Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、サバンナに到着

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

アメリカの東海岸側も嵐が過ぎ去って、ようやく今日ぐらいから平穏を少しずつ取り戻します。今朝になって本来5日間ずっと一緒に飛ぶはずだったジョーくんに再合流。そのジョーくん、初日から3日間、乗客として幾つかのフライトには乗っていたものの、自ら操縦桿は一切握ることなく過ごしていました。昨日に至っては担当予定の便が全て欠航になり、制服を着ることすらなく1日のほほんと過ごしていたようです。それでも時給こそ違うものの、お給料の対象となる時間数は裕坊と同じ。働きたくないオーラ全開のジョーくん、裕坊に会うなりドヤ顔。なんてズルいヤツ…………………………

今日はハーバード大学マサチューセッツ工科大学などでも知られる学問の町、ボストンを出発。一路暖かいフロリダ州のジャクソンビルを目指します。この辺りの州はミシガン州よりも春休みを取る時期が遅いのか、子供連れの家族の姿も。10人もの子供たちも乗ってきます。皆、ディズニーの帽子などをかぶっています。これからディズニーワールドにでも行くのかも知れません。

一昨日の大雨の影響でボストンを出発することができなかった乗客は、昨日のうちにほとんど出発してしまっていたようで、今朝のボストン空港はちょっと落ち着いていました。それでも遅くまで時間外労働をしていたのか、地上係員はかなりの数が今日は代休取得。プッシュバックをする地上係員の絶対数が足りず、あっという間に定時出発の時間が過ぎてしまいます。お隣のゲートにいたニューヨーク行きのフライトをプッシュバックしたクルーがこちらにやってきたの、定時から20分遅れ。

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プッシュバックのあと、エンジンが立ち上がり、滑走路へと向かう態勢が整います。普段であれば10分もあれば離陸滑走路へと辿り着きます。今日はそれだけで40分かかりました。他の出発便が裕坊の目の前にプッシュバックをしてきたり、地上管制官の使っている無線が忙し過ぎてコンタクトができなかったり。

主要空港の地上管制官が使う無線の周波数、一部の敷地面積の大きい空港を除くと、ほとんどが一つにまとめられてます。ボストンも使える周波数は基本的に一つだけ。出発便が一斉に出てくるとそれはそれは大変なことになります。管制官が1人で無線でしゃべりっぱなしになります。出発便には無線に入り込む余地すらありません。待つこと10分ほど。やっとのことで地上管制官が裕坊たちの飛行機の存在に気づいてくれます。離陸したの、定時出発から1時間後でした。

ただ今日は頑張って遅れを取り戻しました。到着先のジャクソンビルでは裕坊とジョーくんは飛行機を乗り換え。その乗り換えの飛行機、既に搭乗も終わって裕坊たちの到着を待っています。定時出発10分前に駆け込み、何とか定時ギリギリには搭乗口も閉まり、残りの2本、定時運航をこなすことができました。こんな景色を楽しむ余裕を持てたの、本当に久しぶりです。

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3本目のフライトはニューヨークのケネディ空港を出発してのジョージア州・サバンナ行き。離陸前にエミレーツ航空の超大型機、エアバスA380が目の前を通過して着陸していきます。

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朝早起きだったとあって、クタクタ。さすがにレストランへ行く気力は残りません。フライトが終わりホテルに着いて、フロントの横にあるミニコンビニで簡単に食べられそうなものを買います。これだけあれば今晩はいいや、と部屋に持って入ります。健康のために飲み物は水にしとこうか、とカバンを開けてみると、昨日のシーフード屋さんで買ったサンドイッチ、まだ残っとるやん……………………………………………

裕坊らしい1日の締めくくりでした。

明日は5日間のフライトの5日目。愛妻ちゃんと息子くんが帰ってくるタイミングに帰れそうなスケジュール。3本のフライトを担当してデトロイトへと戻ります。

 

裕坊