Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、4日間のフライトへ出発

皆さんこんにちは、リージョナル航空会社運転手、裕坊です。

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今日は9月11日。航空業界で911といえば、今から18年前に起こった出来事を思い出します。裕坊は、この日に起こった出来事の真相は、まだ闇の中、と思っている人間の1人なのですが、多くの方が亡くなったのは紛れもない事実。

 

当時ニューヨークにいた方が、大量の粉塵を吸い込み、それによるガンが最近になって多く発生しているとも聞きます。

 

亡くなった方には、改めて心からお悔やみを申し上げます。

 

 

今週の4日間のフライトは、毎日3便ずつ。裕坊が勤める会社のかつての本社があったメンフィスへとまずはやってきて、しばらく待機…
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ニューヨークのお天気が悪くなっていて、ラガーディア空港行きは1時間40分ほどの遅れ。

 

待機している間、フライトに使っているiPadをしばらく充電。電子機器の使用頻度が劇的に増えたここ数年の間にも、待合席でタブレットやらスマホやらを、あちこちで充電できるようになりました。
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本当に助かります。

 

昔ながらの雰囲気を残す、ここメンフィス空港。
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裕坊がいるのは、Aターミナル。現在Bターミナルは全閉鎖になって、本格的な改装工事の真っ最中。ほとんど全建て替えをやっているみたいです。天井が高くなり、光がしっかりと差し込むようになって、明るいターミナルになるそうですので、乞うご期待。

 

以前はノースウエスト航空の、主要基幹空港の1つとして機能していたメンフィス空港ですが、

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デルタ航空との合併後は、すっかり便数が減って、出発便の情報を示す掲示板も1枚分に収まるようになってしまいました……

 

メンフィスはダウンタウンに、トロリー電車が走り、
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ビールストリートは、夜になって人が集まる街の中心。各レストランでは、ギターやサックスを持った人たちが集まってのライブショー。
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メンフィスの有名人といえば、エルビス・プレスリー

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お隣町、ミシシッピ州トゥーピュロー出身のエルビスは、音楽の製作を、ほとんどメンフィスの南部にある自宅にてしていたそうです。

 

こちらはグレイスランドと呼ばれる、エルビスの嘗ての住居。

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現在ではエルビスの博物館ともなって、中で生活していた様子も観察できるらしいです。

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エルビスが手がけたロックが根付いた南部の街メンフィスでは、ビールストリートのどのレストランを訪れても、夕食の時間になると賑やかなロックやブルースが演奏されます。

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他にも、格式の高いホテルピーボディホテル…
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クラシックなホテルのロビーでは、1日3回ほどアヒルさんがお散歩。愛嬌のある姿を披露してくれます。
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メンフィスの有名なお食事といえば、
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ポークバーベキュー。バーベキューソースではなく、各レストランご自慢のシーズニングをかけて、炭火で香ばしい骨付きを食べるのが、メンフィス流。

 

ダウンタウンで有名なのは、レストラン・ランデブー。

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もし車での移動が可能であれば、こちらが裕坊のオススメ。コーキーズ(Corky‘s)

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メンフィス空港の北を東西に走る240号線へと乗って、東に走ることおよそ20分。ポプラーストリートを西へと行くと、道の左側にあります。

 

ここはバーベキュー用のシーズニングが、絶品。
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南部に立ち寄る機会がある時には、、是非寄っていただきたいレストランです。今月は後半に入って、何度かメンフィスでの長時間滞在が入っていますので、ウーバーを使って行っちゃおうかな…

 

これからニューヨーク行きなのですが、1時間40分の遅れ。

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今日は1日じゅうこんなお天気とにらめっこしながらのフライトになりそうです。

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このままだと、本来12時間入っていた宿泊滞在は、法律上の必要最低時間である10時間になりそうな予感…

 

 

まだもうしばらく待機です……

 

 

 

 

 

 

 

裕坊、明日からまた4日間のフライトへ

皆さんこんにちは、リージョナル航空会社サラリーマン、裕坊です。

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先日休日を返上して入れていたフライトを終え、今日火曜日は束の間の1日のお休みをいただいて、明日からはまた次の4日間のフライトへ。

 

まず出発前日には、制服のワイシャツにズボンを、自らアイロンがけ……

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ワイシャツはいいにしても、制服用のズボンはポリエステルにウールの組み合わせですので、本来であればクリーニングに出さないと縮んでしまうのですが……

 

 

フライト教官時代から含めて、全てこのやり方で、15年以上…

 

 

ワイシャツも、洗濯を続けていると、どうしても襟の部分が黒ずんできてしまうので、本当はクリーニングに出すべきなのですが……クリーニング代1年分で、元が取れて、新しい制服が買えてしまうし……

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ちなみに、我が社では5年ほど前から、制服やら、管制官との無線交信などに必要となるヘッドセットなどに対しては、一定額の支給をしてくれるようになりましたが、それまでは入社時の制服の支給以外は、全て自費にて購入しておりました。

 

現在では、iPad1枚に収められるようになった会社の規定やら空港の情報など。かつては全て紙にて印刷されておりました。それをファイルに挟んで、何冊も運んでおりましたので、パイロットはこんなカバンをも持ち運ばざるを得ず…

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お値段ピンキリですが、相場はおよそ100ドルから200ドルほど。B4用紙が10センチほどの厚みにもなるファイルを、大抵6冊も運んでおりましたので、けっこうな重量に……我がエンデバー航空は、その紙の媒体から電子系の媒体への移行となる、最後のアメリカ国内定期航空会社でした…

 

 

毎日いい運動やってたな〜〜……

もちろん、フライトケースも全て自費……

 

 

着替えを入れるスーツケースは、フライトクルー専用仕様…

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リージョナルジェット機の場合、着替えを詰めたスーツケースは、客席の上にある棚に収納するのですが、

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収納スペースがとても狭く、無理やり押し込んでその圧力で、車輪の軸がずれてしまったり、カバンが壊れやすい環境でお仕事していますので、

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耐久性を考慮した、金属フレームを利用しているクルーが多数派……硬化プラスチックを使った、同じ形の廉価版もあります。お値段は相場が200ドルから300ドル。通常は機内持ち込みサイズで、55センチ高のものがほとんどですが、65センチ仕様もあり、お値段は50ドルほどを追加……

 

 

裕坊は、念のために、4日間のフライトへと出かける時でも、6日分の着替えは準備します。

何が起こるか分からない世界ですので……

 

 

そして無線交信に使用されるヘッドセット。裕坊が愛用しているのは、デイビッド・クラーク社製のPro−X。お値段700ドルなり。日本円にして、およそ7万5千円ほど。

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騒音を一定レベルでカット。単3乾電池を2本使用し、特定の周波数の音を発することによって騒音を相殺、エンジン音や風切り音などをかなり軽減してくれます。しかもブルートゥース機能付きなので、本社にある整備課や運航管理課などと直接電話でお話をしたいときは、直接ヘッドセットを通しての通話も可能…

 

ただ旅客機の操縦席の窓ガラスは、いくつかの層からなっていて、

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鳥や飛来物からの衝突に対する耐久性を高めているだけでなく、露結や着氷などを未然に防ぐ構造になっているので、電話用の電波を少し通しにくいという弱点があります。通話が途切れ途切れになって、整備課担当者から煙たがられるのは、日常茶飯事……

 

 

テレックス社も、航空通信用ヘッドセットの老舗。こちらTelex 750はお値段手頃(相場は新品でも220ドル)で、低騒音のコックピット(エアバス機等)では圧倒的なシェアを誇る、主力中の主力。

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実をいいますと、CRJ−200型機(50名仕様)には、機内の空気を再循環させる換気扇がないので、コックピットが900型機(76名仕様)に比べて遥かに静か。50人乗りのジェット機に乗っている頃は、裕坊も愛用しておりました。

 

オーディオ関連製品で評価が高いBose社も、人気のヘッドセットメーカーの1つ。

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写真にあるA20は、耳当てはそこそこの大きさながら、長時間飛んでいても、あまり耳に大きな圧力をかけないのが特徴の一つ。しかも騒音をほぼ完ぺきなまでに遮断してしまうので、プロペラの音が大きいセスナなどの小型単発機でも、騒音に悩まされることがなくなります。

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ブルートゥース付き版だと、お値段1,100ドル。日本円で12万円ほどと値段は張ってしまいますが、これから長く飛行機に乗りたいと思う方には、是非オススメ。

 

 

ちなみに明日からの4日間のフライトは、3泊とも宿泊滞在時間がほぼ毎晩とも、法律上許可される必要最低限の10時間とちょっと……

 

それでも2014年の法律改訂前と比べると、まだマシにはなりました……

 

 

改訂前は、地上滞在時間が最短8時間などということもあり、しかもそれって、飛行機のゲート到着後15分後から起算して、翌日の出発便ゲートショーアップまでの時間でしたので、

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いつもターミナルを駆け抜けるように、早足でホテルの送迎シャトル乗り場へと向かったり……

 

カナダなどでは移民局を到着時、出発時とも通らないといけない時もあり、実質ホテルのベッドで寝られるのは、3時間なんてこともありました…

 

クルー専用のラウンジでは、こんな光景を見るのが日常茶飯事だった時期も……
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その当時に比べれば、遥かにマシにはなりましたが、本音を言うなら、やっぱり宿泊滞在時間は、12時間は欲しい…

 

 

ということで、ブログの更新頻度が、しばらく落ちてしまうかもしれませんが、明日から頑張って行ってまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊、フロリダから帰宅

皆さんこんにちは、航空会社勤め人、裕坊です。

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我が家の1人息子くんが、アメリカにやってきたのは2歳の時。ちょうど裕坊が現在勤めるリージョナル航空会社に入社した年の渡米。あれから早や13年……いつの間にか高校に通い始め、4年後には大学へ進学…………の予定…………

目を覆いたくなるような学費の大学へ息子くんを送り込むには、体が動くうちにしっかりと働いておかなくてはいけません…

 

休日を返上して、日曜日にはニューヨークからフライトを3便担当。前日には数ヶ月ぶりに、ニューヨークに今も借りている宿舎へとやってきて、1泊…

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クイーンズは落ち着いた佇まいで、治安も安定し、住環境も悪くはないのですが、やはり中は狭いです…

 

オーナーの許可を得て、一部写真を掲載……
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こちらはダイニングルーム。6人が座るといっぱいいっぱい…

 

ちなみに、こちらのお部屋、元々はマスターベッドルーム。
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2つの2段ベッドを4人で共有する、雑居部屋。こちらでクラッシュパッドと呼んでいます。一時期はケネディ空港に所属し、ここで月のほとんどを過ごしていた時期もありました。

 

日曜日の朝は、ラガーディア空港からの出発。

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ボーディングブリッジのない駐機スポットからの出発で、

 

お客様は、バスにてお出迎え。ターミナルの建て替え工事が次々に進んでいきますので、
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しばらくは、このバスは活躍することになりそうです……

 

日曜日は、まずノースカロライナ州の金融の中心地の一つ、シャーロット往復便を担当。
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ここの空港のフードコートは、天井が広く、いろんな種類の食事が選べることで大好評。
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椅子やテーブルの数も揃っているので、座る場所を見つけるのにも、あまり困ることはありません。
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ただ日曜日とあって、人気のチキンバーガー専門店は、お休みでした…
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最近ダイエットがまずまず順調で、体重がいよいよ70キロを割り込み、ちょっと調子に乗っている裕坊。
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目もくれずに、こんなところにやってきて、

 

ここは先日ご紹介したケネディ空港と同じような、パック詰めのお寿司が売っているのですが、
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こんなものを購入しておりました。
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ケネディ空港と比べて、ほとんど同じ内容でありながら、2割も安いのでお買い得。シャーロット国際空港の、フードコートのほぼ真ん中に位置していますので、迷わずお寿司屋さんにやってくることができます。

 

そのシャーロット空港は、従来からある古い方のAコンコースは、南側半分が工事の真っ最中。
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現在供用になっているのは、奇数側のゲートだけ。

 

既に改装工事が終わっている、北側半分のAコンコースの奇数側のゲート、A3からラガーディア空港に向かって、折り返し。
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既に旅行シーズンは終わっているはずなのですが、先日も70名以上の乗客の方が搭乗してこられました。

 

既にハリケーン・ドリアンが過ぎ去り、落ち着いたお天気の東海岸
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フライトは順調、乗り心地もスムーズで安定したフライトでしたが……



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…………………………

 

 

実は、裕坊が座る機長席の、両側の画面からデータが完全に消えて、自動操縦までがオフになる故障が発生…
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副操縦士のウェスリーくんが担当していた便ですので、そのままデータが生きた状態のウェスリーくん側の計器画面を使って、そのままラガーディア空港まで到着……

 

 

ちなみに、最近の旅客機は、故障の履歴までが記録されるようになっていて…

 

 

我がCRJ−900型機では、機長席の後ろにあるパネルの一番上のスイッチを、

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上にすると……
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機長席にある計器画面に、このようなデータ表が表示されて、故障歴を追うことができる仕組みになっています。
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どうやら起こっていたのは、ジャイロセンサーの故障だったらしい……

 

 

ところで、ジャイロってなんぞや…

 

 

早い話、『ジャイロ』というものを使うと、飛行機の姿勢や方角を知ることができる、スグレモノなのです。
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実はジャイロというのは、回転体の性質を利用したもの…
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コマのような回転体が、高速で回転すると、その場にとどまり、安定する性質がありますので、

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飛行機では、早くから使われてきました。

 

横方向に回転させると、回転体はその場で安定し、その周りを飛行機が動くことによって、飛行機の姿勢(機首上げ下げ、左旋回、右旋回)などが分かる仕組み…

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計器画面では、このように表示されます。

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回転体を縦に回転させると、今度は回転体は縦方向で安定するので、その周りを飛行機が回ることによって、
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飛行機の機首が向いている方角を知ることができます。

 

それを使った計器がこちら…
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それらを含めた計器がたくさん並んだセスナで、ほとんどの将来のパイロットたちは、飛行訓練を受けます。写真はセスナC−172(4人乗り)のコックピット。
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いくつかある計器の中に、紹介した2つの計器が並んでいるのが見えます。

 

ただこの古くからあるジャイロ計器は、空気を送り込むポンプの故障が多いのが難点でした。

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雲の中を飛んでいて、これらの計器類が故障すると命取りになりかねないので、最近では光ファイバーを使ったジャイロ計器などによって、置き換えられるようになりました…

 

こんな小さなチップ一つで、様々な計算を行うことによって、飛行機の姿勢や方角などを算出しているらしいです。
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裕坊が乗っていた機体は、チップを置き換えたのかどうかまでは分かりませんが、次の出発便はほぼ定刻で出発しておりました。

 

裕坊たちは、飛行機を乗り換えた上で、フロリダ州のジャクソンビルまでやってきて、
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その日の担当を終了…

 

朝はプールを見ながら、起き上がり…
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日光が上からたっぷりと入る、気持ちがいいターミナルから、
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デトロイトまで、お客さんとして帰ってまいりました…
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帰宅の途…
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裕坊は、火曜日に1日お休みをいただき、再び水曜日から元々入っている4日間のフライトへと出発します。

 

 

ところで、成田空港では、台風による影響で交通機関が軒並み止まって、1万5千名の方が、成田空港にて一夜を明かしたと聞きました。まだ千葉県内では5万7千軒、東京電力の圏内で61万軒が停電が続いているとの報道もあります。少しでも早い復旧を願っています。

 

 

 

 

裕坊、ニューヨークへフライト前日移動

皆さんこんにちは、リージョナル航空にて「取りあえず4本線がついた制服を着ている」サラリーマン、裕坊です。

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先日木曜日に、4日間のフライトを終えていた裕坊。1時間当たりのお給料がデルタ航空など、大手本体並みに高ければ、家族とともに連休をゆっくりと過ごせるんやけどな〜〜……息子くんはとうとう高校(4年制)が始まり、大学を見据えておりますが、とある大学の学費は年間3万ドル(およそ300万円強)、某有名私立大学は年間5万ドルなどという、到底考えられない数字が並び……

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体が動いて稼げるうちは、なんとか稼いどかんといかん……

 

 

ということで、ニューヨーク発のフライトを、休日返上で組み込むハメに……

明日、日曜日は朝10時すぎの出発のフライトだから、デトロイトを当日出発しても、大丈夫のはず、と時刻表を見てみると………

 

 

10時前にニューヨークに着く、デトロイト発のフライトがない………………

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仕方なく、前日である土曜日にニューヨーク入り…

 

 

しばらくぶりに、ニューヨークまで『コミュート(航空業界においては、飛行機による配属先空港への通勤を、こう呼びます)』してまいりました…

 

ちなみに、今日は奇遇にも、2人にも知った人に「通勤」途中に会うことに…

 

何かの縁だったんやろか?

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デトロイト空港では、まず我がリージョナル航空会社に客室乗務員として、最近入社したばかりの日本人女性のCさん。

 

日系の大手銀行を辞めてまで、客室乗務員になるというご自身の夢を叶えたCさん。ただまだ研修が終わって数ヶ月。社歴が浅く、まだ交代要員である『リザーブ』の真っ只中…

こともあろうに、ニューヨークに到着後、本社の乗務員管理課から電話が入って、フライト延長……本来なら帰宅できるはずだったのに、もう1日宿泊滞在を含めたフライトが入り、次の行き先へと向かっておりました…

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気持ちよく分かります…

 

ただお仕事自体は、とても楽しんでらっしゃるようで、そこが救われる思いでした。

 

 

 

もう1人は、かれこれ10年以上の付き合いがある悪友、ギリシャアメリカ人のA太郎くん。

 

実は彼は、会社こそ違うものの、元リージョナル航空会社の客室乗務員。それが今では6桁のお給料を悠々と稼ぎ、有給のたびに外国へと足を運んで、かれこれ訪問した国と地域の数、なんと87……職を転々とし、その度に大幅昇給を獲得して、本人は頑なに否定しておりましたが、今はきっと3千万とか4千万とか、稼いでるに違いない……いや億越えしとるかも知れん……

 

A太郎、今度会った時は、ステーキくらい食わせろよな……

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そんなことをお互いに言い合える間柄のA太郎くんですが、実はかなり久しぶりとなる再会…フライトの都合で、20分ほどの短い時間ではありましたが、とても楽しいひと時を過ごしました。

 

そしてニューヨーク到着…

 

 

今日はケネディ空港へと降り立って、ニューヨーク配属時代から借りている間借りの宿舎に、久しぶりに公共のバスにてやってきました。

 

ちなみに、いくつかあるターミナルのうち、公共のバスが発着しているのは、第5ターミナルだけ。ですので、ターミナル間を移動するには、このエアトレインと呼ばれる電車に乗って移動。

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デルタ航空の発着は、第2、もしくは第4ターミナルですので、エアトレインに乗り込みます。
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もしエアトレインを利用して、地下鉄、もしくはロングアイランド鉄道へと接続する場合は、5ドルが必要になりますが、

 

ターミナル間の移動では、料金は発生しません。
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こちらが車内の様子。

 

ちなみに、全てコンピューターによる管理で、全自動。運転手さんなどは乗っていないのです…
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鉄道の世界では、既に全自動運転の世界は現実のものに……

 

もしJFKから公共の交通機関で、マンハッタンなどへ向かうのであれば、エアトレインでジャマイカ駅まで向かい、
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写真にあるロングアイランド鉄道を利用するのを、裕坊はオススメします。地下鉄Eライン、Fラインでもマンハッタンへは行けますが、ロングアイランド鉄道の方が清潔ですし、時間がジャマイカ駅からグランドセントラル駅までおよそ15分ほどと快速。間違いなく、この方が便利です。

 

公共のバスは、第5ターミナルに着いたら、まずはエレベーターに乗り、1階まで。
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これがバス乗り場を示す案内板。
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ケネディ空港発着の公共のバスは、路線の数が少なく、クイーンズ内が3路線、ブルックリンへと向かうバスが1路線と、路線数はあまり多くありません……
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今日お世話になったのは、このバス。連接式…
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こちらが車内…
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クイーンズをほぼ1時間ほどかけて走るこの路線を、ほぼ終点近くまで乗車して、宿舎へ…クイーンズのいろんな顔を見ることができます…

 

まずはケネディ空港の敷地を通り抜け…
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しばらくすると、こんな立派な建物が目に入るのですが……
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実を言うと、これ、ごみ集積場……
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ゴミ収集車が、土曜日とあってほとんど稼働しておらず、たくさん止まっておりました。

 

普段ケネディ空港に宿泊滞在が入る際にお世話になるホテルも、この路線沿いにあります…
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ガソリンスタンドを曲がると、ちょっと町の様子が変わり…
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住宅街の中を、しばらくは走り抜けます…
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そして次の交差点を、左折すると…
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ちょっと広い通りへと出て…
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お店もいくつか立ち並びます…
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全米中にあるドラッグストア、ウォルグリーンズも…
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そして再び住宅街へと続く通りへと、右折…
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日本人の感覚にはない色合いのお店が、いくつも立ち並ぶのも、クイーンズならでは…
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クイーンズの住宅事情をよく表す、長屋式の住宅…
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タトゥーのお店も、こちらではよく見かけます…
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床屋さんがあったり、小さな食堂が立っていたり…
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昔ながらの、レンガ建ての建物も、多く建っています。
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一軒家も、所狭しと建っていますね…

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裕坊が借りている宿舎も、一軒家なのでよく分かるのですが、とにかく狭いです……

 

こちらは、地下鉄Aラインの終点、オゾンパーク駅…
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そしてもう一つの高架橋(こちらは地下鉄J、Zラインの121番通り駅)を過ぎると、裕坊の降りる停留所はもうすぐ。
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バス下車……
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裕坊が今も借りている宿舎は、クイーンズのちょうど中間にあり、
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周辺は、まずまず落ち着いた佇まい…
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クイーンズは、治安も落ち着いていますし、マンハッタンへのアクセスもとてもいいので、
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ニューヨークに住むのであれば、裕坊的にはオススメです。


明日は3本のフライトに行ってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊、休日を返上して、ニューヨークへ

皆さんこんにちは、リージョナル航空のとりあえず機長、裕坊です。

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昨日木曜日、4日間のフライトを、風邪一歩手前の低空飛行ながらもなんとか乗り越えてこなしきった裕坊。今月は少し欲張りすぎて、休日を利用してフライトを入れたのはいいのですが、ちょっと欲張りすぎてしまいました…………

 

米系の航空会社では、休日日数が極端に少なくなる『リザーブ』と呼ばれる交代要員を除くと、国内線のパイロットの場合、4日間から5日間のフライトをこなし終えると、3日から4日間の休日が入るのが一般的。スケジュールは、各月の入札期間中に各個人が希望を入札。社歴が長い方から順番に、各個人の希望に呼応するフライトをコンピューターが抽出して、スケジュールが決まります。社歴が長いと、10日連休なんてことはザラ……

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社歴が長く、優先権が高ければ1ヶ月あたりの休日が20日なんてことも…

 

 

社歴の長いパイロットさん、パイロットであることを自負するなら、休日日数が多いのを自慢するんでなく、頑張って飛んでるとこを見せようや……

 

 

裕坊はそんな夢のような休日日数とは縁がなく、家計をやり繰りするために、少ない休日を返上して、フライトをギッシリと入れてしまい……

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こんな状態が、どうやら1ヶ月続きそうな気配……

 

まぁ、どうせ家にいても建設的なことはほとんどやっとらんのやし…

 

 

いっか……

 

それでも、給料は大手の国際線機長の3分の1ほどですが……

 

 

ただそれも、健康な体があってこそ……

 

先日油断をして、喉を痛めてしまい、先日木曜日に終えたばかりの4日間は、風邪一歩手前の状態が続く、低空飛行……

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病欠に関する規約は、会社ごとに契約によって細かく決まっています。我が社の場合は、病欠に使える病欠時間が、各月ごとに数時間ずつ会社から与えられ、実際に病欠を取った時に、本来担当するはずだった予定のフライト時間分が、病欠時間から引かれる仕組み。裕坊は7月に20時間分を使ってしまっていたので、残り使えるのは、実質6日ほど……

 

ちなみに、その病欠時間を全部使い切ってしまうと、足りない時間分はお給料から減額される仕組みになっています…10時間分が不足するとなると、10時間分のお給料が最低保証給から減額になることに……

 

クルーによっては、念には念を期して、ちょっとでも風邪の症状が出ている場合は病欠を取っていますが(本来は、そうあるべきなのでしょうが…)、裕坊は少ないお給料で一家を支え、しかも息子くんは高校に入学……将来の大学進学に備えて、稼げる時には稼いでおかないといけないので、なかなかそういうわけにもいかず…

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ちょっと無理を押しておりました…

 

ただ風邪が酷くなり、蓄膿症、副鼻腔炎などが出た場合は、少々体が元気であっても、裕坊もあっさりと病欠を申し出ます…

 

特に耳管狭窄症は、パイロットにとって注意しておかなければいけない風邪にまつわる症状の一つ。

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写真にあるEustachian Tubeが、耳管。普段は、耳管と呼ばれる管によって外耳道と中耳内の圧力を等しい状態に保っているのですが、風邪などで蓄膿症、副鼻腔炎などを発症して耳管が詰まると、これができなくなります。

 

特に気をつけなければいけないのが、飛行機の下降時。機内の気圧が上がり、外耳道へ入る気圧は高くなるのですが、耳管が詰まると、中耳内の気圧が外耳道と同じに保てなくなり、鼓膜が中耳側に引っ張られて、難聴を引き起こしたり、最悪の場合は鼓膜の破裂なんてことも…

 

鼻が詰まったら、裕坊もお金のことは忘れて、フライトをあっさりと諦めます……

 

 

まだ低空飛行ながらも、なんとか鼻詰まりは避けられていますので、今日金曜日、1日だけお休みをいただいて、明日には日曜日に始まるニューヨーク発のフライトに備えるのに、ニューヨークへと出発…

 

こはちょっと栄養をつけんといかん、ということで、この4日間のフライトは、ダイエットのことは忘れて、少々カロリーが高くても栄養価が高いものを敢えて選択して、食事を取っておりました。

 

デトロイト空港の、A36ゲート手前にある、日本食レストラン。

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ラーメンやお寿司、あとは丼物も各種揃っておりますが、

 

先日は、お味噌汁にお野菜をいただいた上で…
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ビタミンBがたっぷり、栄養価も高いトンカツ定食をいただき…
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昨日木曜日は、3時間の地上待機が入っていたニューヨーク・ケネディ空港で、こちらのお店にて…
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ちなみに、ここではお寿司がパック詰になっていて、各種、巻き物に握り寿司と、様々なお寿司を買うことができます。

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しかし昨日は、いつものお寿司ではなく…
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買ったのは、どんぶり物…

 

実はこちらでは、いくつかどんぶり物の他にも、定食のお弁当なども揃っています。
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ややお値段高めながらも、元気の素ということで、昨日はすき焼き丼を買ってしまいました……

 

ただ、ここのすき焼き丼、かなりオススメです。こんなところで、ちゃんとした日本食が買えるのかと感動してしまうほどの出来……おつゆは完全にすき焼きで、白ご飯もちゃんとした日本の短粒米で炊き加減もバッチリ。牛肉もすき焼き用の薄さのものがたっぷり。ご飯もしっかり入ってボリュームもありますので、十分お腹も一杯になります。ケネディ空港でご飯を調達する際には、是非ご一考を…

 

 

ただ、生卵は手に入りませんので、悪しからず…

 

 

第4ターミナルのB側コンコース。B24とB26の間にある、Buffalo Wild Wingsの、

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すぐ横にありますので、是非お試しアレ…

 

 

明日土曜日、お昼頃の便を利用して、ニューヨークまで行ってまいります。

 

 

 

 

 

 

裕坊、ノーフォークから出発(3日目)

皆さんこんにちは、リージョナルジェット機運転手、裕坊です。

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今週月曜日に4日間のフライトに出かけていた裕坊。今日は3日目。

 

昨夜はミネアポリスからアメリカ大陸を「半分」横断して、先日のブログでも取り上げた、バージニア州ノーフォークへとやってきて、宿泊滞在。アメリカ海軍の総司令部があり、近くの軍港には大型の航空母艦イージス艦など、グレー一色の軍用船も多く停泊しています。

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海軍の町でもあり、海軍の制服を着た兵士を見かけることもしょっちゅう…

 

夜遅くにノーフォークまでやってきて、カバンを引きずって、ホテルまで。航空会社では、会社が組んだフライトでの宿泊が入る場合は、ほとんど例外なく会社が契約したホテルへと向かうのですが、ちょっと大きめの空港ともなると、ホテルへと向かう送迎シャトル乗り場が、なかなか見つからず、到着ロビー周辺をウロウロすることも……

 

ノーフォーク空港は、緑に囲まれた落ち着いた佇まいの中に建っていますので、周辺の雰囲気は悪くないのですが、(ちなみに、これは今日水曜日のショーアップの時に、写した写真です)

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建物全体が2階建てになっていて、2階にある通路がターミナル全体で繋がっている構造。

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外に出ると、そのターミナルを取り囲むように、至る所にお迎え場所のサインがあり、それが8箇所くらいに分かれているので、

 

ホテルの送迎シャトル乗り場を探すのに、いつも一苦労…
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普通、空港からホテルの送迎シャトルに乗るような時は、荷物受け取りのすぐ横にあるシャトル乗り場にまで、ホテルの送迎シャトルもお迎えに来るので、迷うことはほとんどありません。

 

ところがノーフォーク空港では、気を利かせてシャトルの運転手がゲートから一番近い出発口までお迎えに来てくれたり、そんでもって外の停車する場所がいくつにも分かれているので……

 

 

迷子になることも…………

 

 

昨日は実は新しい契約先のホテルでの宿泊とあって、乗り場を探すのに15分ほど歩き回っておりました……

 

こちらは、ターミナル2階の様子……

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ターミナルの出口は、この先を真っ直ぐとなっていますが、昨日のお迎えは左側にあるエスカレーターを降りた先…

 

1キロほど、余分に歩くハメになりました……

まだ風邪が完全には治ってないのに…………

 

 

疲れた……

 

 

ノーフォーク空港の規模自体は、各航空会社の主要基幹空港ほど大きくはないのですが、横に縦に長く伸びているので、歩くとけっこうな運動量になります……
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ほんと、よう歩いた……

 

そして昨晩泊まっていたのは、敷地面積がとても広く、森に囲まれて、庭園までがついているというクラシックホテル。

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こちらもちゃんと行く場所を確認しておかないと、確実に迷子になります…………

 

ただ雰囲気は最高でした。
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裕坊が入社した頃のリージョナル航空会社といえば、コストを徹底的に削減するために、
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泊まっていたのは、全て安普請のホテルばかり……

 

南部の州によっては、廊下が外にあって、部屋には窓がないなんてことも……
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窓はあっても、それが通路側にあったりして、カーテンを開けることもできず、昼間からカーテンを閉めて、真っ暗の部屋の中で過ごしたのも日常茶飯事……

 

ただ一部の宿泊滞在先では、地元の人しか知らないようなローカルダイナーなどに寄れるチャンスもあったりして…

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映画の中にいるような錯覚を覚えることがあったりして、それはそれでいい思い出……

 

それでも当時のお給料は、家族3人で安アパートでギリギリ切り盛りするのがやっと…

その頃に比べると、リージョナル航空会社といえども、労働環境は格段に改善しました。

 

昨晩から泊まっていたホテルの建物は、レンガ造り。ロビーへの入り口はこちら。
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中へ入ると、
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広い……

 

お城の中にいるような錯覚に陥りそうなインテリア…
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ロビーを抜けると、敷地内に大きく広がった庭園もあり、お散歩をするのも可能。
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遠くには、噴水が上がっているのも見えておりました…

 

各宿泊のお部屋へと向かうには、一旦ロビーのある建物を出て、
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森の中を歩き、
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いくつかに分かれた宿舎の建物へと向かいます…

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まるでハリーポッターの世界……

 

宿舎の入り口へと入ると、調度品はどれも全てアンティーク調で、19世紀へとタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます…
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少し暗めの灯りで、雰囲気を醸し出している、エレベーターホール…
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お部屋の中も、落ち着いた佇まいでした…
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今月のノーフォーク滞在は…………

 

これっきり………………

 

 

来月以降、実は『リザーブ』と呼ばれる補欠要員への復帰を考えていますので、しばらくノーフォークの滞在もお預け…

 

でもこちらは自費で、いずれゆっくりと滞在してみたいです。

 

ご興味のある方は、Founders Inn & Spa、Norfolk Airportで検索してみてください。ノーフォーク空港からは、車で10分ほど。お庭があり、プールもあり、レストランでのお食事も可能。バージニアビーチも近く、チェサピーク湾を渡る横断道路など、ノーフォーク周辺には観光スポットも点在。裕坊も、自信を持ってオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊、4日間のフライト

皆さんこんにちは、リージョナル航空会社操縦士、裕坊です。

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しばらく数日ほど、ブログの更新が疎かになってしまいました…

 

 

先週、土曜日に上げたかったのに、ブログを書き込んでいるiPadに不具合が出て、打ち込んでいた内容が全消去になったりして、ガッカリ…………

 

気を取り直して……

 

 

先週は土曜日が4日間勤務の最終日。アメリカ海軍総司令部のあるバージニア州ノーフォークを経由して、デトロイトまでの2便を担当。

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夏の最後の快晴の中を、チェサピーク湾から滑走路へと入っていくルートでノーフォーク空港へと着陸。陸路も海路も大変往来が激しく忙しいここチェサピーク湾。大西洋、太平洋などの外洋などへと出る航空母艦イージス艦などの軍の船の航行も多いので、チェサピーク湾を渡る陸路は、橋とトンネルの組み合わせになります。

 

バージニアビーチから対岸のバージニア東海岸までの全長は、およそ27キロ。
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橋脚は高いところでは、高さ30メートルほどにもなり、下から眺めるとけっこうな迫力なのです。f:id:Yuichibow:20190904015042j:image

 

道の8割ほどは、海の上に繋げられた橋の上を走るのですが、

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海路が往来する部分はトンネルになっていて、こちらは現在は対面通行式。
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ただトンネルを並行して走らせる計画もあり、将来的には全線が2車線による通行になるらしいです。

 

前々から家族を連れて走ってみたいと考えていた、ここチェサピーク湾横断道路。ただ秋になって、ミシガン州の朝晩が冷え込むことをすっかりと忘れていて……

 

帰ってきた土曜日の晩には、喉を痛めておりました…………
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これから冷え込みには注意しましょう…

 

 

といっても、風邪を引きかけた裕坊の言葉には、説得力はありません……

それでも昨日月曜日には、次の4日間のフライトへと出発……

しばらくは低空飛行を強いられるかも知れません……

 

 

秋といえば、台風やハリケーンの季節。
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バハマを襲ったハリケーン・ドリアン…

 

一時は5段階あるハリケーンの勢力を表す指標の中でも、カテゴリー5と最強のランクにまで勢力を増していたハリケーン・ドリアン…
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勢力が強い上に、速度が遅かったとあって、バハマ諸島では壊滅的な被害が出ているらしいです。

 

とにかく被害がこれ以上広がらないことを、ただひたすら祈るより他にありません…
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そしてアメリカの秋の風物詩といえば、アップルサイダー。
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アメリカの至る所にある、こんなのどかなりんご農園の中にあるサイダーミルと呼ばれる加工所の中では、

 

採れたてのりんごを押し潰す機械が、この時期はフル回転。
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その絞りたてのジュースが、こちらでいうアップルサイダー。
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ビタミンCたっぷり。ちなみにサイダーといっても、こちらでは炭酸は入りません…

 

そしてこの時期に、アップルサイダーとともに一緒に販売されるのが、
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揚げたてのドーナツ。

 

大抵1袋6個入りで販売されていて、それをいくつか買ってアップルサイダーとともにいただくのですが、
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もうこれが最高……

 

秋晴れの週末ともなると、家族づれでやってきて、ドーナツとアップルサイダーで、家族の団欒タイム…

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これを見る季節になると、もう秋になったのか、と実感するようになります……

 

1年が経つのは早い…

 

秋の訪れを告げるもう一つのイベントといえば、アメリカの労働者感謝祭…
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こちらで、レイバーデーと呼ばれる祝日は、毎年9月の第1月曜日。

 

アメリカの各地でパレードが行われるのですが、どうやら元々シカゴ近郊にあったプルマンという鉄道系会社と労働者のストライキによる大きな衝突があった際に、第22代クリーブランド大統領が、9月第1月曜日を、労働者感謝祭として、連邦祝日として定めたというのが、きっかけだったらしいです。
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「同業者・労働組合の強さと団結精神」を受け継いでいくために、現在でもレイバーデーは、各地でパレードが盛大に行われます。

 

そしてアメリカの多くでは、レイバーデーの翌日から、新学年…

 

州、或いは学区によっては既に学校が始まっているところもあり(息子くんがかつて通っていた小学校は、既に先週、8月の最終週から学校が始まっているらしいです)
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この黄色いバスを町じゅうあちこちで見かけるようになると、もう本格的な秋……

 

ちなみに我が息子くんが通うことになる4年制の高校…(アメリカでは、ほとんどのところで高校は4年制となります)

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全米でも非常に珍しい3つの高校が1つの敷地内に集まった、併設高校。

 

3つの高校を合わせた全校生徒の数、なんと
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6,500名…………

 

 

もうほとんど大学キャンパスやがな……

 

 

しかも授業は各高校が分け合って持ち回ることになっているので、その授業に合わせて、生徒たちも校舎間を移動…

 

雪の時は、どうするんかいな、と気を揉んでおりましたが……

 

そういえば、雪の時はミシガン州の学校は、ほとんど休校になるんやった……

 

スクールバスは、同じ学区内で、高校、ミドルスクール(日本の中学に相当)、小学校と持ち回りになっているらしく、

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高校生はいの一番。息子くんのバスのお迎えの時刻は、なんと6時台……

 

それでもなんとか遅刻することなく、頑張って登校したらしいです……
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今後4年間で、どんな成果を出してくれるのか、楽しみです…

 

 

遅刻はするなよ〜〜……

 

 

 

その前に裕坊、早よ風邪治そうや……………………………………