Yuichibow’s diary

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊、4連休

皆さんこんにちは、リージョナル航空機展望台占有担当、裕坊です。

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今月は、先月まで5ヶ月間に渡って続いた『リザーブ』と呼ばれる交代要員シフトのスタンバイから、通常のスケジュールへと復帰して、「ちょっといつもより多く」飛ぶことを決意した裕坊。

 

先日「令和元年」2日目となる5月2日は、インディアナ州エバンズビルを早朝に出発して……

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担当したのは1便だけ。副操縦士は何度も一緒に飛んだミシガン大学の知られるアナーバーの生まれ育ち、ライアンくん。
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このフライトがライアンくんにとって、副操縦士としては最後のフライト。来週からはいよいよ機長昇格訓練だそうです。副操縦士としての、最後のフライトを彼に任せて、アトランタ到着……

 

あとは「デッドヘッド」でデトロイトまで、乗客の方と一緒に客席に乗って帰るだけ……お腹がとても空いていたので、チキンバーガーでも買おうと思ったのですが、
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相変わらずいっぱいやわ………

 

機内のドリンクサービスで提供されるスナック菓子で、ガマンしようと思っていたら、そんな時に限って、揺れのためにドリンクサービスなし……

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ひたすらガマン、ガマン…………

 

デトロイトに帰ってくるなり……
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Aコンコースの南端から、中央へと向かうこちらトラムに飛び乗って……………

 

ちなみに、既に5月1日から、Aコンコース内を走るトラムは再開しております。

 

こちらへと直行しておりました………

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次の日、5月3日、休日返上してでもフライトを入れる気満々だったのですが、交代要員が必要となるフライトは上がることなく…………

 

裕坊は5月が誕生月ですので、いろんな更新手続きがいっぱい………
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結局そちらに時間を費やすことに決めました……

 

ミシガン州には、日本のような車検制度というものがなく、その代わりにライセンスプレートの登録を、毎年誕生日前に更新します………州オフィスへとやってきて、

 

こちらの機械を使って、更新をしようと試みたのですが…… 

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普段であれば、お金を入金するとできるはずの機械が、どうやら故障中……

 

同じ州オフィスの別の支所へとやってきて、同じ機械を使って、更新手続きをしようと試みます……
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ところが………………………………………

 

こちらが、ミシガン州の最新版、標準ライセンスプレート。

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5年ほど前に施行になった新しい法律で、ライセンスプレートは10年以上を経過した場合、新しいものに置き換える必要があるんだそうです。更新を試みようとした機械に………………………

 

「済まんけど、受け付け手続きに並んで、新しいライセンスプレートを受け取ってくれや」………………………………

 

仕方なく、運転免許更新の手続きなどに訪れている方と同じ列へと並んで……………………

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一枚は上の写真にある通常のプレート。

 

もう片方は、絵柄入り……

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番号は全く違いますが、これと同色を一枚購入……

 

ただこの手続き一つで、今日は半日を費やすことに……………………

 

疲れた……………………………………………

 

金曜日は、息子くんがピアノとアフリカドラムの練習をして帰ってくる日………いつも遅くなるのですが、昨日はいつも以上に遅くなってしまい……

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家族3人、疲労困憊…………………………

 

 

もう今日は外食……………

 

 

我が家からは、車で10分とかからない、至近距離にあるこちらのお店まで……
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中は日本を意識した佇まい……
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最近メニューも写真付きが多くなり……

 

いつの間にお料理も少し高級路線へとシフトしていたのか………

 

同じ料理でも、ずいぶんと豪華料理に見える………
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ちょっとゼイタク………………

 

お寿司もめちゃウマでした……

 

今日土曜日の日にスーパーへと立ち寄ってみると……

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お店の中には、たくさんのお花が並んで……
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まさに春の装い……

 

外もようやく暖かくなってきましたので、今日は我が家にて、ちょっとゼイタク………

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今年初めて、我が家の芝刈り機くんが初始動……
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しっかりときれいになった芝生を見ながらの、裏庭でのバーベキュー。

 

コストコの簡易テーブルを広げます。
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台を開くと、脚が見えてくるので、
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おもむろにそれを広げて、
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それを立てると、テーブルが出来上がり。
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100円ショップで買っていたテーブルクロス。
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かなり役に立っています………

 

積み重ねたコンクリートブロックの上に……
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炭火用グリルを置いて、まずは外での準備は完了……
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こちらは我が家の松の木……

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松ぼっくりもしっかりと落ちてきます。
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こちらから、ヤニがたっぷりとついた葉を拾ってきて、
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火を起こすのは、息子くんがやってくれました…

 

裕坊一家のバーベキューは、メインは今日スーパーでたまたま安売りになっていた、こちらロースステーキ……

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起こしたての強火に
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味付けを済ませたロースステーキを載せて……
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裕坊自慢の、照り焼きロースステーキバーベキュー……
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めちゃウマです………

 

こちらはソーセージ……
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ジューシーに焼くと、ソーセージが甘く感じてしまうから、炭火バーベキューはやめられません……………

 

こんな景色を眺めながらの、ちょっとした我が家でのゼイタク……
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料理を一通り焼き終わった、炭火のグリル……
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仕上げはこちら………

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焼きマシュマロ……
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キャラメル状に焼くことができると、幸せな気分……

 

炭火がいい感じに庭を照らし出して、ちょっとしたリゾート気分を味わえる一夜となりました………

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明日と明後日ともう2日お休みの裕坊。そのあとは、怒涛の本格的な裕坊の5月の幕開けです……

 

 

 

 

裕坊、5月最初のフライトに出発

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

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昨年12月から、欠員補充のための交代要員である『リザーブ』と呼ばれるシフトを、5ヶ月連続で続けてきた裕坊。

 

勤務先の航空会社の飛行機の保有数は増えず、そのためフライトも増えず。その間も将来の運航拡大を目論んで、ずっとパイロットの採用は続けている我がリージョナル航空会社。当然のようにパイロットの数は少しダブつき気味になり、交代要員の出番も少なくなって、裕坊はこんな日々を長く過ごしておりました……

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航空会社のフライトクルーのお給料は、基本的に実績制。実績が少ない場合は、支払われるのは保障給。

 

ただ保障給だけですと、家や車のローン、ガス、電気代などを払ってると、あとはほとんど残らず、生活はギリギリ………
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しかも、もうとっくに終わっていると思っていた、昨年の息子の救急治療の支払い請求が未だに送られてきていて………
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4月には屋根の葺き替えまでが入り………
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このままじゃ、さすがにヤバい……………

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ということで、『令和元年』最初の月の今月は……
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既に担当便が確定している、通常のスケジュールに復帰することを決意しました………

 

定期航空会社のパイロットとして、実務に就くにはいくつかの資格も必要になるのですが、

 

まずはパイロットのライセンス……

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こちらがパイロットライセンス。

 

運転免許証は、アメリカも日本と同じく顔写真入りになりますが、パイロットライセンスには写真はなし。その代わりに、保有するライセンスの種類、操縦ができる機体の種類などが細かく記載されます。上の写真の下側に写っているのはライセンスの裏面なのですが、そこに写っている人物こそ、人類初めての動力飛行を成し遂げた、ライト兄弟

 

そしてもう一つ、安全飛行に欠かせないのが、パイロット自身の健康管理。定期航空会社のパイロットの場合、3段階あるライセンスのうちでも、一番厳しいとされる定期検診に合格する必要があります。
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基本的には1年に一度の更新ですが、40歳の誕生日を過ぎると、定期航空会社のパイロットは、6ヶ月に一度の更新が義務付けられます。
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今日の出勤は午後遅く。午前中はちょっと余裕がありましたので、

 

どんより曇り空の中を、クリニックへと出発……
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日本や他の外国での、パイロット向けの定期検診ともなると、まずは病院に到着するなり、人間ドックでも使われるような検査服へと着替えた上で……

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各科の検診を受けていくのが普通……大抵1日がかりのようですが、

 

アメリカの場合……

 

まず行くのは町医者の装いのクリニック。裕坊がお世話になっているのは、我が家から車で5分ほどの至近距離。
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アメリカにはどこにでもあるような、家庭医の佇まい。
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中もこじんまり。基本的に病気や怪我をした患者が来るところではなく、健康なパイロットの定期検診が主な業務とあって、待合にも人はあまりいないこのクリニック。
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アメリカの定期検診の場合、タバコをやらず、お酒も飲まず、薬の服用もない健康な状態を維持しているのであれば、本当に簡単に10分ほどで終わってしまいます。

 

尿検査を済ませて、血圧を測り…

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こちらが視力測定。

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中を覗き込むと、
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こんなものが見えて、

 

遠隔視力、至近視力などを測定。
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色盲の検査もあります。
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40歳を過ぎると、年に一度心電図も測定。

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そして聴診器を当てて、異常がなければ……
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こんな健康診断書を発行してもらって、終了……

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ただし検診料はしっかりと請求されます。

 

今日の支払い………

 

125ドル…………

 

 

次回は11月に検診となりますが、心電図を受けなければなりませんので、その時はなんと………………

 

185ドル…………………………

 

 

ちなみに、自費での支払いでございます……………f:id:Yuichibow:20190502084454j:image

 

取りあえずまた6ヶ月間は、飛行機に乗ってのお仕事が可能になります………

 

 

今日は夕方ゆっくりの出勤。5月1日になって、デトロイト空港のAターミナル内を走るトラムも、運用を再開しておりましたが………

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しかしそんな日に限って、Aターミナルからではなく……………
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トンネルを挟んで向かい側にある、B/Cターミナルからの出発………
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かつて50人乗りを担当していた頃よく発着していた、Cコンコースのゲートからの出発でした。
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今日は乗客の皆さんとともに、客席へと座って、
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インディアナ州エバンズビルまで……
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明日はまた早朝5時の出発ですので、
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これからシャワーに入って、明日に備えます。

 

裕坊

 

 

 

 

令和元年になりました

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

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とうとう令和元年を迎えました。

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200年ぶりの天皇生前退位による元号の更新。「昭和」から「平成」への改元時と異なり、前天皇陛下が在命のままの改元とあって、心の準備もできていましたし、新しい時代への幕開けとして、裕坊自身も「おめでたい」気分でこの瞬間を迎えることができました。

 

とうとう3つの元号を跨いでしまった……………

 

振り返ってみると、昭和の頃といえば、

 

航空機に乗る時のチケットといえば、まだ手書きが当たり前の時代……
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ケータイ電話などを持つという概念はなく、

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あっても、黒塗りの自動車に搭載されるくらいが、関の山………

 

通常電話でやり取りをするといえば、家に設置された固定電話。電話番号もかなりの数を、頭の中で記憶していたものです……

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コンピューターなんてものは、頭がいい人が使うくらいしか、イメージがなく、

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今でもよく分からないコンピューター言語を、キーボードで叩いている人を見ては、尊敬の眼差しで見ていた当時……

 

当然コンピューターテクノロジーもコックピットには入り込んでいませんでしたから、航空機も当時は全てがマニュアルで、メーター類といえば、全てアナログ式………
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所狭しと、丸い計器がたくさん並んでいます。

コックピットには機長、副操縦士の他にもう一名、パイロットと見た目があまり変わらない乗組員が乗務していて………
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その乗務員こそ、今ではほとんど見ることがなくなった航空機関士。油圧系統、与圧系統、あるいは燃料計算からナビゲーションに至るまでの様々な役割をこなしていたのが、第3のコックピットクルーでした。

 

 

それが平成に入る頃になると、

 

 

コンピューター技術が大きく、日常生活に大きく関わってくるようになりました…

 

何といっても大きな革命を起こしたのは、平成に入って5年ほどして発売された、ウィンドウズ95。

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グラフィカルユーザーインターフェイスGUI)により、コンピューターを一般の人たちに身近なものにし、情報技術の世界に革命を起こしました。

 

ケータイ電話が普及し始めたのも、ちょうどその時代…
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裕坊は、製薬会社勤務時代に初めてケータイ電話というものを手にしましたが、最初の頃のケータイといえば通話をするのがやっとで、町の中心を外れてしまうと、画面に「圏外」が表示されてしまうのが当たり前。当時、佐賀県を担当していた裕坊。一旦佐賀市を離れて唐津に向かう道中では、ケータイ電話が使えないという時代でした。

 

そんな時に活躍していたのが、こちらポケットベル……

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エレベーターの中にいても受診するという受信力の持ち主……

 

製薬会社時代には、会社支給のポケットベルを持ち歩き、一旦ベルが大きな音で鳴り響くと、急いで探したのがこちら……

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何をやらかしてしまったのか、恐る恐る営業所へと電話をかけていたのを、昨日のことのように思い出します…………

 

その頃になると、コンピューターも身近に感じられるようになり、ウィンドウズも95から98、98からMeなどと、次々に新しく更新されて、一時期流行ったのがウィンドウズ XP。

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裕坊も、ウィンドウズ XP搭載のノートパソコンを数台所有していて、一台は普通に普段から持ち歩いておりました。

 

ケータイでメッセージを送信したり、メールを送ったりなども当たり前にできるようになり、
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女性向けのデザインのケータイも発売されて、様々なデザインのケータイ電話を1人一台持ち歩くのが、当たり前になりました。
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コックピットの中にもコンピューターが同じく入るようになり、

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かつて航空機関士が担当していた業務を、コンピューターが処理する能力を備えます。こちらは第2世代と呼ばれるボーイング757型機のコックピット。こちらでは一部にアナログの計器が残っていますが、

 

第3世代のコックピットともなると、計器も一つの大きな画面にまとめられて、パイロットにとって各表示がとても把握しやすいデザインになっています。
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これが俗に呼ばれる、グラスコックピット。操縦室内における省力化が進んで、旅客機のコックピット内においては、航空機関士を見ることはほとんどなくなり、完全2名体制による運航が当たり前の時代になりました。

 

画面にタッチしてコンピューターを操作することができるようになると、さらにコンピューターは日常生活に、深く入り込むことに………

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iPhoneが登場して、それまでのケータイ電話の概念を大きく覆し、
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従来のケータイ電話をほとんど変わらない大きさでありながら、メールやメッセージの送信だけでなく、インターネットまでが手元で簡単にできるようになりました。

 

タッチ画面の技術を応用して、タブレットも世の中に普及……
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iPhoneの技術を応用して、インターネット検索を身近なものにしてしまったタブレット。それは航空機の中にも大きく入り込むようになって、
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現在ほとんどの航空会社では、iPadを中心としたタブレットで、マニュアルや空港の情報などを引き出せるようになっています。上の写真は、実をいうと、裕坊が実際にコックピットで使っている、iPadの実物でございます。

 

航空機に搭乗する際も、それまで紙を使った発券だったのが、

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スマホの普及とともに、インターネットでのフライトの検索、チケットの購入、チェックインの手続き、運航状況などが一目で確認できるようになり、
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空港での手続きも、本当にスムーズになりました……

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コンピューターが日常生活に入り込んで、生活を大きく変えた平成時代………

 

 

では「令和」時代は………

 

 

巷では、IT技術、またAI(Artificial Intelligence)とも呼ばれる人工知能が、今現在人間が手作業で行なっている業務の大半を置き換えることになると言われて久しいですが……

 

裕坊思うに、これはコックピットにおいても同じことで………

 

省力化は、今後ますます進むことになるでしょう。
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既にこのような小型ジェット機では、
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単独パイロットによる運航は、既に実現……
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まだこれらの小型機の場合、通常の操縦や情報入力などは、人間が手作業にて行なっていますが……

 

将来的に地上と航空機が、正確に情報をやり取りできるようになると、AIによる完全自動運航は、かなり近い将来実現するものと思います。

 

将来的に、ゲート出発からゲート到着まで完全自動運航になることを前提に、単独パイロットによる運航は令和時代が終わる頃には、実現しているのではないでしょうか。

 

 

5月は「飛ぶパイロット」になることを決意した裕坊。明日早速2日間のフライトへと出発します。

 

 

 

 

 

裕坊、3日間のフライトを終えた翌日に帰宅

皆さんこんにちは、「ガンガン飛ぶことを決意したパイロット」裕坊です。

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先週の金曜日から3日間のフライトをこなしていた裕坊。3日間に渡って担当したのは、合計で8便。全てはアトランタを基点とするフライトで、ずっとアトランタを行ったり来たり……f:id:Yuichibow:20190430115928j:image

 

こちらが、そのアトランタ・ハーツフィールド・ジャクソン空港の上空からの撮影写真。

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パイロットの視点でいうと、とても親しみやすい空港なのです。滑走路、誘導路が全て並行に作られているので、混雑時でもとても流れがよく、世界一の旅客数を誇る空港でありながら、状況がとても把握しやすいのが特徴。一度慣れてしまえば離陸までの経路、着陸後のゲートまでの経路なども簡単に把握できてしまいます。

 

ただ年間で1億を超える乗客が利用するということは、保安検査の時間も長くなるということで………

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旅行シーズンの一番混雑する時期にもなると、セキュリティー待ちで2時間かかることがどうやらあるそうですので、こちらの空港から出発する際は、時間に余裕を持っておくことをオススメします………

 

昨日は、1便目を担当した後、次の便まで2時間ほどの待機が入っていたので、初日に立ち寄っていたこちらのお店へとやってきて、
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こんな物をいただいておりました。
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サーモンポケ。皆さんもよくご存知の通り、ハワイの言葉でポケとは「切り身」。レストランなどで出される「ポケ」ともなると、魚介類の切り身に、塩、醤油、食用油、海藻、香味野菜などを加えて混ぜ込んだ料理になっているようです。

 

こちらの「サーモンポケ」。お酢をよく効かせた酢飯との相性がとてもよく、かなりイケます。Cコンコースで地下鉄を降りて、エスカレーターを上がるとレストランもすぐに見えますので、お試しアレ。

 

昨日は最後の往復便は、ノースカロライナ州のアッシュビルまでだったのですが……
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一旦到着してから、また2時間待ち……
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ターミナル自体は改装後で、とても開放的で明るいのですが……
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待合のベンチで待つのは、ちょっと落ち着かないので……

 

レストランでお茶を飲みながら、時間を潰し……
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夕方にアッシュビルを出発……
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快晴の空で、外の気温25度……
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有名なハイキングトレイルからも近く、この時期のハイキングは、こちらのオススメのコースの一つ。

 

アトランタに戻ってきたのは、日が暮れた後の8時40分。
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この3日間ずっと一緒だった副操縦士のライアンくんは、アトランタ近郊に住んでいますので、あとは車に乗って帰るだけ…………

 

片や裕坊はというと…………

 

 

 

さてどうやって、デトロイトまで帰ろう……………………………

 

 

 

航空会社の社員には、福利厚生の一部で、自社便であればいつでも乗り放題という特典があるのですが、あくまでも座席に空きがある場合に座席指定が発行される仕組み……

しかもアトランタ・ハーツフィールドジャクソン空港というのは、いつもかなり激混みなので、

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足の確保にはいつも苦労が付き纏うのです………

 

フライトクルー達は、こんな従業員専用のウェブサイトの中の、座席の空き具合を見ながら、どのフライトなら乗れそうか、を必死で検索……

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ちなみに裕坊が乗ろうとしていたデトロイト行きの最終便は、既にオーバーブッキング状態。

 

さらにリストされたスタンバイ一覧を閲覧してみると、
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31名がスタンバイ………

 

裕坊は、優先順位は24番目となっていました…………
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もし昨夜の最終便に乗れなかったとなると、今日の朝6時まで待つことになるのですが、そちらの方も……………………
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これ、ヘタすると、家帰れないやん…………………

 

飛行機を利用して通勤することを業界用語で『コミュート』と呼ぶのですが、その「飛行機通勤」をする時に、ときどきやるのが…

 

『代替地経由での通勤』………

 

デトロイトからおよそ2時間ほど車で西へと向かうと、グランドラピッズという、ミシガン州第2の都市があるのですが、そちらにたまたま空席がありましたので、そちらへとスタンバイリストを入れます……
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こちらのフライトもかなり混んではいましたが……
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デトロイト行きへの搭乗は諦め………

 

グランドラピッズへと行くことを決めます。出発は午後9時39分…………

 

デトロイト行きに限らず、他の便も軒並みオーバーブッキングになっていた中、奇跡的にこちらのフライトには空席があり、グランドラピッズ行きのフライトに搭乗………

 

何とか座席も確保しました……
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グランドラピッズ到着……
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夜の11時30分を回っていました……

 

グランドラピッズからだと、車でちょうど2時間の距離ですので、レンタカーなどを借りれば、帰ることも可能だったのですが……

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グランドラピッズ到着時には、既に12時近く。疲れているのもありましたし、もし途中で休憩を取りたいとなった時に、日本のようにサービスエリアなどで簡単に休憩を取るなどというわけにもいかないので、

 

昨夜は安宿に一泊……

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ホテルのシャトルが、11時で終了していて、結局自費でホテルまで向かうという、オマケつき……………

 

 

タクシー代も含めると、結局ヒルトンに泊まるのと金額変わらんし………………………

 

 

今朝になって空港へと戻ってきて…

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真新しくなったターミナルへと入ります。
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ここ最近はどこの空港でも、かなりの改修工事が進んでいて、
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こちらグランドラピッズ空港も、かなり開放的になりました。
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グランドラピッズからデトロイトまでは、飛行機だと30分足らずのあっという間のフライト……
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優先搭乗で乗せてもらって、まだ乗客がいない座席へと落ち着きます。

 

でも結局は満員………
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雨が降りしきるデトロイトへと、ようやく帰ってきたのは、フライトが終わった翌日のお昼頃でした……
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これも『コミュート』をするフライトクルーの宿命の一つ……

 

やっと懐かしい景色が戻ってきた……
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来月、とても忙しい1ヶ月を控えている裕坊、平成最後の日は、我が家で完全休養です。

 

 

 

裕坊、アトランタを基点に、3本の担当便をこなす

皆さんこんにちは、「飛ぶパイロット」になることを決意した、裕坊です。

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来月は取りあえず最低1ヶ月間、「飛ぶパイロット」を目指すことを決意した裕坊。今月入っていたスケジュールを全てこなし終えて、本来なら10日間のお休みへと入るはずだったのですが、この時期は愛妻ちゃんも息子くんも、幼稚園に学校にと忙しく、お休みはありませんから、裕坊も父親として、ちっとは頑張る姿を見せんといかん。

 

というわけで、一昨日からアトランタへとやってきて、その日は自費にてホテルへ宿泊。どんよりの曇り空の中、空港へと向かいます。

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アトランタ・ハーツフィールド・ジャクソン空港。旅客数が2015年に1億超えを果たして、現在でも堂々の世界一。2018年は1億700万人の利用があったらしく、世界一の旅客数の座はこれで21年連続。
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但し離発着数は、シカゴ・オヘア空港に僅差ではあったそうなのですが、1位の座を譲ったらしいです。

 

まー、それでも忙しいことには変わりはありませんが…………

 

こちらは新装の到着口。工事が進んでいますが、
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ここはいつ来ても、本当に車も人の往来も激しいです……
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お迎えの人たちが寛げる、フードコートも充実……
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国内線側からチェックインして、セキュリティーを通ると、地下へと降りて、各ターミナルへと向かうのですが、そのターミナル間を結ぶ地下鉄までが走っていたり……
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裕坊が担当する便は、Dターミナルからの出発だったのですが、昨日の朝はちょっと時間に余裕がありましたので、こちらへと立ち寄って、
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こんなものをいただいておりました…
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デトロイトにあるレストランと違い、メニューはお寿司ものに限られてしまうのですが、ネタはけっこう揃っています。

 

今日の担当便は、合計で3便。
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今日は普段乗っている76人乗りのCRJ 900型機ではなく、

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主翼上の非常口が一つしかないCRJ 700型機。

 

こんな風に外から見ると、主翼上に非常口が一つしかないので、簡単に900型機との判別ができます。
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では機内では、何が一番違うかを申し上げますと…………

 

900型機であれば、搭乗口を入ってすぐに、お手洗いがあるのですが………
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700型機には、それがない……………………
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どうしてもお手洗いに行きたければ…………

 

ファーストクラスにご搭乗の方といえども、この細長い通路を一番後ろまで歩いていただくことになります…………

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1人の方がお手洗いの中で居座ってしまうと、お手洗いが使えなくなりますので、CRJ 700型機にご搭乗の際は、お手洗いは搭乗前に済ませてしまうことを、強くオススメします………

 

今日は飛行機に乗り込んでみると、いきなりこんな風景を目にして………
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エンジン据え付けの発電機が、一個故障したままのフライトになりました。
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地上電源にも使用する、第3エンジンがちゃんと稼働しておりましたので、フライトには影響はありませんでしたが…………


アトランタから出発する我がリージョナル航空会社の路線は、大抵デルタ航空本体の機体ですと大きすぎる小さな都市ばかりを結びます。
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最初にやってきたのが、ミネソタ州のローチェスター。ミネアポリスから車で1時間半ほどの距離。とってものどかな町だというのが、空港ターミナルを見ても分かるくらい、小さな旅客ターミナル……

 

またアトランタへと戻ってきて……
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夜になってやってきたのがこちら。ミズーリ州スプリングフィールド
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裕坊がこの仕事を始めた頃は、ここの空港は整備工場の横に申し訳程度に旅客ターミナルを建てたような、とても古い空港だったのですが……
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数年前に旅客ターミナルは、真新しく刷新。


そして出口へと歩いて行くと、こんなものまで飾られています。
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古き良きアメリカを感じさせるクラシックカー

 

ここミズーリ州スプリングフィールド。なんでも『旧国道66号線(Route 66)』の発祥の地なんだそうです。

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市内にある「旧国道66号線」を案内する、ビジターセンター。
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その「国道66号線」とは、イリノイ州のシカゴから、カリフォルニア州のサンタモニカまでの、全長およそ3,750キロを結ぶ、アメリカ西部の発展に寄与する、当時の重要な国道だったらしいです。
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元々ミズーリ州セントルイスからスプリングフィールドには、原住民の「オセージ・インディアン・トレイル」と呼ばれる古い道があったらしく、
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1800年代初頭に、この道に電報線が敷かれ、「ワイヤー・ロード(Wire Road)」と呼ばれる道になり、そしてこの道がミズーリ州の主要都市を結ぶ、幹線道路14号線になりました。

 

そしてアメリカ西部の発展に寄与する国道システムが整備されるようになり、1926年には連邦最初の国道の一つになったのが、「国道66号線」。東はシカゴ、西はカリフォルニア州を結ぶ、当時の大動脈になったんだそうです。

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州間を結ぶ高速道路(Interstate Highway)が発達してからは、この旧国道は大動脈としての役割を終え、ここ「国道66号線」も1985年には、正式に廃線が決定したそうですが、古き良きアメリカを残す観光道路として、あちこちでその当時のアメリカの雰囲気を感じることができるようになりました。

 

こちらはガソリンスタンドを兼ねた、小さな売店

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当時は恐らく、こんな車がたくさん走っていたに違いありません。
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鉄橋なども、そのままの形で残っています。
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古き良きアメリカの面影を残す、ここ『旧国道66号線』
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アメリカの主要な観光地からも便利なところが多く、一度ゆっくり時間をかけて走ってみたいです。

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昨日は少し遅れて到着していた、ミズーリ州スプリングフィールド
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比較的豪華なホテルに、昨夜から宿泊…
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無料の朝食が提供されて……
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今朝は栄養もたっぷり……
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今日もアトランタを基点に、2本のフライトを担当です。

 

 

 

裕坊、アトランタで、明日からのフライトの準備

皆さんこんにちは、「少し飛ぶこと」を決意した「サボリーマン」裕坊です。

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航空機が運航されるには絶対必要なフライトクルー。連邦航空法で最低必要とされる人員の数は明記されていて、1人でも欠けると航空機の運航はできなくなります。パイロットも2名体制が大原則。

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予め担当をする予定のクルーは決まっていますが、本人の病欠であったり、家族に急病人が出たりで、急に担当予定のパイロットが飛べなくなるケースも。そんな時に補欠要員として航空会社が抱えておくのが、『リザーブ』と呼ばれるスタンバイシフトのパイロット。

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裕坊はそれを、ここ5ヶ月に渡ってずっと務めてきました。ただあくまで交代要員ですから、全てがスムーズに行く時には仕事は入らず、今月の裕坊は一度4日間のフライトをこなした後は、ずっとこの状態………

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そして「リザーブ」のシフト、昨日で終了………

 

季節もよくなってきましたし、来月は担当便が確定しているスケジュールへと戻した上で、「飛ぶパイロット」を目指そうと思います。

 

今回たまたまアトランタを基点とする3日間のフライトが見つかり、休日返上で今日はアトランタまでやってきました。

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今日は、アトランタへと自費で宿泊。本来なら明日の早朝に出発しても、時間的にはなんとか間に合うのですが、デトロイトからアトランタ行きは、いつもかなり満員……

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今日もかなりの人、人、人…………

 

福利厚生で利用するフライトは、座席が空いていないと乗せてもらえないので……
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安全を期して、今日のうちに移動……

 

お昼過ぎにはアトランタには到着……
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ホテルのシャトルを、ひたすら待っていたのですが………

 

1時間経っても、お目当てのホテルのロゴが入ったシャトルは姿を見せず………
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待ちぼうけ………

 

超格安のホテルに泊まっているのですが、安いものには常に何かがあります…………

 

 

実はこのフライトへと出かける前には、家族揃って、ケータイ電話の会社を乗り換え。

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裕坊一家は、こちらミシガン州へと引っ越す前はフロリダ州に住んでいたのですが、フロリダで使っていたそちらのケータイ会社へと戻すことになりました。アメリカでは4番目の規模。エリアカバーはフロリダにいる当時は、全く問題はなかったのですが……

 

ミシガン州は北の方に行くと、人口密度が極端に低いこともあって、小さな携帯会社になると、シグナルが来ていないことも多く…………

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これでは、ケータイが使いものにならない……………

 

裕坊がミシガン州へと引っ越したのは、もう10年以上前。ですから正確な比較はできませんが、ケータイ最大手の会社は、その時点でかなりのエリアをカバーしていて…………f:id:Yuichibow:20190426142942j:image

ミシガン州内でも、どこにいてもほぼ問題ない状態……

 

 

ところが裕坊の愛用していたケータイの会社のカバーエリアはというと…………

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全く勝負になっておりません……………………

 

 

当時50人乗りの機体を担当していて(最近では、他のリージョナル航空会社が、ミシガン州北部を担当するようになりましたので、我々エンデバー航空が行くことは50人乗りの機体といえども、少なくなりましたが)、アメリカ人でもミシガン州に住む人でない限り知らないような、ミシガン州北部の小さな都市へと行くことは、当時は日常茶飯事…

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そこではケータイは、全く使い物にならず……

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当時はお給料も激安で、スマホはおろか、最安値のガラケーを使うのがやっとだった副操縦士時代………

アメリカのケータイ最大手に、あれから12年以上お世話になっておりました。

 

 

ただ料金はやっぱり高い……………

 

 

あれからほぼ13年…………

 

 

そのケータイ会社も、とにかく頑張ってアンテナを立てました……

 

 

そしてこちらが、現在のカバー地域。

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ミシガン州は、ほぼ全域を問題なくカバーしています。

 

 

そしてそのケータイ会社の最近の最大のウリはというと…………。

 

実は最近アメリカ国内では、機内WiFiサービスが、ほぼ標準になってきたのですが、それが無料で、しかも時間無制限で使えること。

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最近ではテキストメッセージの送信は、無料で行えるところが増えてきましたが、今でも通常のインターネットを使うとなると、有料………

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スマホには限られるものの、機内搭載のWiFiは、時間を気にすることなく使いたい放題……

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しかも、さらに嬉しいことが一つ。

 

アメリカに住んでいると、どうしても日本へ帰国した時のケータイの通信手段がなく、裕坊一家の場合、プリペイドケータイを使ってみたり、

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持ち運び式のWifiをレンタルで借りたりと、試行錯誤………

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ただ持ち運び式のWifiだと、使える容量が限られていて、ある時突然インターネットが繋がらなくなったりと、

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どれも一長一短…………

 

それが、こちらのケータイ会社ですと、日本国内でデータ通信は使いたい放題…

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通常の電話回線で通話をすると、1分当たり25セントの追加料金を払わなくてはいけないのですが、

 

LINEやメッセンジャーを通しての通話であれば、インターネットを経由していますから、
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こちらで喋り放題……

 

これで一つ悩み解消です。

 

 

ただLINEは裕坊の電話番号は、ハッキングされたままになっていますので、電話番号を変えない限り、LINEには復帰できず………

 

 

かと言って、電話番号は今さら変えられない……………

 

 

裕坊は、未だに宿題を抱えています……

 

 

 

 

 

 

裕坊、明日はアトランタへと出発

皆さんこんにちは、「飛ぶパイロット」になることを決意した裕坊です。

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小さな76人乗りのリージョナルジェット機の操縦担当を務める裕坊。ほぼ半年に渡って、『リザーブ』と呼ばれる、欠員が出た時の交代要員をしばらくは務めておりました。

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リザーブ』とは言葉の通り、欠員補充要員で、病欠が出た時とか、急なスケジュールの変更などでパイロットが必要になった時の補充要員ですので、どの便を担当することになるのかは、その時になってみないと分からず、月当たりの飛行時間はかなり減る傾向にあります。

 

保有機が増えるはずだった去年暮れの我が社の計画はアテが外れ、結果的にパイロットがダブつくことになって、『リザーブ』の平均飛行時間はかなり減ることになって、12月は3日しか仕事が入らなかったりなど、日本人向け幼稚園で忙しく仕事をこなす愛妻ちゃんを横目に見ながら、実際裕坊もこんな日をずっと送っておりました………

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アメリカの航空会社の乗務員のスケジュールは、全て入社日順に決まる仕組み。デトロイトミネアポリスといった中西部は、社内でも人気の配属先。従ってその人気の所属先の一つであるデトロイトに所属する裕坊は、まだ優先順位は低い方。

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リザーブ』と呼ばれるスタンバイシフトを選択すると、休日日数は減るのですが、その一方で、裕坊の立ち位置ですと、自分が希望する休日を指定しやすくなるので、5ヶ月連続で『リザーブ』を選択してきたのですが…………

 

この『リザーブ』の最大の欠点は、「給料が目に見えて下がること」……………

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ということで、来月5月は、担当便が決まっている『ライン』へと復帰。但し週末はまた家を開ける日が増えることにはなります。ただそれは航空会社に勤める社員の、ある意味宿命…………………

 

その前哨戦というわけではないですが、今回たまたま休日を返上して飛ぶ機会がありましたので、明日からアトランタへと出発。アトランタを行ったり来たりの便を、金曜日から3日間頑張ってまいります。

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昨日の裕坊のブログでは、医療費のことについてちょっと触れました。昨年のこの時期に、我が息子が診察を受けた救急病院の請求書が、未だに送られてくるという、ここアメリカ。

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日本の国民皆保険の常識が全く通用しないアメリカは、医療保険制度も何から何までが違っています。

 

日本の場合は、国民全員に健康保険加入の義務がありますが、アメリカの場合は、健康保険加入は任意。ただ企業に勤務している場合は、ほとんどの州においては、勤務先企業に従業員に対する健康保険提供の義務が課されます。

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もちろん自ら探して、民間の健康保険に加入することも可能……但し企業提供の健康保険とは違い、保険料全額を自己負担することになりますから、保険料は概して高めになるのがネック……

 

まず健康保険加入時に、軽い健康診断。タバコや酒の履歴、或いは糖尿病などの成人病の経歴なども調べられます。保険料もそれに応じて上下………

 

持病持ちの場合、保険に加入できないなんてことも…………

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一旦加入すると、お給料から保険料が天引きされるのは、日本と同じ……

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では何が決定的に違うのか、というと…………

 

健康保険に加入しているからといって、気軽にどこでも診察が受けられるわけではなく、まず受診する医療機関が、保険会社が定めるネットワークに加入をしていなければいけません。

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健康保険ネットワーク外の医療機関で受診すると、診察代が保険ではカバーされなくなります。

 

そしてもう一つ、大きな問題になっているのが…………

 

 

実はここが最大の問題点とも言えるのですが………………

 

 

『各医療機関が、自由に値段設定が出来ること』………

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日本では、病気の種類、診察の内容、処置の方法、処方箋の薬の種類など、一つ一つの項目で細かく金額が定められているのですが、それがアメリカには……………

 

 

ないのです…………………

 

 

極端なことを言ってしまうと……

 

 

例えば風邪を引いて、診察を受けて、抗生物質を10日分処方してもらったとして………

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その診察代が、1,000万円だと言われれば、それがその病院における診察代になり、それに対するお咎めがないというのが、アメリカの医療制度………

 

それをカバーするのが、本来の健康保険の役割のはず………

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注意しなければならないのは、健康保険加入時に、かなり細かな規約が書かれた冊子が保険会社から送られてくること。そこには誰もが読まないような、小さい字の規約が並んでいるのですが………

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そこがまさに保険会社にとっての抜け道……

 

診察内容に、一つでも規約内容に合致しないものがあろうものなら……………

 

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保険による支払いを拒否………

 

一度保険での支払いを拒否されると、そこからはとても長い長いプロセスになります。特に最近では、保険会社が雇用する医師などが、診察内容を細かく調査するようになりましたので、素人の我々が電話で抗議しても通らないことが多くなり………

 

結局泣き寝入りすることも多く………


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特に1万ドルを超える高額の医療費は、自己負担になるケースがほとんど………

 

保険に加入しているからといって、安心ができないのが実情………

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高騰を続ける医療費の中にあって、アメリカ合衆国における個人破産は増える一方……

 

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そのうちの6割は、医療費の支払い能力を超えるケースによるものだそうです………

 


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アメリカって、夢の国なんじゃなかったの……………………

 

 

健康に働けるうちは、頑張って裕坊も働いておこうと思います………