Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、5日間お出かけ

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマンです。

またお出かけです。今回は5日間出ずっぱりになります。ほとんど住所不定状態です。職務質問されてどこに住んでいるのか聞かれようものなら、多分住所を忘れたと真顔で答えると思います。リージョナルの航空会社に勤めていると、月の半分以上は家を空けてしまうので、自分がデトロイト近郊に住んでいる実感が本気でなくなることがあります。老後少しでもラクに暮らせるよう、愛妻ちゃんも裕坊も老体にムチ打って今日も頑張ります。

昨日は久しぶりのオイル交換。裕坊の乗っているセダン、もう既に乗り始めて10年以上が経過しています。オドメーターを見ると145,000の数字。これマイルでの表示ですからキロに換算すると23万キロ。一度エンジンに震えが来て、ちょっと高めの修理費を払ったことはありますが、あとは大きな故障といえば冬の1番寒い時期にエアコンが壊れてしまったことくらい。もちろんその時は、大きく目を見開いてフル装備で運転をしていました。

3年落ちの中古で購入。裕坊が今のリージョナル航空会社に雇われたときに買った、ちょっと大きめの中古車セダン。走行距離が出ていたとあって値段は相場に比べてもなかなかのお買い得。払ったのは10,000ドルほど、日本円にしてほぼ120万円くらい。もう十分元は取っています。ただ、まだ愛妻ちゃんの乗っているワゴンのローンが終わっていませんので、まだまだ乗り続けます。エンジンはまだまだ元気。

ただ新車の時からすると、既に16年が経過する年代物。さすがにガタは隠せません。ただでさえミシガン州の道は、冬の間は雪が降った後の除雪作業の際にコンクリートアスファルトもしっかりと剥がされてしまい、穴ボコだらけ。その穴にハマるたびにシートがお尻を突き刺してきます。サスペンションがさすがにかなり痛んでいたようで、その応急処置をしてもらいました。オイル交換のあとの作業はかなり時間がかかり、そのうちに不満を訴えてきた裕坊のお腹がデモ行進を始めます。3時間待った挙句、やっとのことで精算。応対をしてくれた男性の前で、裕坊のお腹からドラムの音が響き渡ります。応対してくれた男性従業員、苦笑いを浮かべて申し訳なさそうな顔をしておりました。

今回のトリップはひたすらニューヨークのラガーディア空港を行ったり来たり。今晩と明日はニューヨークでの宿泊も入っています。

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写真を見ていただくと何となく想像していただけると思いますが、ここは実は元々遊園地があった場所。遊具を取り除いたあと、川沿いに滑走路を作って、町側にターミナルを作り、その間に取りあえず誘導路を敷いてみました的な作りになっているので、今の空の旅を前提にはもちろんしていません。天気が穏やかな時はそれでもまだいいのですが、一旦雨や雪が降り出すと、途端に飛行機の流れが滞ってしまいます。離着陸はまだ管制官の腕で何とかなったとしても、駐機のスペースが絶対的に不足しているので、一旦遅れが出だすともうあとは雪だるま方式で全てがあっという間に数珠繋ぎになることに。

施設自体もとても古いので、中に入ると、タイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。70年も80年も昔の建物を使っているのですから、無理もありません。さすがに全面的な建て替えが必要ということで、つい最近になって完全に新しいターミナルを建設するというプロジェクトがスタートしました。一部では既に新しい建物の輪郭が出来上がっています。

すぐ南にはニューヨークへの国際線玄関口のケネディ空港、ハドソン川を挟んでニュージャージー州側にはニューアーク空港に囲まれていてあまり空域に余裕がない上、滑走路も国内線機材がようやく離着陸できるという長さ。旅客航空会社のパイロットとしても、様々な面でちょっと技術を要する空港の一つです。今回の担当フライトをネタに、話題を提供できるかと思います。

これからまずデルタ航空のお膝元、アトランタへと乗客の1人として移動するデッドヘッドで移動し、短い時間で乗り換えをして再びお客さんとして、フロリダ州ジャクソンビルまで。そこから裕坊の担当便。1便だけを担当してニューヨーク、ラガーディア空港を目指します。夜はそこで宿泊です。

 

裕坊