Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、3日目

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマンです。

昨日はミネアポリスからひとっ飛び、カナダのトロントまでやってきました。飛行機の整備上の問題が発生して少しミネアポリスを出発するのが遅くなったこともあり、昨日の宿泊滞在は正味11時間と外を出歩く余裕は到底なし。それでもコーヒーメーカーはついているので、いつものパターンでコーヒーを沸かして眠い目を無理やり開ける裕坊。

カナダはアメリカと陸続きとはいえ、アメリカからすると外国。到着後宿泊滞在をするときは、一般の乗客と同様、入国管理局を通らなければいけません。カナダ最大の都市トロントには、ニューヨーク同様数多くの外国からの到着便がやってきます。アメリカでも最近よく見られる傾向に倣って、機械に自ら情報を入れたりパスポートをスキャンしたり。以前よりは流れがよくはなりました。ただ入国者の数はやはり多く、しかも入国管理局用のスペース自体があまり大きく取られていないので、いつも大混雑。

翌朝カナダから空路でアメリカ入りするときは、トロントバンクーバーモントリオールといった主要都市からの場合、カナダ側で入国管理局を通過します。ホテルは当然早めに出発。行きも帰りも大抵30分ずつ余分な時間がかかるので、実質の滞在時間は1時間ほど削られます。さらに税金もアメリカに比べると高め。食事に行くとどうしても高くついてしまうので、アメリカ人のクルーはカナダの宿泊滞在を敬遠しがち。

今朝の裕坊の空港ショーアップは5時45分。アメリカ国内の田舎町であれば5時半にホテルを出発すれば余裕で間に合います。トロントでは出発前に入国管理局、税関を通る上、アメリカでは設置されているクルー専用のセキュリティーレーンがないので、一般の乗客とともにセキュリティーを通過。しかもホテルが少しばかり空港から離れたところにあり、送迎シャトルは40分おきの出発。裕坊の送迎シャトルの予約は4時40分。今朝は2時45分に目覚ましをセット……………………………………でもそれより早く目が覚めてしまう自分って何なんだろう、と考え込む裕坊。相変わらずの小心者です………

書面上では13時間となっている宿泊滞在ながら、実質ホテルにいるのは11時間ほど。シャワー浴びて日記書いて一晩寝てブログを上げて着替えを済ませてカバンに詰めて、なんてやっていたら落ち着くヒマもありません……

そういえば昨日こんなことがありました。飛行機に乗っているとたまにご褒美があります。機内食のお裾分け。たまに訪れるおまけです。たまにです。昨日の朝のノースカロライナ州のローリーからミネアポリスの便での機内食です。で、内容がこんな感じ。

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念のためにもう一度確認しておきます。たまにです。国内線の場合、900マイル以上のフライトで提供されるのが原則。ただビジネス客のお客様が多く搭乗されるシカゴからニューヨークの便ともなると、900マイル以下でも食事が付いてきます。シカゴからケネディ空港の直線距離はおよそ700マイル。しかも大抵東行きになると追い風のフライトになり、飛行時間がせいぜい1時間ちょっとなんてことも。ファーストクラス担当の客室乗務員が走り回っているのが、ドアを通して聞こえることもあります。

今日はこれからミネソタ州ミネアポリスを経由し、鉄鋼の町で知られるペンシルベニア州ピッツバーグへ向かいます。順調に行けば、お昼頃には終了の予定です。あとは飛行機が壊れないことと、客室乗務員が寝坊をしていないことを祈るばかりです。

 

裕坊