちら岡山に立ち寄る際には、是非一度海の町、芸術の町、玉野市をお楽しみください。

 

今日は大学時代の友人F氏に会うべく、岩国に向かって高速バスにて移動します。

 

裕坊